コインチェックのレンディングが承認されないのはなぜ?利率とやり方を解説

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コインチェックのレンディングが承認されないのはなぜ?利率とやり方を解説

3行要約

①承認されない原因はCoincheck側の借入枠上限と貸出期間ごとの先着順
②年率は14日1%から365日5%までの5段階で貸出の下限は1万円相当
③公式の推奨は短期の借入枠への申請で申請中の注文はキャンセル可

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コインチェックのレンディングの利率と対象銘柄

Coincheckの貸暗号資産サービスで承認が下りない原因は、申請した人の信用力ではなく、Coincheck側の借入枠にあります。まず前提になる利率から見ていきます。

年率は貸出期間で決まります。14日間なら年率1%、365日間なら年率5%で、期間が長いほど年率が上がる設計です。

ただし貸出期間の途中で取り出すことはできません。年率を取りにいくほど、動かせない期間も長くなります。

貸出期間 年率 1BTCを貸した場合の利用料
14日間 1% 約0.00038 BTC
30日間 2% 約0.00164 BTC
90日間 3% 約0.00740 BTC
180日間 4% 約0.01973 BTC
365日間 5% 0.05 BTC

※利用料の欄は、公式FAQが示す計算例(10BTCを90日間貸出=0.0739726BTC)と同じ計算に1BTCをあてはめた試算です。実際の受取額は貸出数量によって変わります。

貸出期間は14日から365日の5通り

選べる貸出期間は14日間・30日間・90日間・180日間・365日間の5つです。年率はそれぞれ1%・2%・3%・4%・5%と決まっていて、期間を選ぶと年率も同時に決まります。

利用料は、貸出数量に年率をかけて365日で割り、貸出日数をかけた数量になります。利息が元本に組み入れられる複利ではなく、単利での計算です。

公式が示す例では、10BTCを年率3.0%で90日間貸した場合の利用料が0.07398 BTCです。同じ数量でも期間が短ければ受け取れる量は減ります。

年率が銘柄ごとに変わる事業者もありますが、Coincheckは期間だけで年率が決まる方式です。銘柄によって条件が変わらないぶん、選ぶ軸は期間に絞られます。

出典:Coincheck FAQ『貸暗号資産サービスの利用料はどのように計算されますか』Coincheck『貸暗号資産サービス』

対象はFLRを除くCoincheck取扱暗号資産

貸出の対象はCoincheckが取扱う暗号資産のうちFLRを除いた銘柄です。公式FAQがこの言い方で範囲を示しており、対応銘柄の一覧はログイン後の貸暗号資産ページで確認します。

ログイン前の公開ページには対応銘柄の一覧がありません。そのため本記事では銘柄数を断定しません。

取扱いが終わった銘柄は貸暗号資産の対象からも外れます。PLTは2024年12月27日、MKRは2025年8月28日、QTUM・ENJ・BATは2026年1月16日、BCは2026年8月20日にサービス提供を停止しました。

