仮想通貨VIRTUALとは?AIエージェント分野の注目トークンの仕組みと将来性を解説
Virtuals Protocol(バーチャルプロトコル)とは?
Virtuals Protocolは、AIエージェントを活用したWeb3プロジェクトです。そのネイティブトークンとして「VIRTUAL」という暗号資産(仮想通貨)が存在します。

名称 | Virtuals Protocol |
ティッカーシンボル | VIRTUAL |
時価総額ランキング | 59位 |
価格 | 2.42ドル(約349円) |
ローンチ | 2023年12月 |
発行上限 | 1,000,000,000 VIRTUAL |
取り扱いのある取引所 | Bybit、MEXCなど |
公式 | ・公式サイト ・ホワイトペーパー ・公式X |
暗号資産のVIRTUALは時価総額ランキングで約60位です。暗号資産は数千種類以上もあると言われているため、VIRTUALは注目されているトークンの一つと言えます。
VIRTUALが市場に登場したのは2023年12月。
比較的新しめのプロジェクトですが、VIRTUALは「AIエージェント」という分野で注目されています。
Virtual Protocolを運営するチームには、マレーシア出身の企業家Jansen TengやWee Keeらがいます。彼らのチームはすでに1,661万ドル(約23億円)の資金調達に成功しています。
- AIエージェントとは
-
AIエージェントとは、AIを使って「考えて動く」仕組みのことです。
「エージェント(代理人)」という名前の通り、人の代わりにタスクをこなしたり、目的を達成するためにAIが自律的に判断・行動します。
通常のAIは質問に答えるなど“考える”役割が中心ですが、AIエージェントは複数のAI技術を組み合わせて“実行する”ところまで担うのが特徴です。
Virtuals Protocol(バーチャルプロトコル)の特徴
Virtuals Protocolを一言でいうと「AIエージェントを作れるプラットフォーム」です。
Web3の思想をベースにしているため、他の人と共有できたりNFTとして資産的な役割をもたせることも出来ます。
ノーコードでAIエージェントが作れる
これまでAIエージェントを作成するには、高度なプログラミング技術が必要でした。
しかしVirtuals Protocolではキャラクター設定を入力するだけでAIエージェントを作ることができます。
いわば「AIの民主化」と呼べる動きがVirtual Protocol内では起きています。
Virtual Protocolで作成したAIエージェントはNFTとして扱うことが可能です。
NFT化したAIエージェントを貸し出して利益を得たり、仮想通貨ウォレットをAIエージェントに保有させて自動でトレードをするなど、様々なシーンで活用できます。
AIエージェントはSNSと連携可能
自分が作成したAIエージェントは、Virtuals Protocolを通じてXやTikTokと連携できます。
AIエージェントはSNSのデータを学習します。そして学習したデータを元に、クリエイター属性に応じたコンテンツを自動で作成するのです。
Virtual Protocolでは、AIエージェントが生み出したコンテンツから良い反応が得られれば広告費やチップを稼げるとされています。
いまや、誰もが一度はAIによって生成された動画や画像などのコンテンツを目にしたことがあるかと思います。それらはあくまで「人間の手によってAIで作られたもの」です。
いずれは「AIの指示によってAIが作ったもの(AIエージェントが作ったもの)」がSNS上で見られるかもしれません。
サイト上で推し活×投資が行われている
VIRTUALの公式サイトには、既にたくさんのAIエージェントが存在します。
人気のAIエージェントを覗いてみると、そこには多くの「支援者」がいることがわかります。

