SBI VCトレードでUSDCを購入する方法

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SBI VCトレードのUSDC取り扱いスケジュール

SBI VCトレードでは、2025年の早い段階でUSDCの取り扱いを開始する予定です。

日付 内容 情報ソース
2023年11月27日 SBIホールディングスがCircle社と業務提携。USDCの日本国内取引を目指すと発表。 SBIホールディングス株式会社
2024年中 USDCの取り扱いの準備を進める。
2025年第1四半期 SBI VCトレードで、USDCの取り扱いを開始する予定。 CoinDesk JAPAN
近藤 智彦(SBI VCトレード代表取締役社長)

▼SBI VCトレードでUSDCが取り扱われる際の仕様

  • USDC/JPY(円)の購入、売却
  • 販売所形式(スプレッドは最小限で提供)
  • USDCの入金、出金に対応
  • 対応チェーン:最初はイーサリアムのみ。順次、ほかのブロックチェーンネットワークにも対応予定
  • ローンチ直後は一部ユーザーの取引になる予定ですが、早期の一般公開を目指す

※この仕様は変更になる可能性があります。

SBI VCトレードでUSDCを購入する手順

2025年1月14日現在、まだSBI VCトレードではUSDCを購入できません。

しかしUSDCが取り扱い開始されたあとは、ほかの暗号資産と同じように購入できる見込みです。

  1. SBI VCトレードの口座を開設する
  2. 本人確認(KYC)を行う
  3. 日本円を入金する
  4. 販売所でUSCを購入する

SBI VCトレードはNFTの無料プレゼントやスプレッド手数料の優遇などのイベントがよく行われています。

グループ企業のSBIFXトレードの口座を同時に開設した人には、2,000円キャッシュバックのキャンペーンもあるため、USDCを購入したい人は要チェックです。

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ほかにも、SBI VCトレード口座開設の手順や審査落ちしてしまったときの対策を解説しました。

そもそもUSDCとは

USDC(USD Coin)は、2018年に米国のCircle社とCoinbaseによって共同で開発されたステーブルコインです。

名称 USDコイン
ティッカーシンボル USDC
時価総額ランキング 8位
価格 $1.00
ローンチ 2018年9月
発行上限
対応ブロックチェーン Algorand、Arbitrum、Avalanche、Base、Celo、Ethereum、Hedera、Near、Noble、OP Mainnet、Polkadot、Polygon PoS、Solana、Stellar、Sui、ZKsync
取り扱いのある取引所 BINANCE、Coinbase、SBI VCトレードなど
公式 USDCの公式サイト
CIRCLEの公式サイト
ホワイトペーパー
2025年1月14日時点

USDCは米ドルと価格が連動するように設計されており、原則として「$1 = 1USDC」となります。市場で大きな動きがあった際には$0.0001単位で価格がズレることもありますが、USDCは基本的には米ドルと同じ価値を有します。

USDCを発行・管理しているのは米国企業のCIRCLEという会社です。USDCのルールを標準化させたり規制遵守の取り組みを行なっているのがCentreという非営利組織(コンソーシアム)です。

発行されているUSDCは同額の米ドル準備金で裏付けられており、第三者機関による定期的な監査を通じて透明性が保証されています。

なぜいまステーブルコインが注目されているのか

ステーブルコインの市場は約2000億ドル規模になりました。日本円にして30兆円以上の市場規模です。

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ステーブルコインは国際送金やDeFiでの活用が期待されています。また新興国のような銀行口座を持てない人にとっては、自国の通貨より信頼性の高い資産を持てるひとつのソリューションとなります。

投資家にとっては資産運用の選択肢を広げられる点が魅力です。ボラティリティの大きな暗号資産を米ドルに変えて避難させておく守りの役割のほか、DeFiや差分取引(アービトラージ)によって資産を運用する攻めの役割も担えます。

USDCはステーブルコイン市場の中で第2位の暗号資産です。1位のUSDTを(テザー)とは時価総額にまだ差が開いていますが、USDCは透明性のある運営が強みになっています。

