ビットコインキャッシュ(BCH)とは?ビットコインとの違いや今後の見通しについて解説!

ビットコインキャッシュ(BCH)とは?ビットコインとの違いや今後の見通しについて解説!

ビットコインキャッシュ(BCH)とは?ビットコインとの違いや今後の見通しについて解説!

ビットコインキャッシュ(BCH)とは?

ビットコインキャッシュ(BCH)
ティッカーシンボル BCH/BCC
承認アルゴリズム PoW
時価総額 3,143億円
時価総額ランキング 15位
最大供給量 21,000,000 BCH
発行 2017年8月
ホワイトペーパー https://bitcoincash.org/bitcoin.pdf
2024年10月時点

ビットコインキャッシュは、2017年に生まれた仮想通貨です。世界最大の取引量を誇る仮想通貨であるビットコインは取引量増大に伴い、取引処理の遅れなどの問題が発生し始めました。それらの問題を解決するため、ビットコインから分岐する形で新たに誕生しました。

ビットコインキャッシュは、ビットコインと共通する3つの特徴を持っています。

  • 発行上限がある
  • 半減期がある
  • 数多くの仮想通貨取引所やアプリへの採用実績がある

発行上限がある

ビットコインキャッシュの一つ目の特徴として発行数に上限があります。ビットコインキャッシュは2100万枚以上市場に出回らないようになっています。流通量に制限を設けることで、ビットコインキャッシュが際限なく発行されて価値が薄れていくことを防いでいます。

2024年10月1日現在では、以下の図に示す通り1977万枚のビットコインキャッシュが市場にあり、発行上限の約94%の量が既に取引されている計算になります。

ビットコインキャッシュ(BCH)の供給量
Coinmarketcap

半減期がある

ビットコインキャッシュには約4年に一回半減期が発生します。半減期が来るとビットコインキャッシュは新たに発行できる量が半分になるため、ビットコインキャッシュ自体の市場の流通量が少なくなり価値が上がると考えられています。

数多くの仮想通貨取引所やアプリへの採用実績がある

ビットコインキャッシュは、ビットコインのベースを受け継いでいる部分があるため、数多くの仮想通貨取引所で取引が可能になっています。また、仮想通貨を保管するためのウォレットなどのアプリにも幅広く対応しています。

ビットコインとの違いは?

ビットコインキャッシュとビットコイン

ビットコインとビットコインキャッシュにはどういった違いがあるのでしょうか。ビットコインとの違いとして以下の3つが挙げられます。

  • 取引処理が速い
  • 送金手数料が安い
  • 取引の処理方法が違う

取引処理が速い

ビットコインとの1つ目の違いとして、一度に処理できる取引データ量がビットコインキャッシュの方が32倍多いです。そのため、取引量が急に増加しても処理が遅れにくく、リアルタイム性の高い取引を実現しています。

送金手数料が安い

ビットコインとの2つ目の違いとして、送金する際の手数料が安く済むことが挙げられます。ビットコインは一度に処理できる取引データが少ないので、送金を早く行うためには、高い取引手数料を払って優先的に処理してもらう必要があります。ビットコインの取引量が増えるにつれて、この取引手数料の増大が問題になってきました。

一方でビットコインキャッシュは、一度に処理できる取引データが多い分、高い手数料を払わずに素早く送金できます。例えば、2024年10月1日現在のビットコイン、ビットコインキャッシュの送金手数料を比較すると、ビットコインが0.0004BTC(約3500円)に対し、ビットコインキャッシュは0.0002BCH(約10円)と350倍安く済みます。

ビットコインキャッシュの送付手数料
bitFleyer

取引の処理方法が違う

ビットコインとの3つ目の違いとして、取引の処理方法の差が挙げられます。

ビットコインはプルーフオブワーク(PoW)という処理方法に対し、ビットコインキャッシュはスマートコントラクトに対応しています。

プルーフオブワークは、取引データをほかのユーザーが難解な計算処理を行ってブロックチェーンにつなげることで処理が完了する方式です。

一方で、スマートコントラクトは、取引処理をあらかじめ決められたプログラムによって自動で実行します。そのため、取引処理を仲介するユーザーがおらず、より高い安全性を持った取引を実現しています。さらに、難解な計算処理を行うための高性能マシンが必要ないので、消費電力を削減でき環境にも優しいです。

ビットコインキャッシュの今までの値動き

ビットコインキャッシュが取引され始めた2017年から2024年9月までのチャートを見てみましょう。

Coinmarketcap

2018年に一時40万円を超える高値を付けましたが、現在は1BCH=5万円前後で推移しています。

年表 出来事
2017年8月 1BCH=約4万5千円でビットコインキャッシュの取引が開始。
2017年12月 ビットコインバブルにより仮想通貨市場が盛り上がり、1BCH=44万円を超える高値を付ける
2018年12月 仮想通貨バブルが終息。1BCH=1万円台まで価格が下落。
2020年1月 ビットコインキャッシュの半減期を迎え、1BCH=約5万円まで上昇。
2021年4月 ビットコインが最高値を更新。ビットコインキャッシュも連動し、1BCH=約16万円まで上昇。
2024年4月 ビットコインキャッシュ2度目の半減期を迎える。1BCH=約10万円まで上昇。

