SPX6900(SPX)とは?注目の暗号資産の特徴・仕組み・将来性を解説
SPX6900(SPX)とは
SPX6900(SPX)は、2023年8月に登場したミームコイン(ジョークや風刺をテーマにした暗号資産)です。アメリカの代表的な株価指数「S&P500(SPX)」を風刺する形で、「SPX6900」という名称が付けられました。

名称 | SPX6900 |
ティッカーシンボル | SPX |
時価総額ランキング | 111位 |
価格 | 0.450ドル |
ローンチ | 2023年8月 |
発行上限 | 1,000,000,000SPX |
取り扱いのある取引所 | MEXC、Bybit、KuCoinなど |
公式 | ・Webサイト ・ホワイトペーパー ・X(旧Twitter) ・Discord |
SPX6900のプロジェクトは、“数字が大きければ価値も大きい”という独自の論理を掲げており、S&P500の「500」よりも遥かに大きい「6900」という数字によって“より価値がある”とユーモラスにアピールしています。
一部では「世界中の6,900社の株価成績に連動している」といった設定も語られていますが、これはミーム的なネタにすぎず、実際の連動性やファンダメンタルな裏付けは存在しません。
実用的なプロダクトや明確なユースケースを持たないため、投資対象としての本質的価値は不明確ですが、そのユニークな世界観とネーミングセンスがSNSを中心に話題を呼び、一定の注目を集めている暗号資産です。
SPX6900(SPX)の特徴
ここではSPX6900(SPX)の特徴をわかりやすく紹介していきます。
目標は69兆ドルの時価総額
SPX6900はは、69兆ドルという象徴的な時価総額目標を掲げています。
これは伝統的な金融指標S&P500に対するユーモラスな挑戦として、プロジェクトの中心的な特徴です。
コミュニティ主導の発展
SPX6900は、ミーム文化を活用してコミュニティ主導で成長しているプロジェクトです。その価値は、実用的なユースケースよりも、インターネット上の話題性や共有されたユーモアに依存しています。
プロジェクトの開発者は匿名であり、2024年には開発チームがプロジェクトから撤退しましたが、その後、コミュニティが自発的にプロジェクトを引き継ぎ、完全に分散化されたミームコインとして運営されています。
分散型取引所→主要取引所への上場
SPX6900は、Uniswap V2などの分散型取引所で取引が開始されました。
その後、BitMartやBybitなどの主要な取引所にも上場され、取引の流動性が向上したことでより多くの投資家が売買できるようになりました。
NFTプロジェクト「Project AEON」との連携
SPX6900は、3,333体のNFTコレクション「Aeons」を展開しています。Aeonsがプロジェクトの世界観を形作ることに貢献しています。
このNFTコレクションは、SPX6900 Labsによる架空の研究実験「Project AEON」に由来し、量子の異常によって誕生した存在として描かれています。
ミームコインのなかでのSPX6900の立ち位置
SPX6900(SPX)はS&P500(SPX)をもじった金融指標のパロディという特徴を持ちます。
これまでのドージコイン(DOGE)やシバイヌ(SHIB)などの愛らしいキャラクターを活用することでコミュニティを強くしてきたミームコインとは異なります。
重要な点として、SPX6900とS&P500の間には値動きの相関関係がまったく存在しません。
下記の図から実際にチャートでSPX6900とS&P500の値動きを比較してみましょう。

チャートを比較すると、黄色で示されるSPX6900と青色で表示されるS&P500の価格推移には何の関連性も見られないのです。
この事実は、SPX6900が純粋にパロディとしての要素だけを取り入れており、実際の金融指標との連動性を持たないことを示しています。
大手資産運用会社によるSPX6900(SPX)の保有
2024年7月、世界最大級の資産運用会社であるブラックロック社の公開ウォレットに、ミームコイン「SPX6900(SPX)」が保有されていることが確認され市場で注目を集めました。
ブロックチェーン分析プラットフォームのArkham Intelligenceによると、ブラックロックのウォレットには83,220枚のSPXトークンが保有されているとのこと。これは同ウォレット内でビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、USDコイン(USDC)に次ぐ4番目の保有量となっています(参考)。

