仮想通貨SVNは怪しい?青汁王子やウルフ村田氏の言うことは本当なのか解説。
仮想通貨SVNとは?
名称 | StakeVault.Network(ステークヴォルトネットワーク・エスブイエヌ) |
ティッカーシンボル | SVN |
公式URL | SVNの公式サイト |
ホワイトペーパー | SVNのホワイトペーパー |
価格 | $.06642 |
時価総額 | $6,810,000 |
時価総額ランキング | 2,884位 |
対応ネットワーク | Ethereum |
仮想通貨取引所 | ・MEXC |
公式SNS | ・X(Twitter)・Telegram |
SVNは正式名称「ステーク・ヴォルト・ネットワーク」と呼ばれる仮想通貨です。通称「エスブイエヌ」。
2024年4月にMEXCという海外取引所に上場。
CoinMarketCapという仮想通貨比較サイトでは、SVNの時価総額ランキングは約2,800位です。決して世間的に注目されているコインとは言えません。
時価総額は「通貨の単価」「通貨の流通量」「流動率」などを見て総合的に判断される指標ですが、2,800位はいわゆる「草コイン」に分類されます。
草コインとは「雑草のようにたくさんあるコイン」のニュアンスで使われる言葉です。
草コインの中から次世代の人気コインが誕生する可能性は0ではありませんが、SVNは基本的には世間に注目されていない仮想通貨といってよいでしょう。
SVNは海外取引所「MEXC」でのみ取り扱っています。
MEXCは世界を代表する大手取引所ですが、その特徴は「取り扱い銘柄が多いこと」であり、言い換えると「どんな草コインでも真っ先に取り扱う」取引所です。
BinanceやCoinbase、Bybitなどの大手仮想通貨取引所には上場していません。
SVNはインフルエンサーがおすすめしていることで話題沸騰
さて、このように草コインのひとつであるSVNがなぜこれほど注目を集めているのでしょう?
そこには、いわゆる「インフルエンサー」の影響があります。
- ウルフ村田氏
- 造船太郎氏
- 三崎優太氏
- 堀江貴文氏
ウルフ村田
この記事では4人のインフルエンサーを紹介しますが、正直、ウルフ村田氏が全ての理由です。
ウルフ村田氏はXで13万5,000以上のフォロワー、YouTubeには5万人以上の登録者がおり、投資関連の書籍を多数出版している投資関連インフルエンサーです。
株でお金持ちになる方法を中心に情報発信していましたが、最近では暗号資産(仮想通貨)関連の情報も発信するようになりました。
そんなウルフ村田氏が2024年4月に「2億円分買った」と豪語しているのがSVNです。
SVNは1ヶ月で15倍になりまだまだ上がるとしきりに発信をしています。
ただし、ウルフ氏は様々なセミナーや情報商材関連の仕事をしており、実際にその話にどこまで信憑性があるかは自分で判断する必要があります。
一般的に投資関連のセミナーや情報商材を販売するために「儲かった!」と煽るような発信をするインフルエンサーは非常に多いため、ウルフ氏の情報を頭から信じるのは危険です。
さらに2人のインフルエンサーを紹介しますが、どちらもウルフ氏が接触した人物なため、SVNがここまで話題になっているのはほぼ100%ウルフ氏の影響と言えます。
造船太郎氏
造船太郎氏はXのフォロワー約8万8,000人のインフルエンサーです。若干20歳の若さで億単位のトレードをしていると自称しています。
造船太郎氏は浪人中に親から借りた100万円を元手に1億円に増やしたという経歴を持っていますが、ここでは触れません。
造船太郎氏は2024年8月に宝くじを7,350万円分購入し、2.2億円が当選したことで一躍話題になりました。
造船太郎氏は宝くじで当選した分の一部(約220万円)でSVNを購入したことをXで報告しています。このときにSVNを勧めていたのがウルフ村田氏です。
220万円というと一般的には大金ですが、造船氏にとっては資産の1%程度ということで、そこまで全力で投資をしている雰囲気ではありません。
あくまで「ウルフ氏に薦められたから、ポートフォリオの一部に組み込んでみた」というニュアンスであり、ここでもSVNが話題になった根源はウルフ氏であることがわかります。
三崎優太(青汁王子)氏
おそらく最も多くの方がSVNの存在を知ったのは「青汁王子」の異名を持つ三崎優太氏のYouTubeに、ウルフ氏が出演したことがきっかけかと思います。
三崎氏は、Xのフォロワー160万人以上、YouTubeは107万人と、上の2人と比べて圧倒的に影響力があります。
その三崎氏が2024年10月1日に公開した動画「ロールスロイスを一億円で買ってくれる女神が現れました。」にウルフ村田氏が出演しています。
こちらの動画の19分前後からウルフ氏がSVNの話をしています。
SVNの話は2〜3分で終わっていますが、この動画は63万回以上の再生回数を記録しています。この動画きっかけでSVNの存在を知った方が数十万人単位でおられます。
この動画内でウルフ村田氏はSVNについて以下のように発言しています。
- シンガポールの富裕層から聞いて買っている
- 2024年4月に2億円買い、直後に15倍になった
- しかし現在は価格が落ちている
三崎氏はSVNについてほとんどコメントしておらず、一般人と同じ立場で話を聞いておられます。
