ビットコイン(BTC)が8月頭に暴落した理由とは?チャート·事例·対処方法を解説

ビットコイン(BTC)が8月頭に暴落した理由とは?チャート·事例·対処方法を解説

ビットコイン(BTC)が8月頭に暴落した理由とは?チャート·事例·対処方法を解説

ビットコイン(BTC)の現在価格·チャート(2024年8月時点)

暴落理由を解説する前に、ビットコインの価格推移を把握しておきましょう。

以下期間のチャートをもとに解説します。

  • 2023年8月28日から2024年8月26日までの1年間チャート
  • 2024年7月27日から2024年8月26日までの1カ月間チャート

2023年8月28日から2024年8月26日までの1年間チャート

出典:CoinMarketCap

ビットコイン(BTC)の価格は2023年8月時点で約400万円でしたが、2024年1月に約600万円まで上昇しました。

さらに、2月末から急激に上昇し始めて、3月には1,000万円を超えています。

以降、7月末まで約900万円から1,000万円の間で推移中です。

大きく価格を押し上げた要因としては、ビットコイン現物ETFの承認や、2024年4月に迎えた半減期などがあります。

以上のとおり、ビットコインの価格は1年間で大幅に上昇しました。

2024年7月27日から2024年8月26日までの1カ月間チャート

出典:CoinMarketCap

ビットコイン(BTC)は、2024年7月まで約1,000万円前後の高値を維持していましたが、8月5日には約710万円まで値を下げました。

現在(2024年8月26日)は価格が向上し、約900万円台で推移しています。

なぜ、8月頭にビットコイン価格は暴落したのでしょうか。

暴落の背景にある複数の要因について、次のセクションで詳しく解説します。

ビットコイン(BTC)価格が8月頭に暴落した理由

ビットコイン(BTC)が2024年8月頭に暴落したのは、リスク回避が強まったためと考えられます。

経済の先行き不安から投資家たちは、株式や仮想通貨などの変動資産からより安全な資産へと資金を移動させました。

以下に、ビットコイン暴落に影響を与えた要因を挙げます。

要因 詳細
地政学的リスクの高まり ・中東情勢の悪化が世界経済への不安を増幅させる
・リスク資産からの資金引き上げを促進
日本銀行の利上げ ・7月31日に日銀が利上げを実施
・円キャリートレード(低金利の日本円で資金を借りて、高金利の外貨建て資産に投資する取引)の巻き戻し(投資家のポジション解消)が発生し、株価下落への要因の1つとなる
米国の経済指標の悪化 ・8月2日に発表された米雇用統計が市場予想を下回る
・米国経済の先行きに対する不安が高まる
ビットコインETFからの資金流出 ・経済指標の悪化によるリスク回避の姿勢から、8月5日には株価が急落
・同日にビットコイン現物ETFから約245億円が流出
・ビットコイン(BTC)価格が10%以上下落

表のとおり、地政学的リスクの高まりや日本銀行の利上げなどが背景にあります。

さらに、米国の経済指標の悪化により投資家のリスク回避姿勢が強まりました。

結果、株価やビットコインが暴落しました。

ビットコイン(BTC)の暴落事例

ビットコイン(BTC)は2024年8月頭以前にも複数回暴落しています。

たとえば以下のタイミングで暴落を経験しました。

  • 中国による規制の影響
  • コロナショックの影響
  • テスラによるビットコイン支払いの受付を停止
  • ステーブルコインUST(TerraUSD)のディペッグ騒動
  • 仮想通貨取引所FTXの破綻