対象銘柄であっても、状況によって受付が止まっていることがあります。申請の前に受付画面で受付状況を見てください。

出典:Coincheck FAQ『貸暗号資産の貸出可能な取扱い暗号資産を教えてください』

貸出の下限は1万円相当から

貸出には日本円換算で1万円相当以上の暗号資産が必要です。申請できる数量そのものに上限はありませんが、Coincheck側の借入総額には上限があります。

「暗号資産の数量には下限があります。日本円換算で10,000円分以上になるよう、数量をご入力ください。」

申請の受付は365日24時間です。定期的なシステムメンテナンス時間はなく、臨時のメンテナンスが入る場合があります。

レンディングという仕組みそのものの解説は暗号資産レンディングの基礎記事にまとめました。

出典:Coincheck FAQ『暗号資産の貸出(貸暗号資産)申請はどのように行いますか?』

利用料は消費税相当額とあわせて支払われる

受け取れるのは利用料だけではありません。契約期間が満了すると、同種同量の暗号資産の返却とあわせて利用料と消費税相当額が支払われます。

「契約期間満了後、本約款に基づき、本口座に貸し出しした同種同量の暗号資産を返却するとともに利用料と消費税相当額が本約款に規定した期間内に支払われます。」

利用料の付与は返却時の一括です。貸出期間の途中で少しずつ受け取れるわけではありません。

出典:Coincheck FAQ『貸暗号資産サービスの利用料はどのように計算されますか』Coincheck『貸暗号資産サービス』

レンディングが承認されない理由

貸出申請が承認されない直接の原因は、暗号資産ごと・貸出期間ごとに設けられたCoincheck側の借入総額の上限です。申請者の属性や信用力を見た結果ではありません。

公式FAQは、上限に達している状態を次のように説明しています。

「貸暗号資産サービスでは、貸出を募集している暗号資産ごと、借入期間ごとに、当社の借入総額に上限があります。」

枠が埋まっている間、申請は列に並んだまま残ります。却下されたわけでも、無効になったわけでもありません。

承認されない場合があること自体は、ログイン不要の公開ページにも書かれています。

「貸暗号資産の申込みののち、当社承認後、貸付が開始されます。貸付総額、期間によっては、当社から承認がされない場合もあります。」

出典:Coincheck『貸暗号資産サービス』Coincheck FAQ『貸暗号資産サービスにて、貸出申請をしていますがいつ承認されますか?』

原因はCoincheck側の借入枠上限

貸暗号資産取引説明書にも同じ内容があります。Coincheckは借入総額上限を状況に応じて変えており、その数値を公開していません

「申請について、当社は暗号資産ごとに当社が設定する借入総額上限等を考慮した上で、承認を行います。」

つまり承認の可否は、申請した側の条件ではなく借り手であるCoincheckの資金需要で決まります。同じ数量・同じ期間で申請しても、タイミングが違えば結果は変わります。

承認は貸出期間ごとの先着順

枠が空いたときの承認順は貸出期間ごとの申請順です。同じ期間に申請した中では、先に出した注文から通ります。

「借入可能枠ができた場合の借入承認は、貸出期間ごとの申請順(先着順)となります。」

承認の列は貸出期間ごとに分かれます。14日間の枠に空きが出ても、365日間で申請している注文がその枠で承認されるわけではありません。

受付画面の受付状況は、枠の状況に合わせて随時更新されます。ここが利用者側から見える唯一の公式なシグナルです。

短期の枠ほど空きが出やすい

Coincheck自身が短期の枠を勧めています。公式FAQは短期間の借入枠ほど空きが出やすいとしたうえで、早い承認を望む場合は短期間の枠へ申請するよう案内する立場です。

※公式FAQ原文「なお借入可能枠の空きは、一般的に短期間の借入枠ほど出やすいため、お早めの借入承認をご希望のお客様には、短期間の借入枠への申請をお薦めしております。」

これは体験談ではなく、借り手本人が公開している推奨です。承認を待っている段階でも打てる手が残っていることを意味します。

借入上限額も待ち時間も非公開

上限額そのものと、承認までにかかる時間を、Coincheckはどちらも公開していません。待ち時間の見込みには答えないという立場を明示しています。

「当社の借入上限について、詳細に開示はしておらず、借入可能枠にいつ空きができるかについてもご案内いたしかねます。」

そのため本記事では、承認までの日数を数値として書きません。個人の体験談を根拠に何日で通ると書いても、次に申請する人の判断材料にはならないためです。

承認待ちの間は利用料が発生しない

待っている間の扱いも押さえておく必要があります。個別契約は承認をもって成立するため、申請中は利用料が発生しません

「当社の承認をもって本約款の個別契約が成立し、貸し出し開始となります。申請中及び申請前の暗号資産については、個別契約は成立していないため、当社からの利用料及び消費税相当額のお支払いは発生しませんのでご注意ください。」