今回SBI VCトレードがUSDTではなくUSDCを採用したように、今後はさらに拡大の余地が残されています。

USDCの特徴

USDCの特徴は5つです。

  • 米ドルと1:1で価格が連動する
  • 透明性の高い運営
  • 海外暗号資産取引所で基軸通貨として使われる
  • 複数のブロックチェーンネットワークに対応
  • 取引手数料が安い

米ドルと1:1で価格が連動する

USDCは価格が常に米ドルと1:1で連動するよう設計されています。過去のチャートを見ても、大きな市場変動が起きた時を除いて1USDC = $1を保っています。

2019年と2020年は暗号資産市場の急激な価格変動により、デペッグ(1ドルからの乖離)が起きました。2023年3月は、USDC発行元のCIRCLE社が準備金の一部を預けていたシリコンバレー銀行が経営破綻した時期です。準備金が凍結される可能性が浮上した結果、デペッグが起きています。

しかしいずれも事態は収束し、$1=1USDCに価格を戻しています

USDC発行元のCIRCLE社は現物の米ドルや米国短期国債を保有しており、その資産を元にUSDCの価値を裏付けるほか、需要と供給による市場メカニズムで価格を安定的に保っています。

透明性の高い運営

発行された全てのUSDCは同額の準備金(米ドルや米国短期国債)で裏付けられています。

準備金の状況はCIRCLE社の公式サイトで公開されています。

また複数の会計事務所機関に準備金を監査を受けており、その監査レポートを毎月公開しています。準備金は金融機関に保管しているため、資産の裏付けに関しては厳重に行われています。

厳格な規制で有名なニューヨーク州金融サービス局(NYDFS)の基準もCIRCLE社はクリア済みです。

SBI VCトレードにおける管理方法

SBI VCトレードでUSDCが取り扱われる際に問題になるのが、どうやって顧客のUSDCを保証するかです。発行元のCIRCLEであれば、準備金で米ドルを保管しているため何も困ることはありません。

しかしSBI VCトレードはUSDCを扱うにあたって、同額の米ドルを確保する必要が出てきました。そうしなければ、いざUSDCを交換するとなった際に米ドルを崩して交換することができなくなるためです。

その解決策として、当面はSBIグループの新生信託銀行が米ドルの保全を行う予定になっています。

つまり、USDCの価値はCIRCLE社でもSBI VCトレードでも保全されることになります。

SBI VCトレード代表取締役の近藤氏はこのダブルリザーブを課題と捉えており、解決する術はいくつか考えているとのことです。

「当面はダブル・リザーブを維持する方法で進めるが、解消しなければビジネスとしてはスケールしていかない。解決する術はいくつか考えている」

CoinDesk JAPAN

海外暗号資産取引所で基軸通貨として使われる

USDCは海外暗号資産取引所で基軸通貨として利用されています。

Binance、Coinbase、Kraken、OKXなど、世界的に有名な暗号資産取引所ではUSDCが主要なトレードペアに採用されています。

USDCは価格に安定性があり流動性も高いです。そのため、海外暗号資産取引所ではUSDTに次ぐ基軸通貨として採用されています。

複数のブロックチェーンネットワークに対応

USDCは16つのブロックチェーンに対応しています(2025年1月時点)。

Algorand、Arbitrum、Avalanche、Base、Celo、Ethereum、Hedera、Near、Noble、OP Mainnet、Polkadot、Polygon PoS、Solana、Stellar、Sui、ZKsync

USDCは複数のブロックチェーンに対応している(マルチチェーン)ため、自分が取引したいネットワークを選択できるようになっています。手数料の安いブロックチェーンネットワークや、特定のサービスに対応しているUSDCを手に入れやすいです。