彼らはいわばAIエージェントの「ファン」であり、お気に入りのAIエージェントに対してトークンを投げる、いわば「推し活」を行なっています。
AIエージェントのファンになるとか、推すという感覚はいまいちわかりづらい方もいるかも知れません。
しかし実際には、AIとの会話で救われたという人も出てきています。
主にAIエージェントが提供しているのは「会話・投稿・交流」です。
活動内容 | 収益源 | 補足 |
会話・投稿・交流 | エンゲージメント報酬 | SNS連携(例:Telegram、TikTok) |
コンテンツ生成 | チップや使用料 | ストーリー、画像、声など |
ゲーム内活動 | NFT販売や報酬 | Robloxなどでのエージェント参加 |
コラボ | マーケティング報酬 | ブランドや他エージェントと提携 |
YouTubeでは、顔を隠したVtuberとの「会話・投稿・交流」のために多くのチップが払われています。
AIエージェントは顔だけでなく「会話の内容、受け答え」までもAIで生成されたものと考えるとわかりやすいでしょう。
AIエージェントの会話やコンテンツ作成以外に、特定のゲーム内で活動したり、その知名度を利用したコラボレーションなど、以下のように様々な活動で自動で収益を産む可能性があります。
オリジナルのトークンを作成できる
Virtuals Protocol内でオリジナルのトークンを発行できます。
作成したオリジナルトークンは、AIエージェントへの投げ銭などに活用できます。
オリジナルトークンを発行する条件はVIRTUALを100枚ロックすること(2025年6月5日時点 1VIRTUAL = ¥260)。
2024年11月時点で、1万以上のオリジナルトークンが発行されていると言われています。
もし仮に1万以上のオリジナルトークンがあるとすれば、ロックされたVIRTUALの総額は約2.6億円ほどになります。
VIRTUALの総供給量は10億です。そのためVIRTUALの26%はロックされていると見ることが出来ます。

全体供給量の約4分の1がロックされている点は、トークン価値を安定させる効果が期待できます。
Virtuals Protocolの将来性は?
ここからはVirtuals Protocolの将来性について解説します。
AIエージェントは最注目分野のひとつ
世間は「AI」や「生成AI」の話題で持ちきりです。
その中でもAIエージェントは「AIを使うAI」ということで特に注目を集めています。
AIエージェント系で話題を集めているプロジェクトは他にも多く、「ai16z」や「Fetch.ai」などはいずれも人気を博しています。
そのためAIエージェントの市場が拡大すれば、VIRTUALもその恩恵を受ける可能性はあるかもしれません。
しかし暗号資産業界は期待値が膨らんで過剰に盛り上がりやすいという側面があります。
VIRTUALでいうと2024年12月にも盛り上がりを見せましたが、その後速攻で価格が下落したという事例があります。
冷静な目線は必要です。
2025年4月に高騰した
2025年4月から5月にかけて、VIRTUALは約0.48ドルから約1.76ドルに上昇しました。
実に350%もの高騰です。

この時期はビットコイン価格も150%ほど上昇ています。
暗号資産業界全体が伸びを見せたとはいえ、その中でもVIRTUALの350%の高騰は話題になりました。
2025年注目のトークンのひとつと言われている
暗号資産に特化した投資会社Grayscale(グレイスケール)によると、2025年の最初の四半期と、2番目の四半期の注目仮想通貨20リストに「Virtuals Protocol」が追加されました。
この20のリストには、新規通貨だけでなく、ビットコインやソラナ、イーサリアムといった「定番」のトークンも含まれています。
数千種類ある仮想通貨の中のトップ20に、VIRTUALが2シーズンも連続で選ばれるのは非常に名誉なことで、業界全体の期待が伺えます。

VIRTUALはGrayScale以外にも、様々なメディアで「2025年の注目の通貨」としてたびたび取り上げられています。
Virtual Protocol自体は2023年にスタートしたプロジェクトですが、2025年になってからさらに盛り上がりを見せています。
Virtuals Protocolのチャート・価格推移
VIRTUALの価格推移を見ていきましょう。
次のチャートは、VIRTUALトークンが2023年12月にローンチしたときから、2025年5月現在までの動きになります。