以上の事例について解説します。

中国による規制の影響

ビットコイン(BTC)価格は、中国政府の規制強化により大きな影響を受けています。

2017年に規制が強化される前、中国の投資家はビットコイン全体の約7%を保有しており、取引量は約80%を占めていました。

しかし、2017年1月に中国政府が仮想通貨交換業者に対する警告を実施し、規制強化の動きを示します。

警告により投資家たちはビットコインを売却し、ビットコインの価格は約14万円から約9万円まで下落しました。

さらに、2017年9月には中国政府がICO(イニシャルコインオファリング)と仮想通貨取引を全面的に禁止すると発表しています。

発表を受けて中国の仮想通貨取引所であるBTCチャイナが閉鎖を発表した際は、ビットコイン価格は約43万円から約31万円まで下落しました。

以上のとおり、中国の規制はビットコイン市場に対して大きな影響を与えています。

コロナショックの影響

コロナショックの影響により、ビットコイン(BTC)は暴落しました。

新型コロナウイルスの感染拡大が世界中に広がり、金融市場に不安が増大したためです。

2020年3月11日にWHOが新型コロナウイルスのパンデミックを宣言すると、同日80万円台だったビットコインの価格は急落しました。

翌日3月12日には約50万円にまで価格を下げており、前日から約40%の下落となっています。

WHOの発表や各国の経済活動の制限など、複合的な要因によって下落が引き起こされ、ビットコインだけでなく、ほかの仮想通貨も大幅に値を下げました。

コロナショックはビットコイン市場に大きな混乱をもたらし、短期間で価格が急落する事例となっています。

テスラによるビットコイン支払いの受付を停止

2021年5月12日に電気自動車メーカーのテスラがビットコイン(BTC)の支払い受付の停止を発表した結果、ビットコインの価格が急落しました。

テスラのイーロン・マスクCEOは、ビットコインの採掘が環境に与える影響を懸念し、ビットコインによる決済を一時停止すると発表しています。

テスラがビットコイン決済を停止すると発表した後、約617万円だったビットコイン価格が約550万円に低下しました。

停止の理由としては「ビットコインの採掘と取引により化石燃料の使用が急増している」としています。

また、持続可能なエネルギーでの採掘が実現した場合には、ビットコイン決済を再開する意向を示しました。

以上のとおり、テスラによるビットコイン支払い受付停止の決断は、ビットコイン価格に影響を与えています。

ステーブルコインUST(TerraUSD)のディペッグ騒動

2022年5月にアルゴリズム型ステーブルコインのUST(TerraUSD)がディペッグし、ビットコインの価格に大きな影響を与えています。

USTは、米ドルに価値を連動させるために、複雑なアルゴリズムと市場操作を利用する仕組みの「アルゴリズム型ステーブルコイン」に分類される仮想通貨です。

通常のステーブルコインが通貨や金などを担保にするのに対し、アルゴリズム型は担保を持ちません。

担保の代わりに、価格の安定を図るために供給量をプログラムによって自動的に調整します。

2022年5月9日、仮想通貨USTの価格が1ドルを維持できない事態が発生しました。

原因は、Terraブロックチェーン上のDeFiプロジェクトからの大量の資金引き出しと、USTの価格を安定させるアルゴリズムの限界にあります。

結果、USTの価格は急落し、仮想通貨市場全体が疑心暗鬼におちいりました。

高利回りを提供していたDeFiプラットフォームや、ほかのステーブルコインの信頼性にも影響が広がっています。

ビットコインも例外ではなく、市場全体のリスク回避の動きによって価格が大きく下落しました。

以上のとおり、USTのディペッグ騒動は、仮想通貨への信頼や市場に大きな影響を与えています。

仮想通貨取引所FTXの破綻

仮想通貨FTXの破綻はビットコイン(BTC)の価格に影響を与えています。

FTXは2019年に設立され、世界第2位の規模を誇る仮想通貨取引所として急成長しました。

しかし、2022年11月に資金不足と経営の不透明さが明るみに出た結果、FTXの信用は一気に崩壊したのです。

FTX破綻に関する騒動によりビットコインは年初来安値を更新し、市場全体にリスク回避の動きが広がりました。

仮想通貨市場に大きな衝撃を与えた結果、ビットコイン価格の急落につながったのです。

ビットコイン(BTC)暴落への対処方法について

ビットコイン(BTC)の暴落には以下の対処方法が有効です。

  • 最新ニュースをチェックする
  • 損切りを慎重に判断する
  • 狼狽売りをしない
  • 空売り(ショート)する
  • 積み立てする
  • 分散投資する