貸暗号資産アカウントへ振り替えたまま承認を待つ時間は、利用料の対象外です。長期の枠で止まったまま放置すると、利用料が付かない期間だけが延びていきます。

状態 取り消し・解約 利用料
貸出申請中 「貸出注文の一覧」からキャンセルできる 発生しない(個別契約が未成立)
貸出中 貸出期間満了前の中途解約はできない 返却時に一括して付与される
返却後 利用料と消費税相当額が支払われる

出典:Coincheck FAQ『貸暗号資産サービスにて、貸出申請をしていますがいつ承認されますか?』Coincheck『貸暗号資産取引説明書』

承認されないときの対処法

公式情報の範囲でできることは3つあります。受付状況の確認、短期枠への出し直し、申請中のキャンセルで、いずれも公式に手順があります。

受付画面で受付状況を確認する

Coincheckは枠に余裕がある通貨をサイト上で知らせています。取引説明書にもその旨があります。

「借入総額上限については状況に応じて変動するため、公開しておりませんが、当社サイトにて借入総額上限に満たない通貨について、適時お知らせいたしておりますのでご確認ください。」

貸暗号資産の受付画面では、暗号資産と貸出期間ごとの受付状況が随時更新されます。申請前にここを見ておけば、埋まっている枠へ無駄に並ばずに済みます。

14日間の枠へ出し直す

公式が勧める短期枠は、具体的には14日間・年率1%の枠です。年率は5段階のうちで低い設定になります。

それでも、承認されないまま待つ間に利用料は発生しません。短期の枠ほど空きが出やすいという公式の説明に沿うなら、14日間の枠へ出し直すのが現実的な一手です。

公式FAQは、なぜ短期が有利なのかまで説明しています。申請が90日間以上に集中しているため、そちらの行列が長いという理由です。

※公式FAQ原文「貸暗号資産として貸出申請を出されるお客様は、貸出期間を90日間以上で出されるケースが非常に多く、90日間以上の貸出期間では、期間も長いことから貸出待ちの行列が長い状況です。」

※同「そのため14日間等の期間で貸出申請をお出しいただくと、当社での借入承認の機会はより早くなる傾向にあります。」

ただしCoincheckは同じ注記で「すぐに貸出承認されるとは限りません」とも断っています。短期へ出し直しても、通るかどうかは枠の空き次第です。

自動貸出を有効にしておけば、返却のたびに再申請が入ります。ただし再申請でも枠が埋まっていれば承認待ちになる点は変わりません。

出典:Coincheck FAQ『貸暗号資産サービスでは、貸出期間が短期の方が承認されやすい?』

申請中の注文はキャンセルできる

期間を選び直したいときは、申請を取り消してから出し直します。貸出申請中であればキャンセルできます

Web版は、画面上部の取引アカウントから貸暗号資産アカウントを選び、メニューの「貸暗号資産」を開きます。下へスクロールして「貸出注文の一覧」を表示し、申請中の注文を右へスライドすると「キャンセル」が出ます。

アプリ版は画面下の「ウォレット」をタップし、下へスワイプして「貸暗号資産アカウント」を開きます。「貸出申請中」タブから対象の注文をタップし、「申請を取消」、確認画面の「実行する」の順に進んでください。

貸出が始まったあとはキャンセルできません。取り消せるのは承認前の申請だけです。

出典:Coincheck FAQ『貸暗号資産サービスの貸出申請をキャンセルできますか?』

待てないなら他社へ切り替える

枠が空く時期は公表されていないため、待ち続ける以外の選択肢も持っておくほうが無難です。

ロック期間のない事業者や、途中解約に応じる事業者もあります。条件の比較は暗号資産レンディングのおすすめ比較にまとめました。

コインチェックのレンディングのやり方

手順は利用登録・振替・申請の3段階です。Coincheckの口座を持っていれば、追加の書類提出はありません。

  1. Coincheckの口座を開設する
  2. Webの貸暗号資産ページから利用登録する
  3. 取引アカウントから貸暗号資産アカウントへ振り替える
  4. 貸出する暗号資産・貸出期間と年率・貸出数量を指定する
  5. 「返却時に再度貸出申請を行う」のチェックを確認する
  6. 申請してCoincheckの承認を待つ
  7. 契約期間の満了で返却と利用料の支払いを受ける