しかし、ブラックロック社はSPX6900の取得について公式な声明を出しておらず、取得の経緯は不明です。一般的に、ミームコインの開発者がプロジェクトの認知度向上を目的として、著名なウォレットアドレスにトークンを送付する手法が取られることがあります。このため、ブラックロックのウォレットにSPX6900が送付された可能性も考えられます。
過去にも、ブラックロックのウォレットには他のミームコインやNFTが送付された事例がありますが、同社がそれらを売却した形跡はなく、結果的に市場から隔離された状態となっています。このような状況は、ミームコインが話題性を高めるための戦略の一環として、高い視認性を持つウォレットにトークンを送付する手法が用いられていることを示唆しています。
このように、ブラックロックのウォレットにSPX6900が保有されている事実は、市場の注目を集める要因となりましたが、同社が積極的にSPX6900に投資していることを示すものではありません。
むしろ、ミームコインのプロモーション戦略の一環として、著名なウォレットへのトークン送付が行われた可能性が高いと考えられます。
SPX6900(SPX)の将来性
SPX6900(SPX)の急成長と市場での影響
SPX6900(SPX)は2023年8月に誕生した比較的新しい暗号資産ですが、その独創的な世界観とコンセプトにより、熱心な支持者から強い支持を受けています。
このコインは、実用性や独自技術を持たないミームコインに分類されますが、特に注目を集めている要因のひとつがムラド・マフムドフ氏による発信です。
ムラド氏は、暗号資産業界における著名なアナリストであり、市場トレンドやミームコインに関する深い洞察をSNSやブログなどを通じて発信しています。
SPX6900に関しても、その将来性や独自性について言及しており、投資家の間で注目度が高まっています。
独自のシステムや実用性を持たないミームコインではありますが、ムラド氏による情報発信やブラックロック社の保有実態などが注目を集める要因となっています。2024年9月1日の0.00978ドルから10月14日には0.9133ドルへと、わずか43日間で93倍以上の急成長を遂げた実績は非常に印象的です。

現在主流となっているミームコインの多くも、過去に同様の急激な価格上昇を経験していることから、SPX6900は次のミームコイン市場活況の中心的存在になるのではないかと期待されています。
SPX6900(SPX)の今後の展望とポテンシャル
既存の金融商品をパロディ化したミームコインが今後ひとつのカテゴリーとして確立されれば、そのパイオニア的存在であるSPX6900(SPX)はさらに支持層を拡大する可能性があります。
このような理由から、多くの投資家が注目する銘柄のひとつとなっているのです。
暗号資産SPX6900(SPX)の購入方法
ここまで読んで「SPXを買っておきたい!」と考える方に向けて、SPXの購入方法を解説します。
既に暗号資産取引所の口座を持っている方であれば以下を読む必要はありませんが、まだ口座を持っていない方はぜひチェックしてくださいね。
Bybitの口座を開設する
SPXは日本国内の暗号資産取引所では取り扱いがありません。
これはSPXの信頼性や規模感という話ではなく、日本の暗号資産に対する厳しい規制によるものです。日本の暗号資産に対する規制は非常に厳しく、ほとんどの取引所では30〜40の銘柄しか取り扱いがありません。
世界には数千種類の暗号資産が存在するため、エリート中のエリート銘柄しか、日本の取引所では購入できないことになります。
しかし、SPXは海外取引所であれば購入することができます。日本居住者でも利用できる海外取引所の中ではBybitが使いやすいです。
SPXを保有したい方は、Bybitの口座開設に関する記事を参考に口座を作ってみてください。

本記事ではBybitの口座開設方法を画像付きで解説。つまづきやすいポイントで補足説明も入れました。
お得に取引を始められるキャンペーン情報もあるので、参考にしていただければ幸いです。
日本の暗号資産取引所の口座を開設する
Bybitには直接日本円を入金することはできません。
Bybitにクレジットカードを登録して購入する方法もありますが、手数料が高額なためおすすめできません。
それよりも国内取引所から暗号資産を送金する方がメジャーなやり方です。
そこで、まずは国内の暗号資産取引所の口座を作成しましょう。
基本的にどの取引所でも問題ありませんが、ここでは「SBI VCトレード」をおすすめします。大手金融企業のSBIグループが運営しており非常に安心です。
SBI VCトレードに関する記事より、口座を作ってください。