各対処法について解説します。

最新ニュースをチェックする

ビットコイン(BTC)暴落への対処法として、「ニュースのチェック」が重要です。

仮想通貨関連のニュースによって、ビットコイン価格に直接影響を与える可能性があるためです。

たとえば、著名人がビットコインに対して否定的なコメントをした際、発言が瞬時に広まりビットコイン価格が急落する可能性があります。

逆にポジティブなニュースが報じられると、価格が急上昇する可能性があるのです。

具体例として、2024年8月2日にアメリカの経済指標が悪化したとニュースで伝えられましたが、同月5日にビットコインが大幅に下落しました。

以上のような動きに対応するためには、仮想通貨関連のニュースや世界の経済情勢の情報収集が大切です。

つねにニュースをチェックすれば、ビットコインの価格変動に対して迅速に対応できるため、リスクを軽減できるのです。

損切りを慎重に判断する

ビットコインの暴落に対処するためには、「損切り」の判断が重要です。

仮想通貨における損切りとは、投資の損失を最小限に抑えるために、保有している仮想通貨を売却して損失を確定させる手法です。

投資したビットコインが暴落し続ける状況では、「価格が再び上昇するかもしれない」と期待し、売るタイミングを逃してしまう場合があります。

結果、損失が拡大するのです。

しかし、損切りの基準を事前に設定しておけば冷静に行動できるため、大きな損失を避けられます。

たとえば、市場が急変し、仮想通貨の価格が5%下落した際に損切りする設定をしておくと大きな損失リスクを回避可能です。

ただし、損切りのラインは投資資金の余力やリスク許容度に応じた適切な設定が必要となります。

以上から、損切りを適切に実行すれば損失拡大を防止可能です。

狼狽売りしない

ビットコインが暴落した際、避けるべき行動が「狼狽売り」です。

狼狽売りとは、相場が急激に下落した際に、感情的になって資産を慌てて売却し、損失を確定させてしまう行動です。

一方で、「損切り」は事前に設定した損失ラインに達した時点で、機械的に資産を売却する戦略的な行動です。

損切りはさらなる損失を防ぐ目的がありますが、狼狽売りは感情に左右される点に違いがあります。

過去の事例では、ビットコインは暴落後に価格が回復したケースが多く見られるため、狼狽売りをしないように慎重に判断するのは有効です。

しかし、価格がさらに下がり続けた場合は損失となる可能性もあるため注意が必要となります。

空売り(ショート)する

ビットコイン(BTC)の暴落への対処として、「空売り(ショート)」が有効です。

空売りとは、価格が高いときに売り下落した際に買い戻して利益を得る手法であり、市場が下落しているときでも利益を狙えます。

投資は価格が低いときに購入し、高いときに売却するのが一般的です。

しかし空売りでは、証拠金を使って仮想通貨を保有していない状態でも売却できるため、価格が下がる局面でも利益を得るチャンスがあります。

たとえば、ビットコインが急落する場面で、空売りしておくと実際に価格が下がったときに買い戻し、差額を利益にできます。

ただし、予想に反して価格が上昇した場合、損失が拡大する可能性があるため注意が必要です。

空売りはビットコイン価格が下落する局面で利益を得る有効な手段ですが、リスク管理と適切な利用が重要となります。

積み立てする

ビットコイン(BTC)の暴落に対処するための方法として、「積み立て」が有効です。

積み立ては価格の変動に対するリスクをおさえ、長期的に安定した資産形成を目指せる手法です。

とくに市場の不安定なタイミングでは、一度に大きな金額を投資するリスクが高まります。

積み立てであれば、定期的にビットコインを購入するので、価格が低いときに多くのビットコインを購入でき、高いときは少量購入可能です。

たとえば、毎月1万円ずつビットコインを購入する場合、1ビットコインが100万円のときには0.01BTC購入でき、50万円のときには0.02BTC購入できます。

以上のように購入価格を平均化できるので、長期的に資産を増やすための安定した方法として有効です。

積み立てはビットコインの暴落に対するリスク管理に役立ち、長期的な資産形成を目指すうえで効果的な手法となります。

分散投資する

「分散投資」は、ビットコイン(BTC)暴落の対処に有効な手段となります。