貸暗号資産アカウントを開設する

まずCoincheckの口座が必要です。口座を持っていない場合の開設手順はCoincheckの解説記事にまとめました。

口座ができたらWebの貸暗号資産ページから利用登録を行います。「貸暗号資産サービスに登録する」を押し、同意事項にチェックを入れて登録すると、メニューから貸暗号資産を開けるようになります。

利用登録の入口はWebの貸暗号資産ページです。アプリから進む場合も、この登録ページを開いて手続きします。

出典:Coincheck FAQ『貸暗号資産サービスを利用するにはどうしたらいいですか?』

取引アカウントから振替する

貸し出す暗号資産は、取引アカウントから貸暗号資産アカウントへ振り替えます。振替は各口座の取引画面から行えます。

注意したいのは、貸暗号資産の口座では暗号資産の送受信ができない点です。外部ウォレットとのやり取りは取引アカウント側で行ってください。

「本口座とユーザー口座間の暗号資産の振替が各口座の取引画面から可能です。本口座において暗号資産の送受信はできません。」

数量と貸出期間を指定して申請する

Web版では「貸暗号資産」の画面で貸出する暗号資産・貸出期間と年率・貸出数量を選びます。数量は1万円相当以上を入力してください。

入力後は「返却時に再度貸出申請を行う」のチェックを確認し、「(暗号資産名)を貸す」のボタンを押すと申請が完了します。あとはCoincheckの承認を待つ流れです。

アプリからの申請手順

登録さえ済んでいれば、その後の申請はアプリからでも進められます。画面下の「ウォレット」をタップし、ページ下部の「貸暗号資産アカウント」をタップしてください。

「貸出可能」タブから通貨をタップし、「貸出金額」で数量、「貸出期間・年率」でプランを選びます。「自動貸出」のスイッチを確認したら、「貸出申請」を2回タップして完了です。