各種手数料は無料。仮想通貨の多様な運用手法を提供しており、ユーザーはステーキング・レンディング・積立などの方法で仮想通貨を運用できます。
本記事ではSBI VCトレードがどんな取引所なのか、利用者の口コミや評判をもとにメリット・デメリットを見ていきます。
日本円を入金する
SBI VCトレードでの口座開設が完了したら、日本円を入金しましょう。
SBI VCトレードでは、「クイック入金」機能で即座に日本円の入金が可能です。クイック入金を行うことで、土、日、祝日いつでも24時間リアルタイムに振り込み手数料無料で入金を行えます。
SPXを購入したいと思うだけの金額、あるいは暗号資産投資をしたいと思える分の金額を入金しましょう。

入金できないときや、入金したのに反映されないといった時の解決策も解説しました。
またお得に入金するためのやり方も紹介するので、SBI VCトレードを上手く利用することに役立てて頂ければ幸いです。
SBI VCトレードでなんらかの暗号資産を購入する
SBI VCトレードからBybitに日本円を送金することはできません。そのため、日本円を暗号資産に変換する必要があります。
どの暗号資産に変換しても大丈夫ですが、送金手数料が安いXRPやMATICあたりはおすすめです。
SBI VCトレードに入金した日本円で、XRPを購入しましょう。運営と取引をする「販売所」ではなく、ユーザー同士で取引をする「取引所」の利用がおすすめです。
Bybitに暗号資産を送金する
SBI VCトレードで購入したXRPなどの暗号資産をBybitに送金します。
Bybit側で「暗号資産の入金のためのQRコード」あるいは「入金のためのアドレス」を発行し、それをSBI VCトレード側に入力し、送金操作をする必要があります。
詳しいやり方は「SBI VCトレードから出金するやり方」を参照ください。
暗号資産の扱いに慣れていない方は始めは苦労するかもしれませんが、今後暗号資産投資を続けるためには必ず必要になる操作です。
SPXの購入時に、暗号資産の送金操作に慣れておくのをおすすめします。
また、送金時になんらかのミスがあると通貨は永遠に失われてしまうため、初めての送金は資金の一部で行うことをおすすめします。そちらが着金したのを確認してから、全額を送金するとよいでしょう。

仮想通貨の出金・日本円の出金ともに無料で行えるためお得に取引ができます。
本記事ではSBI VCトレードの出金手順を初心者の方でも分かるように画像付きで解説していきます。
なおSBI VCトレードがどんな取引所なのかを復習しておきたい方は別記事をご参照ください。
BybitでWALを購入する
Bybitに資金が着金したら、いよいよWALの購入です。
Bybitには「XRP/SPX」という取引ペアは存在しないため、一旦XRPでUSDTを購入しましょう。
そしてUSDTでSPXを購入します。このような操作も慣れないうちは大変かと思いますが、一度基本を覚えてしまえばどんな通貨、どんな取引所でも操作できるようになります。
SPX6900(SPX)に関するよくある質問
ここではSPX6900(SPX)にこれから投資する際や利用する際に気になる点をFAQ形式で紹介していきます。
SPX6900(SPX)は安全ですか?
SPX6900(SPX)はイーサリアム、ソラナ、ベースという3つの異なるブロックチェーン上で動作しており、暗号資産としての安全性はこれらの基盤となるチェーンの信頼性に大きく左右されます。
過去にはシステム不具合による大きなネットワーク障害が発生したチェーンも存在するため、bです。各ブロックチェーンにはそれぞれ固有のリスク要因があることを理解しておくことが大切でしょう。
SPX6900(SPX)は値上がりしますか?
SPX6900(SPX)はミームコインの一種であり、実質的な価値を裏付ける資産を持っていないため、将来の価格動向を予測することは極めて難しいといえます。
一般的に、実用的なシステムや明確な用途を持たないミームコインの価格は、開発チームやコミュニティの活動状況、そして投機目的の取引によって大きく変動します。
価格形成の要因が投機的な側面に偏っているという特徴があるため、投資判断には慎重さが求められるでしょう。
暗号資産SPX6900(SPX)のまとめ
SPX6900(SPX)は2023年に誕生したミームコインです。
S&P500をパロディ化した「数字の大きさ=価値」という風刺的なコンセプトが特徴です。動物系ミームとは異なり、金融指標をテーマにした新路線で注目され、時価総額は約4.2億ドル、保有者数は約39,000人に急増。BitMartやBybitにも上場しました。
ただし、裏付け資産や実用性はなく、話題性や投機に左右されやすいため価格変動には十分な注意が必要です。
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