暗号資産をわざわざ出金したり、新しい暗号資産を取引所で準備するといった面倒くさい手間もなくせます。

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USDCをあえて保有するメリット

USDCは米ドルに連動する暗号資産です。これだけ聞くと、「米ドルを保有しておけばいいんじゃない?」と思うかもしれません。

あえてUSDCを保有するメリットは4つあります。

  1. 米ドル外貨預金より金利が付きやすい
  2. ポートフォリオのリスク分散になる
  3. 海外取引所でほかの暗号資産に交換しやすい
  4. 海外送金が素早く行えて、なおかつ手数料は安くなる

USDCは暗号資産という特性を活かして、「運用をしやすく、扱いやすい」という特徴を持っています。

米ドル外貨預金より金利が付きやすい

米ドル外貨預金は最大でも年利0.5%~4%程度が平均です。それに対して、USDCは年利10%が付くこと珍しくありません

USDCは暗号資産ならではの運用ができます。例えばステーキングはUSDCを保有するだけで金利が貰えます(※取引所がUSDCのステーキングに対応している必要がある)。レンディングはUSDCを貸し出すことにより金利を受け取れる運用方法です。

USDCはこのような暗号資産特有の運用方法ができるため、米ドル外貨預金を行うよりも高い年利を得やすいようになっています。

またリスクは高まりますが、分散型取引所を利用してさらに高い年利で運用している人もいます。

ポートフォリオのリスク分散になる

USDCを保有することは、円安対策や暗号資産の価格変動リスクを避けるのに有用です。

USDCは米ドルと連動するため、USDCを持っていれば円安になっても米ドルと同じ価値を保てます。自分の資産ポートフォリオに米ドルを加えるのと同一の役割をUSDCに持たせられます。

また暗号資産は価格変動(ボラティリティ)が激しいです。

USDCは価格が安定しているため、暗号資産の価格変動の影響を減らす効果を期待できます。

海外取引所でほかの暗号資産に交換しやすい

USDCは海外取引所では主要なトレードペアに採用されています。流動性が高いためほかの暗号資産に交換しやすいです。

SBI VCトレードは海外取引所にも出金はできます。もしUSDCが取り扱われるようになったら、SBI VCトレードから海外取引所への資金移動もしやすくなるでしょう。

海外送金が素早く行えて、なおかつ手数料は安くなる

USDCは他の人に送金できます。従来の米ドル送金と比較すると、USDCは送金スピードが速くなり、手数料を抑えて送金できるようになります。

項目 USDC送金 銀行送金
送金スピード 数分~数時間 2~5営業日
手数料 数円~数百円(ネットワークにより異なる) 数千円~数万円(送金額に比例する)
為替手数料 無し(USDCは米ドルに連動) 2~3%程度(為替レートのマージン)
中間業者 不要(ブロックチェーンで直接送金) 必要(複数の銀行が関与)
送金額の制限 ほぼ無し(ネットワークに依存) 送金元銀行や受取国による制限がある
送金先 世界中のUSDCウォレットに送金可能 銀行口座が必要

通常の米ドル送金は、銀行に振込を依頼してからいくつもの確認を経るため、お金が相手先に到着するまで時間がかかります。手数料も必要です。

一方、USDCは相手先のウォレットアドレスさえ分かれば即時で送金できます。手数料は$1以下で送れることが多いです。

海外と取引のある企業の場合はUSDCで決済が行えるようになるメリットは非常に大きいです。また一般ユーザーに関しても、振込をしたい時に手数料が逐一発生しないと考えるとメリットがイメージしやすいかもしれません。

USDCのデメリット

USDCのデメリットも確認しておきましょう。

  • 暗号資産の税金が適用される
  • 米ドルの為替リスクがある
  • まだ利用できるサービスが少ない
  • 値上がり益を狙うには不向き

暗号資産の税金が適用される

USDCは暗号資産に分類されます。つまり、USDCはビットコインやイーサリアムなどほか暗号資産と同じく雑所得として課税されます。

暗号資産の税率は15%~55%です。

USDCの売買で発生した利益に対して税金が発生する点。税金の計算や確定申告を行う手間などは発生します。これらはUSDCに限った話ではなく、暗号資産全般に共通する話です。