登録だけはWeb、申請とキャンセルはアプリでも操作できます。この違いを押さえておけば、アプリ内で登録先を探して迷うこともありません。

出典:Coincheck FAQ『暗号資産の貸出(貸暗号資産)申請はどのように行いますか?』Coincheck『貸暗号資産取引説明書』

自動貸出の設定と解除の手順

見落としやすいのが自動貸出です。設定名は「返却時に再度貸出申請を行う」で、標準設定でチェックが入っています

意識せずに申請すると、返却のたびに再申請が入り続けます。資産を引き上げたいときは、先にチェックを外してください。

設定名は「返却時に再度貸出申請を行う」

申請画面でこの項目にチェックを入れると、返却時に自動でもう一度貸出申請が行われます。Web版はチェックボックス、アプリ版は「自動貸出」のスイッチという名前です。

標準設定でチェックが入っている

この設定は初期状態で有効です。自動での再申請が不要なら、申請の前に自分でチェックを外す作業が要ります。

「『返却時に再度貸出申請を行う』は、標準設定でチェックが入っているため、自動貸出申請が不要な場合はチェックを外してください」

資産をそのまま置いておきたい人には手間が減る設定です。一方で、期間満了で引き上げるつもりだった人には想定外の再申請が起きかねません。

貸出中でも自動貸出は変更できる

チェックの切り替えは貸出中でも行えます。中途解約はできませんが、次の自動再申請を止めておくことは可能です。

引き上げたい時期が決まっているなら、返却日を待つ前にチェックを外しておいてください。返却と同時に再申請が走ると、また列に並び直すことになります。

自動再申請でも承認待ちになる

自動で再申請されても、枠が埋まっていれば承認待ちです。期間満了後にそのまま継続して貸し出すことはできず、あくまで申請をやり直す動きになります。

「当社借入上限に達している場合は、借入可能枠ができ次第、申請順に承認させていただきます。そのため、承認までお時間をいただく場合がございます」

自動貸出を有効にしていても、返却直後に次の貸出がそのまま始まるとは限りません。自動での再申請は申請完了まで時間がかかる場合もあります。

出典:Coincheck FAQ『貸暗号資産サービスでは期間満了後も継続して貸出することはできますか?』

レンディングのデメリットと注意点

年率だけを見て判断すると、契約の性質を見落とします。押さえておきたいのは拘束・片側だけの中途返還・分別管理の対象外の3点です。

貸出中は中途解約も売却もできない

貸出期間の満了前に中途解約はできません。貸出中の暗号資産は売却も他への送信もできず、価格が動いても手を出せない状態が続きます。

14日間なら2週間、365日間なら1年間その状態です。期間の選択は、そのまま拘束期間の選択になります。

取引説明書も「中途解約・中途売却不可リスク」として同じ内容を挙げています。年率の高さと引き換えに、価格が下がった局面で逃げられない設計です。

Coincheck側からはいつでも返却できる

拘束は片側だけにかかります。Coincheckは契約期間の途中でも、利用料を支払って暗号資産を返却できます

※当社は、契約期間に応じた利用料を支払って、いつでもお客様へ暗号資産を中途返還することができます。したがって、お客様が当初予定していた利用料等を受取れない可能性があります。

年率と期間から計算した金額は、確定した受取額ではありません。365日間で申請しても、途中で返ってくれば受け取れる利用料はその時点までの分です。

貸し出した暗号資産は分別管理の対象外

取引アカウントに置いている暗号資産は分別管理の対象です。しかしCoincheckが借り受けた暗号資産は分別管理の対象外で、優先弁済権もありません。

※本サービスは、資金決済法に基づく暗号資産交換業としてのサービスではありません。したがって、本サービスで当社が借入れる暗号資産は、分別管理の対象とはなりません。

※当社と締結いただく契約は「消費貸借契約」であり、無担保契約です。従って、当社が破綻した際は、お客様の貸付けた暗号資産が返還されないなどのリスクを負うことになります。

破綻した場合に返ってこない可能性があるということです。貸出中の数量が保有全体のどれくらいを占めるかは、自分で管理しておく必要があります。

預金商品ではなく預金保険の対象外

銀行預金との違いも公式が明示しています。

※本サービスは預金商品ではなく、預金保険の対象ではありません。

※当社が借入れた暗号資産に関しては、指定された期間が経過するか、当社が返却するまでは、売却及び他への送信はできません。

元本保証はありません。年率5.0%という数字は預金金利と並べて比べるものではなく、無担保で貸すことへの対価だと理解してください。

価格が下がれば円換算の資産は減る

利用料は暗号資産で受け取ります。数量が増えても、価格が下がれば日本円に換算した価値は減ります。

貸出中は売却できないため、価格が下がっても手を打てません。円換算での増減は利用者が負う点を理解しておいてください。

項目 取引アカウントで保有 貸暗号資産で貸出中
分別管理 対象 対象外(優先弁済権なし)
売却 できる できない
他への送信 できる できない
利用料 なし 年率1%〜5%(返却時に一括)
価格変動リスク 負う 負う

出典:Coincheck『貸暗号資産サービス』『貸暗号資産取引説明書』Coincheck FAQ『貸暗号資産サービスの貸出中に中途解約はできますか?』

レンディングの利益にかかる税金

受け取った利用料には税金がかかります。区分は雑所得で、暗号資産の売買で出た利益と同じ扱いです。

受け取った利用料は雑所得

レンディングで得た利益は利子所得ではありません。利子所得は預貯金や公社債の利子などを指すため、暗号資産の貸出で受け取る利用料はそこに含まれません。

「この時の税金は暗号資産の他の取引と同様に雑所得に区分されます」

暗号資産を使用して利益が生じた場合は所得税の課税対象です。売買で出た損益と同じ枠で考えます。

利用料を受け取るのは返却時

利用料は返却時に一括で付与されます。貸出期間の途中に受け取りはないため、利益が確定するのも返却の時点です。

年をまたぐ長期の貸出では、申請した年と利用料を受け取る年がずれます。365日間の枠を選ぶと、この年ズレが起きやすくなります。

毎月のCSV報告書で集計する

Coincheckは取引内容を記した報告書をCSVファイル形式で作成し、毎月1回交付します。これを残しておけば、確定申告のときに利用料の履歴をさかのぼる手間が減ります。

