2025-09-27 【市場分析】BTCは2017年サイクルを再現?20万ドルへの分岐点とは
暗号資産であるビットコイン(BTC)の2025年における価格動向が2017年の市場サイクルと酷似していることが注目されています。過去のパターンを再現すれば価格は20万ドルに達する可能性も指摘されますが、現在の市場環境は当時と大きく異なり機関投資家の動向やマクロ経済が今後の鍵を握りそうです。
2025年の夏ビットコインは10万ドルから11万5000ドルの範囲で推移しました。特に10万7000ドルが強力な支持線として機能しテクニカルな基盤を形成しています。この値動きは2017年に見られた調整とその後の急騰ラリーの構造と一致しておりサイクル間の相関性は90%を超えています。
しかし2025年の市場環境は個人投資家が主導した2017年とは本質的に異なります。現在は現物ETFや上場企業の準備資産を通じた機関投資家からの大規模な資金流入が存在します。取引所への資金フローやETFへの純流入、ドル流動性が市場の転換点を形成しています。また根強いドル高や米連邦準備制度理事会(FRB)の金融政策といったマクロ経済の動向も価格に直接的な影響を与えています。
今後の価格上昇にはまず11万5000ドルの抵抗線を突破することが不可欠です。第4四半期初めにこの水準を維持できれば2017年のような放物線状の上昇が起こる可能性があります。一方で10万7000ドルの支持線を維持できなければ、大規模なレバレッジ解消が進み価格が大きく下落するリスクも存在します。
ビットコインは歴史的なリズムに沿った値動きを見せており過去最高値の更新も視野に入っています。ただしその実現にはテクニカルな支持線の維持に加え、マクロ経済の安定と機関投資家からの持続的な資金流入が条件となるとみられています。