仮想通貨市場は価格の変動が激しいため、一つの通貨だけに投資するのは高リスクです。

「卵は一つのかごに盛るな」と言われているとおり、投資の世界では集中投資の危険性と分散投資の重要性を伝える格言も存在しています。

たとえばビットコインを含めた分散投資をした場合、ビットコインが下落したとしても、ほかのアルトコインが安定していれば、ビットコインの損失をカバー可能です。

さらに、自然災害やテロなどの予測できないリスクに備えるために、仮想通貨以外の資産に分散投資するのも重要となります。

分散投資は、暴落時の損失を軽減しつつ、長期的な視点で安定した資産運用が可能です。

ビットコイン(BTC)の暴落は買い時なのか

ビットコイン(BTC)の暴落時は、低価格で多くのビットコインを購入できるチャンスです。

価格が大きく下がったときにビットコインを購入すれば、価格上昇時に利益を得られます。

しかし、「落ちてくるナイフは掴むな」といわれているとおり、価値が下がる途中で購入してしまうかもしれません。

また、ステーブルコインのUST(TerraUSD)のように暴落した通貨の中には、価値が回復せずに安値で停滞するものもあるため、すべてが買い時とは限りません。

購入する場合は、暴落後にふたたび価格が上昇する可能性があるかを見極める慎重な判断が求められます。

投資タイミングを逃さないためにも、日々の情報収集や準備が大切です。

ビットコイン(BTC)の暴落時におすすめの取引所

ビットコイン(BTC)が暴落した際でも各種サービスを利用して対応できる仮想通貨取引所を紹介します。

SBI VCトレード」は、信頼性と幅広いサービスでおすすめの取引所の一つです。

SBI VCトレードは、東京都に本社を構えるSBIホールディングス傘下の日本の仮想通貨取引所です。

  • 現物取引
  • レバレッジ取引
  • 積立暗号資産

など、さまざまな取引スタイルを提供しています。

また、ビットコインやリップル(XRP)など含めた、全23銘柄(2024年8月時点)を取り扱っており、豊富な銘柄ラインナップが魅力です。

たとえば、暴落時などのリスク分散に役立ち、長期的に安定した投資ができる「積立暗号資産」は500円からサービスを利用できます。

さらに、口座開設手数料や維持手数料、入金手数料など、各種手数料が無料であるため、初期費用や継続するコストを気にせず利用できます。

セキュリティ面でも、SBI VCトレードはSBIホールディングスの傘下として最高水準のセキュリティを提供しているので、安心して取引が可能です。

手続きの多くなりがちな口座開設も、スマホでの本人確認ができるので簡単に完了します。

SBI VCトレードは、安心と信頼の取引環境を提供し、仮想通貨取引をサポートする取引所です。

ビットコインの暴落に対して、しっかりと準備して取引できる取引所としておすすめとなっています。

SBI VCトレードの詳細は「SBI VCトレードの評判・口コミから分かるメリットデメリット」をご参考ください。

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ビットコイン(BTC)の暴落·事例·対処方法まとめ

2024年8月、ビットコイン(BTC)は急激な暴落を経験しました。

暴落の原因は複数考えられますが、おもに米国経済の不透明感と世界的な金融市場の不安定さにあります。

米国の経済指標の悪化やインフレ懸念が市場に影響を与え、投資家のリスク回避姿勢が強まり、ビットコインの価格急落を招きました。

過去にもビットコインは、

  • 中国による規制の影響
  • コロナショックの影響
  • テスラによるビットコイン支払いの受付を停止
  • ステーブルコインUST(TerraUSD)のディペッグ騒動
  • 仮想通貨取引所FTXの破綻

などによって大幅な下落を経験しています。

以上の事例からも分かるように、ビットコイン市場は外部要因にも大きく左右されるので、予測が難しいのが特徴です。

暴落時にはニュースをチェックし、損切りや空売りなどの対策が求められます。

ビットコイン市場の動向を冷静に見極めつつ、適切な対応が重要です。

記事内では、暴落時におすすめな仮想通貨取引所として「SBI VCトレード」について解説しているので、ぜひ参考にしてください。

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