こちらの動画内でも、SVNを広めているのはあくまでウルフ村田氏ひとりのみであり、三崎氏に接触したのもSVNを広めるという狙いがあったのかもしれません。
いずれにしてもSVNに関するポジティブな発信をしているのはウルフ氏のみで、造船氏も三崎氏もその影響を受けた形になります。
繰り返しになりますが、ウルフ村田氏の発言、発信内容はよく吟味をする必要があり、頭から全てを信じるのはおすすめしません。
堀江貴文氏
2024年10月11日にSVN公式Xアカウントがこちらのイベント予告を投稿し「ホリエモン」こと堀江貴文氏のスペシャルトークショーが行われるようです。
イベントは11月3日に新宿で行われます。
しかし堀江氏本人は自身のアカウントでこのイベントについて全く言及しておらず、堀江氏はこれまで一言もSVNに触れていない点からも、SVNを推している気配は見られません。
堀江氏は仮想通貨関連の書籍を何冊も出版しており、その高い影響力(Xは363万フォロワー、YouTubeは194万登録者)を考えても、無名でリスクの高い仮想通貨をおすすめするとは思えません。
イベント内では、堀江氏が登壇して仮想通貨全般に関するごく一般的な話をした後、SVNの担当者が登壇する流れになることも考えられます。
普通に考えると、SVNを広めたい方が堀江氏にオファーし、イベントに出てもらい、認知を広めようと考えていると予想できます。
一般的に広く認知のある堀江氏を起用することに対して「カモを集めようとしている」という見方をする方もいるようです。
仮想通貨SVNの特徴
SVNに関する情報をインフルエンサーを通して確認しましたが、ここからは純粋に公式サイトやホワイトペーパーを見ながらチェックをしていきましょう。
ある銘柄の価格が今後上がるかどうかは、他人がどう言うかよりも、実際のその機能や特徴をチェックする方がずっと大切です。
ステーキングをかんたんに行える環境を作る
SVNは、仮想通貨のステーキングプロセスを簡素にして、より多くのユーザーがブロックチェーンネットワークの検証に参加してくれることを目指しています。
その目標を達成するために、イーサリアムなどのステーキングを助ける「バリデーター」としての役割があります。
バリデーターとは、自身の銘柄以外の他の銘柄のブロックチェーン上の取引の検証や承認をすることです。
SVNがバリデーターの対象としているのは以下の4銘柄。1つのプラットフォームで複数チェーンのステーキングを可能にしようとしている点が見て取れます。
- イーサリアム(ETH)
- コスモス(ATOM)
- スイ(SUI)
- セレスティア(Celestia)
イーサリアムはビットコインに次ぐ有名コインなので多くの方が名前を聞いたことがあるかと思います。
他の3銘柄も時価総額100位以内の、いわば「エリートコイン」です。SVNを保有することで、これら有名銘柄のステーキングの助けになるとされています。
ちなみに「ステーキング」とは、暗号資産の運営システムのひとつです。
SVNの公式サイトやホワイトペーパーにはこのように書かれていますが、正直、全体的に表現が抽象的でボヤっとしており「結局、SVNの価値はなんなの?」と疑問に感じる部分はあります。
メタバースサービス「Dream Verse(ドリームバース)」と関係がある
SVNは「Dream Verse(ドリームバース)」というコミュニティと、なんらかの繋がりがあると言われています。
ドリームバースはメタバース上でポーカーや麻雀などで遊び、友達を作り、NFTの売り買いもできるプロジェクトとのことですが、かなり注意が必要です。
NFTを購入することで報酬がもらえたり、友人を紹介することで報酬がもらえたりと、いわゆる「ポンジ・スキーム」や「MLM」「マルチ商法」に近い案件であると思われます。
ドリームバースでは、報酬や配当をSVNでもらえると言われています。
日本円でもなく、ビットコインでもなく、わざわざマイナー仮想通貨であるSVNで報酬がもらえるということは、なんらかの点で関係していると考える方が自然です。
ドリームバースは香港の会社が運営するゲームとされていますが、詳細は不明です。
ドリームバースの説明資料内ではSVNは「Silver Bullet(銀の弾丸)」と表記されている部分もありますが、SVN(Stake Vault Network)の公式サイトの画像が使われていたりと、かなり曖昧で怪しいです。
仮想通貨SVNよりも数段怪しく、危険度が高いのが「Dream Verse(ドリームバース)」なので、もし勧誘された場合は要注意です。
運営者が不透明
話をSVNに戻します。
SVNの公式サイトでは運営企業情報が記載されており、きちんと届出がされているように見えます。
「Deepam ci」xという名称でセイシェル共和国に登録されているということですが、その実体は不明で、透明性が低いです。
また、ホームページには正確な住所が記載されておらず、住所は「セイシェル フェリックス・ポール通り」としか書かれていません。バーチャルオフィスはおろか、これではオフィスの場所を特定することもできません。
以上のことを総合的に考えると、SVNは「際立った特徴はなく、インフルエンサーがなぜか盛り上げている、若干怪しい仮想通貨」という結論になります。
仮想通貨SVNのチャートは?