ビットコインキャッシュとビットコインの価格の比較

ビットコインキャッシュはビットコインから派生して生まれた仮想通貨ですが、ビットコインの価格と関係性はあるのでしょうか。

以下の図に2017年から現在までのビットコイン・ビットコインキャッシュの価格の推移を示します。青のラインがビットコインキャッシュ、オレンジのラインがビットコインの価格のグラフになっています。

ビットコインキャッシュが取引され始めた2017年から2019年までは、ビットコインとビットコインキャッシュは連動して価格が上下していることが分かります。一方で、それ以降については、ビットコインが最高値を更新した2021年、4年に1回の半減期が訪れた2024年に共通して上昇していること以外は、価格の連動性は薄くなっています。

ビットコインキャッシュの今後の見通し

ビットコインキャッシュの今後

ビットコインキャッシュは今後どうなっていくのか、今後想定される内容として以下の4つを紹介します。

  1. 決済手段として広がる可能性を秘めている
  2. 半減期を狙った価格上昇が期待できる
  3. ビットコインからの乗り換え需要が発生する可能性がある
  4. 競合する仮想通貨が増え存在価値が薄くなるリスクがある

決済手段として広がる可能性を秘めている

ビットコインキャッシュは取引の高速さ・手数料の安さを武器に決済手段として広まる可能性を秘めています。楽天の電子マネーサービス「楽天キャッシュ」では、ビットコインキャッシュをチャージ手段として採用しており、楽天市場でのネットショッピング支払いなどに活用できます。

また、仮想通貨を日本円に両替できる自動両替機でも、数ある仮想通貨の中からビットコインキャッシュが対応通貨として採用されています。今後も、他の決済サービスへの採用が広がっていくことが期待されます。

半減期を狙った価格上昇が期待できる

ビットコインキャッシュは発行上限が決まっており、約4年に1度の半減期には新規に発行できる数量が半分に減ります。その分、市場に出回るビットコインキャッシュの量が減り、希少性が増すため、価値が上がると考えられています。今までも半減期を控えて価格上昇が起こっているため、次回の2029年の半減期を迎える際も価格の上昇が期待されます。

ビットコインから乗り換え需要が発生する可能性がある

ビットコインは最も取引量の多い仮想通貨ですが、取引量の増大に伴う取引処理の遅延や手数料高騰といった問題を抱えています。今後、ビットコインキャッシュの取引の迅速性や手数料の安さに注目が集まれば、ビットコインと共通点の多いビットコインキャッシュの取引需要が増え価値が上がる可能性があります。

競合する仮想通貨が増え存在価値が薄くなるリスクがある

一方で、ビットコインキャッシュが抱えている今後のリスクとして、ビットコインキャッシュと似た機能を持つ仮想通貨が増えてきていることが挙げられます。ビットコインキャッシュと同じく送金速度・送金手数料の安さで群を抜いているリップル(XRP)やステラルーメン(XLM)といった仮想通貨が登場しています。これら競合の仮想通貨によって、ビットコインキャッシュの存在意義が薄くなり、価値が下がるリスクが考えられます。

ビットコインキャッシュ保有者の評判・口コミ

ビットコインキャッシュの評判・口コミ

ビットコインキャッシュは現在どういった評価を受けているのでしょうか。Xでのビットコインキャッシュについての口コミをピックアップして紹介します。

ビットコインキャッシュに好意的な口コミ

まずは、ビットコインキャッシュに対してポジティブにとらえている口コミを紹介します。ビットコインキャッシュの根強い人気に期待する声が目立ちました。

楽天のサービスを日常的に利用している方の中には、楽天ポイントを元手にビットコインキャッシュに投資して含み益を得ている方も見受けられました。

ビットコインキャッシュに否定的な口コミ

一方で、ビットコインキャッシュに対してネガティブにとらえている口コミも紹介します。他の仮想通貨が多くある中で、ビットコインキャッシュの存在価値に疑問を持っている評判が目立ちました。

ビットコインキャッシュ(BCH)のまとめ

この記事ではビットコインキャッシュについて、ビットコインとの違いや今までの価格の推移、今後の動向について紹介しました。ビットコインキャッシュは、ビットコインから派生して生まれた決済手段に特化した仮想通貨です。発行数量に制限があり、約4年に1度半減期を迎えるところはビットコインと共通しています。一方でビットコインと比べ、送金時の取引処理の速さや、送金にかかる手数料の安さといったメリットを持っています。今後は、決済手段として広がることによる価値向上や半減期狙いの価値上昇が期待できますが、同様の機能を持った競合の仮想通貨に埋もれてしまうリスクも考慮しておきましょう。

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