VIRTUALはローンチから長い期間0.1ドル台を推移していましたが、2024年末から2025年にかけて急騰し最高値は4.6ドル。
ローンチ時から4000%もの値上がりとなり話題になりました。
しかしその後に価格は大きく下落。
2025年4月には再び価格が上昇して、5月現在2.4ドル付近となっています。
2回の高騰は、どちらもビットコインなど業界全体の高騰を受けてのものでしたが、他のアルトコインと比べてもズバ抜けた水準での価格上昇を見せました。
Virtuals Protocolの今後の価格予想
VIRTUALの価格予想を紹介します。
ディープラーニングやAI分析で価格予想を出しているサイトが有るため、その価格予想を参考にしてみましょう。
- PricePrediction:ディープラーニング分析
- DigitalCoinPrice:現在価格やテクニカル分析による予測。
PricePrediction | DigitalCoinPrice | |
2025年 | 2.49$ | 3.89$ |
2026年 | 3.72$ | 5.06$ |
2027年 | 5.73$ | 6.66$ |
2028年 | 8.16$ | 8.82$ |
2029年 | 11.18$ | 8.82$ |
2030年 | 16.25$ | 10.15$ |
2031年 | 24.3$ | 14.21$ |
2032年 | 34.3$ | 20.03$ |
2033年 | 49.83$ | 28.00$ |
2034年 | 73.82$ | 38.09$ |
2040年 | 1,311$ | 予想なし |
2050年 | 2,012$ | 予想なし |
いずれのサイトでも5年10年単位で見ると、驚異的に価格が上がっています。
これらの予測はビットコインを中心とした暗号資産業界全体の盛り上がりに基づいていると考えられます。
これら予想ははあくまで楽観的な見方という風に捉えるのが賢明でしょう。
しかし長期的に保有することで利益が出る可能性は十分にあるため、全額投資ではなく、ポートフォリオの一部に組み込む程度であれば悪くない選択肢と言えます。
Virtuals Protocolの買い方・購入方法
VIRTUALの購入方法を解説します。
VIRTUALは日本国内の取引所では取り扱いがありません。
そのためVIRTUALを買う際は海外の取引所を利用する必要があります。
Bybitでアカウントを作成する
VIRTUALは多くの海外取引所で購入できますが、ここでは「Bybit(バイビット)」をおすすめします。
海外取引所の中でもBybitは、日本語表記・日本円表示ができるため初心者の方でも安心です。
Bybitの口座開設方法は別記事を参考。

本記事ではBybitの口座開設方法を画像付きで解説。つまづきやすいポイントで補足説明も入れました。
お得に取引を始められるキャンペーン情報もあるので、参考にしていただければ幸いです。
SBI VCトレードでアカウントを作成する
VIRTUALを購入するにあたって、国内の暗号資産取引所を開設しておきます。
Bybitは日本円の直接入金に対応しておらず、国内取引所経由で資金を準備する必要があるからです。
国内取引所の中では、大手金融グループのSBIが運営している「SBI VCトレード」がおすすめ。SBI VCトレードは手数料が無料のため、海外取引所に送金する時にムダなコストがかかりません。
SBI VCトレードの口座開設のやり方は次の記事で解説しています。