画像引用:MEXC
SVNの上場(2024年4月)から、本記事執筆時点(2024年10月)までのSVNの価格チャートです。
2024年7月をピークに価格は崩れているのが現状です。
「怪しいとは言っても、有名な人が言ってるんだからこれから上がるんじゃないの?」と思っている方もいるかと思います。
ここからは、SVNのこれまでのチャートの値動きを見つつ、今後の価格推移を予想していきます。
2024年4月から取引開始
MEXC上で確認できる最初の価格が、2024年4月26日の約0.0015$です。
上述のウルフ村田氏は、三崎氏の動画の中で「4月26日に買った」とはっきりと名言しており、最安に近い価格で購入できたことがわかります。
ウルフ氏は動画内で「短期で15倍になった」と語っていますが、翌日の4月27日には0.04$になり、この時点で26倍であり、ウルフ氏がどのタイミングのことを言っているのかは定かではありません。
いずれにしても、4月26日の上場直後に買えていた場合はその後も大きな含み益を抱えることができています。
2024年の5月前半は、0.04$前後で推移しています。
2024年5月後半に15倍に
5月後半からさらに価格は上がり0.15$前後になり、6月初旬には0.3$、まで上昇しました。
5月前半に0.04$で買った方は約8倍に、5月後半に0.15$で買った方でも2倍になっているため、SVNを保有している方は興奮が収まらなかったことと思います。
この頃にはウルフ氏のSVNに関するツイート数は非常に多く、その影響でSVNを購入した方は多かったことが伺えます。
2024年7月にピークにある
2024年7月21日に約0.42$となったのが、結果的にSVNのピークとなりました。
このように後から振り返るとピークであったことがわかりますが、7月21日時点では「まだまだ上がる!これからだから今のうちに買っておかないと!」と多くの方が期待をしていました。
ウルフ氏は「まだまだ10倍、100倍にも上がる可能性がある」と言っており、それを信じた方が多くいることが予想されます。
結果的に、7月21日の0.42$時点で売り抜けた人が一番儲けたことになり、5月上旬に購入していた方であれば10倍になっていた計算になります。
しかしそのような報告は見つけることができませんし、まだまだ上がる雰囲気の中で通貨を手放すことは非常に難しいです。
ウルフ村田氏も「2億買って、30億まで増えたがまた30億マイナスになった」と語っています。
2024年7月末に大暴落
2024年7月の末に大暴落となり、0.1$前後まで下がり、わずか数日で4分の1となりました。
このような暴落が起きた理由は定かでありませんが、同時期にビットコインも20%ほどの暴落を見せており、これが引き金になった可能性はあります。
しかしビットコインはその後に価格を戻していますが、SVNの価格は戻ることなく、2024年現在は0.07$付近で落ち着いています。
こう見ると0.07$は「暴落後の価格」に見えますが、実際には「適正価格に戻っただけ」という見方もできます。
そもそも2024年4月〜7月の上昇が異常であり、まさしくバブルだったという見方が自然です。
このような落ち方をした通貨の価格が再び戻る可能性は低く、よっぽど衝撃的なニュースやアプリがリリースされない限りは、塩漬け状態が続くことが多いです。
上述の堀江氏のトークショーがその起爆剤になる可能性は0ではありませんが、根本的な銘柄の機能に特徴がないため、期待は薄いです。
ちなみにウルフ氏はこの塩漬け時点でも「2026年を見ている」「信じる人だけ握っていてください」などといったポストをしています。
ちなみに三崎氏とウルフ氏が出演したYouTube動画は2024年10月なので、0.06$前後の塩漬け状態でもウルフ氏はSVNのポテンシャルを信じているととらえることもできます。
次項では、さらに詳しくSVNの今後について予想していきます。
SVNは詐欺コイン?要注意?将来性は?