「取引内容を記載した報告書(CSVファイル形式)を作成し、毎月1回交付いたします。」

申請状況そのものは取引画面でも確認できます。年をまたいだ貸出があるときほど、月次の履歴が効いてきます。

出典:Coincheck『暗号資産(仮想通貨)レンディングの始め方と知っておくべき3つの注意点』国税庁『暗号資産を使用することにより利益が生じた場合の課税関係』

他社レンディングとの利率比較

Coincheckの条件が合わないときのために、他社の募集条件を並べます。順位付けはせず、年率・期間・途中解約・下限の4軸だけを見ます。

事業者 年率 貸出期間・ロック 途中解約 貸出の下限
Coincheck 1%〜5.0% 14日・30日・90日・180日・365日 できない 1万円相当
GMOコイン(ベーシック) 0.05%〜10% 1か月・3か月 できる※1 銘柄ごとに設定
GMOコイン(プレミアム) 15%以上(BTC・ETH・XRPの3銘柄) 1週間〜2か月 原則できない BTCは0.05 BTCから
SBI VCトレード 税込10%が上限 コース制(7日・28日・84日など) なし 銘柄ごとに設定
HashHubレンディング 0.1%〜4%※2 無期限 申請できる※3 銘柄ごとに設定(USDCは5,000 USDC)
Lendee 2%〜12%※4 ロック期間なし できる 送付数量の制限なし
PBR LENDING レギュラー10%/プレミアム12% 1か月/1年 プランにより異なる※5 銘柄ごとに設定(BTCは0.002 BTC)
bitbank 0.1%〜5.0%※6 1年 bitbankが認めた場合のみ※7

※1 GMOコインのベーシックは満期償還日の5日前6:00まで中途解約を受け付けますが、その場合の貸借料は支払われません。

※2 HashHubレンディングの貸借料率は月次で見直されます。表の値は2026年8月時点で募集中の銘柄の範囲で、募集を停止している銘柄の料率は含めていません。

※3 HashHubレンディングはいつでも返還を申請できますが、返還の日時は申請から翌々月初です。

※4 Lendeeの年率は貸出期間に応じて段階的に上がる方式で、上限に届くのは361日以降です。年率12%はUSDT・USDCの料率で、BTC・ETHは3.0%〜10.0%、XRPは2.0%〜9.0%です。

※5 PBR LENDINGはレギュラーがロック期間1か月、プレミアムがロック期間1年です。契約期間途中の解約には解約手数料20%相当がかかる場合があります。

※6 bitbankの年率は募集月ごとにbitbankが決めます。公式は「年率は、募集月ごとに0.1%から5.0%までの範囲において当社が決定します。」としており、上限の5.0%が適用されるとは限りません。

※7 bitbankの中途解約はbitbankが認めた場合に限られ、その場合は5%の中途解約手数料がかかります。

出典:GMOコイン『貸暗号資産 ベーシック』SBI VCトレード『貸コイン』HashHubレンディング『暗号資産のレンディングサービス』

途中解約できるかどうかで選び方が変わる

Coincheckは貸出期間の途中で解約できません。相場を見て動かす可能性があるなら、ロック期間のない事業者のほうが条件は合います。

ただし途中解約に応じる場合でも、条件が付くことがあります。GMOコインのベーシックは中途解約を受け付けますが、その場合は貸借料が支払われません。

PBR LENDINGはプランごとにロック期間があり、契約期間途中の解約には解約手数料がかかる場合があります。Lendeeはロック期間がなく解約手数料もかかりませんが、返還時のネットワーク料相当額は負担します。

bitbankの「貸して増やす」は、bitbankが認めた場合に限って中途解約できます。ただし認められた場合でも5%の中途解約手数料がかかるため、1年の貸出期間を動かさない前提で申し込む形になります。