もともと暗号資産の税率は高いと言われていますが、2025年に入ってからは税率を見直す動きは出ています。

米ドルの為替リスクがある

USDCは米ドルと1:1で連動するステーブルコインです。そのため米ドルの為替によって価格は変動します。

円安の場合(プラスの影響)
1 USD = 110円のときに、10,000 USDCを購入(1,100,000円相当)。
円安が進み、1 USD = 130円になった。
10,000 USDCの価値 = 1,300,000円
 →+200,000円の為替差益が発生。

円高の場合(マイナスの影響)
1 USD = 130円のときに、10,000 USDCを購入(1,300,000円相当)。
円高が進み、1 USD = 110円になった。
10,000 USDCの価値 = 1,100,000円
 →- 200,000円の為替差損が発生。

このように、米ドルの価格変動によって良くも悪くもUSDCの価値も変わります。USDCを運用する場合は、為替についてもチェックしておくのが大事です。

まだ利用できるサービスが少ない

日本国内ではUSDC決済に対応しているサービスが少ないです。

主な用途は暗号資産取引やNFTの売買などに留まっています。ユーザーがよく利用するサービスでUSDCを使えるようになれば利便性は増しますが、まだ利用できるサービスは限定されている状態です。

ただ、USDCが利用できるサービスは増え始めています。

Web3決済事業を営むImmersiveとマスターカードの提携によって、マスターカードでオンライン決済ができるところであれば原則的にUSDCを使用できるようになりました。

2024年には決済インフラを提供する米国企業のStripeがUSDCの支払いをサポートすることを決定。

まだ一般的には暗号資産で決済をするという感覚は薄いかもしれませんが、USDCで決済するという行為が徐々に受け入れられてきました。

値上がり益を狙うには不向き

USDCは暗号資産ではありますが、その価格は米ドルと連動しています。

暗号資産であればビットコインやイーサリアムなどのように価格が大きく変動することを期待するかもしれませんが、USDCはその特性上大きな価格変動はありません。

USDCは値上がり益を狙うタイプの暗号資産ではないということです。米ドルと同価値のものを自分のポートフォリオに組み入れたいときや、Defiやステーキングなどで運用をしたい時に向いています。

USDCとほかステーブルコインの比較

項目 USDC USDT(Tether) DAI BUSD(Binance USD)
時価総額 約450億ドル 約1380億ドル 約53億ドル 約6000万ドル
発行元 Circle社 Tether Limited MakerDAO Binance × Paxos Trust
価格安定の仕組み 米ドル準備金 米ドル準備金 暗号資産担保型 米ドル準備金
透明性 高い(定期監査あり) 中程度(透明性に課題あり) 非常に高い(オンチェーン確認可能) 高い(規制下で運営)
対応ネットワーク Ethereum, Polygon, Solana等 Ethereum, Tron, Solana等 Ethereum, Arbitrum, Optimism等 Ethereum, BSC等
日本での立ち位置 国内取引所での取り扱いが行われる見通し 国内取引所での取り扱い無し 日本での存在感は薄い 国内取引所での取り扱い無し
主な利用シーン 安定資産、DeFi、国際送金 トレード基軸通貨、DeFi 分散型金融 Binanceエコシステム内利用
主な懸念点 日本国内での普及が遅い 透明性の低さ、規制リスク 価格の安定性が他より低い Binanceの規制リスク
2025年1月時点

SBI VCトレードでUSDCを購入する方法まとめ

SBI VCトレードは2025年の第1四半期の早い段階でUSDCの取り扱いを開始する予定です。

サービスとしては日本円との売買、入庫、出庫などに対応する見込みになっています。

USDCは米国の規制下で運営されている透明性の高いステーブルコインです。SBI VCトレードで取り扱いが開始されるようになれば、暗号資産の運用において新しい選択肢となるでしょう。

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