ここまでSVNのインフルエンサーの関わり方やその特徴、チャートも解説してきました。
結論として「買うべきなのか?」「詐欺なの?」「注意すべき?」「将来性があるのか?」という疑問に答えていきます。
詐欺コインである確証はないが、そうでないという確証もない
結論として、SVNは詐欺コインとは言えないかと思います。
万が一詐欺コインに近いものだったとすると、7月のピーク時に運営などが売り抜けており、現在はその抜け殻といった感じでしょうか。
「買えるけど、売れないようプログラムされている(ハニーポット)」ような明確な詐欺要素があれば別ですが、SVNにそのような報告はされておらず単なるマイナー銘柄です。
単なるマイナー銘柄ですが、なぜか異常に期待するインフルエンサーや、盛り上げるためのイベントが用意されており、実体とかけ離れている印象を持ってしまうコインです。
今後、価格が上がる可能性は正直低い
SVNは2024年5月〜7月に一時的な盛り上がりを見せたものの、今後は特に盛り上がらず、ジワジワと価格が下がり、いずれ忘れ去られていく、という可能性が最も高いです。
暗号資産業界では、過去にいくつものプロジェクトが同じ道を辿り、その多くはピーク時の価格を取り戻すことができていません。
一時期、15倍や30倍になった通貨はそこまで珍しくないですが、注目されたあと、再びその期待に応えられる通貨は一握りです。
「数年後に爆発する可能性がある」←全てのコインに言える
このように書きましたが、ウルフ氏はSVNの現状について「将来的に素晴らしいプロジェクトになる」「価格が上がる」「2026年に期待」と発信しています。
決してウルフ氏を批判する意図はありませんが、暗号資産業界はこのように「期待を持たせて、ユーザーからお金を集める」世界です。
将来的にすごいことが起こる、世界を変えるプロジェクトだ、今から参加しておけば間違いないとビジョンを見せることで、お金や、ユーザーや、注目を集める必要があります。
技術的に革新的だったり、他の誰も解決できていない問題を解決できるプロジェクトはその限りではありませんが、多くの草コイン、マイナーコインにはそのような傾向があります。
これはプロジェクト自体もそうですし、暗号資産や投資を薦めるインフルエンサーにもこの傾向があります。
ホワイトペーパーを読む限り、SVNにはこれといった革新的な特徴はなく、他の無数の草コインと遜色ありません。
マイナーコインから一攫千金を狙いたい方は、他の草コイン一覧もチェックしてから、SVNを買うかを考えても遅くはありません。
また、ウルフ氏や堀江氏に関しては、確証はありませんがあくまで可能性として、SVN運営などから依頼を受け、報酬を受け取り、積極的にPRしている可能性もあります。
ちなみに他にも「SVN」はある
ここまで「Stake Vault.Network」のSVNについて解説してきましたが、ちなみに他にも「SVN」がティッカーシンボルの仮想通貨はあります。
- Savannna (SVN) 7,700位
- 7Finance(SVN)Price not Tracked
2つとも、Stake Vault.Networkよりもさらにマイナーな草コインです。
どちらの銘柄もほとんど盛り上がりは見られないため、三崎氏や堀江氏、ウルフ氏のコンテンツで「SVN」を知った場合は、十中八九、本記事で解説してるSVNで間違いありません。
SVNを買える仮想通貨取引所は?
SVNを購入できる代表的な取引所は、現在はMEXC(エムイーエックスシー)という海外取引所です。
MEXCはSVN以外にもたくさんの銘柄の購入ができるので、まだ口座を持っていない方はMEXCの口座開設方法の記事を参考に口座を開設してみてください。
MEXCに登録することでボーナスももらえるため、要チェックです。
ちなみに、海外取引所を利用するには国内取引所も開設する必要があります。
まだひとつも暗号資産取引所の口座を持っていない方は、国内取引所ランキングの記事より、自分にとってベストな取引所でアカウントを作成してくださいね。
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