各種手数料は無料。仮想通貨の多様な運用手法を提供しており、ユーザーはステーキング・レンディング・積立などの方法で仮想通貨を運用できます。
本記事ではSBI VCトレードがどんな取引所なのか、利用者の口コミや評判をもとにメリット・デメリットを見ていきます。
SBI VCトレードに日本円を入金する
VIRTUALを購入したいと思う分だけ、SBI VCトレードに日本円を入金しましょう。
SBI VCトレードの「クイック入金」という機能使用します。クイック入金であれば、土日祝日を含め、24時間いつでも即時入金が可能です。
クイック入金に対応していない銀行は一部ありますが、複数の大手銀行に対応しているため、ぜひ「クイック入金」を活用してください。
SBI VCトレードでXRPなどを購入する
SBI VCトレードに入金した日本円はそのままではBybitに送金できません。
仮想通貨をSBI VCトレード内で購入してBybitに送金する形になります。
SBI VCトレードは出金手数料が無料なのであまり気にする必要はありませんが、もしほかの取引所を使う場合は出金手数料には注意しておきましょう。
暗号資産は銘柄ごとに出金手数料が定められています。
例えばビットコインやイーサリアムは送金手数料が数千円になることがあり、暗号資産によっては送金手数料が高額になってしまいます。
その点、おすすめなのはXRPです。
送金手数料の安さが魅力的なので、どの取引所でもXRPを購入しておけば間違いないでしょう。
Bybitに送金する
XRPをBybitに送金します。
暗号資産を送金するには、受け取り側(今回はBybit)でQRコードやウォレットアドレスを発行し、それを送金側(今回はSBI VCトレード)で読み込む必要があります。
慣れない方にとっては煩雑な操作になりますが、今後、暗号資産取引をするにあたっては必要な操作なのでぜひ慣れておきましょう。
いきなり全額を送金し、なんらかのミスで失われてしまっては困るので、まずは少額を送金し、着金を確認してから全額送金するのがおすすめです。
不安な方は、SBI VCトレードの出金方法の記事を読んで慎重に行なっていきましょう。

仮想通貨の出金・日本円の出金ともに無料で行えるためお得に取引ができます。
本記事ではSBI VCトレードの出金手順を初心者の方でも分かるように画像付きで解説していきます。
なおSBI VCトレードがどんな取引所なのかを復習しておきたい方は別記事をご参照ください。
VIRTUALを購入する
BybitにXRPを準備できたら、XRPをUSDTという暗号資産に交換します。
VIRTUALの取引ペアはUSDTという暗号資産です。
そのためXRPをUSDTに変えて、USDTでVIRTUALを購入するという流れになります。
なぜ最初からUSDTを送れないのかと疑問に思うかもしれませんが、現在国内取引所ではUSDTを扱っているところがなく、やむなくこのような方式になっています。
Bybitの操作画面は、日本語表記されているとは言え慣れないと大変かと思います。
しかし一度操作に慣れてしまえば、他の取引所もほぼ同じ画面構成なため、少しずつ取引所の操作になれていくとよいでしょう。
Bybitの「ウォレット」にVIRTUALの存在が確認できたら、保有完了となります。
Virtuals Protocol(バーチャルプロトコル)を購入できる取引所
VIRTUALを購入できる代表的な暗号資産取引所を紹介します。
- Bybit
- MEXC
- Binance
これら海外取引所でVIRTUALを購入できます。
上記は中央集権型の取引所ですが、「DEX(デックス)」と呼ばれる分散型の取引所でもVIRTUALの購入は可能です。


VIRTUALは日本国内の取引所では購入できないため、上述したように海外もしくは分散型取引所を利用する必要があります。
Virtuals Protocolのまとめ
VIRTUAL(Virtuals Protocol)は、AIエージェントという注目分野をテーマにした比較的新しい仮想通貨です。
誰でもAIエージェントを作れる仕組みや、SNS・ゲームとの連携による収益化など、独自の特徴があります。
価格の変動は大きいものの、今後の成長に期待する声も多いです。ポートフォリオの一部として検討する価値はあるでしょう。
なお投資を検討する際は、リスクも踏まえたうえで自分に合った方法で少しずつ始めるのがおすすめです。
【お知らせ】
仮想通貨の購入やNFTの売買には国内取引所の開設が必要です。
当サイトでは国内全ての取引所を調査して「おすすめの国内仮想通貨取引所」を出しています。記事では各取引所ごとのお得なキャンペーンも記載しています。よろしければご覧ください。

ほかにも「海外のおすすめ仮想通貨取引所」も紹介しています。
海外仮想通貨取引所は国内では買えないアルトコインがあったり、取引を有利に進められるボーナスがあったりと国内取引所とは違った使い方ができます。
The post 仮想通貨VIRTUALとは?AIエージェント分野の注目トークンの仕組みと将来性を解説 first appeared on Mediverse|暗号資産(仮想通貨)の専門メディア.