出典:GMOコイン『貸暗号資産 プレミアム』Lendee『暗号資産レンディング』PBR LENDING『暗号資産レンディング』

年率だけで比べると見落とすもの

年率が高い枠ほど、条件は厳しくなる傾向があります。ロック期間の長さ、対象銘柄の限定、返還までの日数は年率と一緒に見てください。

GMOコインのプレミアムは年率15%以上ですが、対象はビットコイン・イーサリアム・エックスアールピーの3銘柄に限られます。年率の数字だけを他社と並べると条件を取り違えます。

HashHubレンディングは貸借料が毎月1日に貸し出し資産へ自動で組み入れられる複利形式です。ただし返還は申請から翌々月初になるため、資金が戻るまでに時間がかかる点は押さえておいてください。

bitbankは年率の上限がCoincheckと同じ5.0%ですが、条件は対照的です。Coincheckが14日から365日まで5通りの期間を選べるのに対し、bitbankは1年の一本で、年率も募集月ごとに0.1%から5.0%の範囲で決まります。

どちらのサービスも資金決済法上の暗号資産交換業には該当せず、貸し出した暗号資産は分別管理の対象になりません。年率や期間を比べる前に、この共通のリスク構造を確認してください。

総合的な比較は暗号資産レンディングのおすすめ比較にまとめました。この表はCoincheckからの乗り換え判断に必要な4軸だけに絞っています。

出典:bitbank『暗号資産を貸して増やす』

コインチェックのレンディングのよくある質問

承認までどのくらいかかる?

公式は日数の目安を出していません。借入可能枠にいつ空きができるかについては答えないという回答なので、事前に見積もる方法はありません。

途中で解約できる?

できません。貸出期間の満了前に中途解約する方法はなく、満了まで待つことになります。

申請をキャンセルできる?

貸出申請中であればできます。「貸出注文の一覧」から対象の注文をキャンセルすれば、期間を選び直して出し直せます。

アプリだけで完結する?

利用登録はWebからの操作が必要です。登録が済んだあとの申請とキャンセルは、アプリからでも進められます。

貸出中に暗号資産を売れる?

売れません。貸出中の暗号資産は売却も他への送信もできず、価格が動いても操作できません。

元本は保証される?

元本保証はありません。契約は無担保の消費貸借契約で、預金保険の対象にもなりません。

いくらから貸せる?

日本円換算で1万円相当以上が下限です。申請できる数量そのものに上限はなく、Coincheck側の借入総額にだけ上限があります。

貸暗号資産とレンディングは同じ?

同じサービスを指します。Coincheckの正式名称が「貸暗号資産サービス」で、レンディングは一般的な呼び方です。coincheck レンディングと検索した場合も、たどり着く先はこのサービスになります。

コインチェックの貸出とは何を指す?

コインチェック 貸出で調べたときに出てくるのも、この貸暗号資産サービスです。暗号資産を貸して利用料を受け取る仕組みを指し、日本円を借りる話ではありません。

運営会社はどこ?

コインチェック株式会社です。暗号資産交換業者として登録番号 関東財務局長 第00014号の登録を受けています。

出典:Coincheck『貸暗号資産取引説明書』『貸暗号資産サービス』

まとめ

承認されない原因はCoincheck側の借入枠にあります。貸出期間ごとの先着順で並んでいる状態なので、申請の内容に問題があるわけではありません。

早く通したいなら、公式が勧める短期枠へ出し直すのが現実的です。申請中ならキャンセルできるので、14日間・年率1%の枠へ切り替える手が残っています。

そのうえで判断したいのが拘束と契約の性質です。貸出中は売却も他への送信もできず、貸した暗号資産は分別管理の対象外で預金保険もかかりません。

年率5.0%という数字だけで決めず、動かせない期間と破綻時のリスクを許容できるかどうかで選んでください。条件が合わないなら、ロック期間のない他社を検討する手もあります。

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