仮想通貨RUNE(THORChain)とは?概要や特徴・将来性を解説
THORChain(RUNE)とは?
(引用元:THORChain)
ティッカー | RUNE(THORChain) |
メインネットのローンチ | 2022年6月 |
価格 | 約5ドル |
時価総額(循環供給ベース) | 約17億ドル |
公式サイト | THORChain |
THORChainは、Cosmos SDKとTendermintを元に構築されたブロックチェーンやプラットフォームの総称です。
THORChainは、主にさまざまなブロックチェーンのスワップに焦点を当てたプロジェクトになっています。
年々、さまざまなブロックチェーンが登場しており、今後も増加していく可能性が高いです。
一方で、ブロックチェーン間での資産の移動手段は未だに限定的で、不便なポイントが多いです。
THORChainは、そういったブロックチェーン間で資産のAMM経由のスワップ・レンディングといったファイナンスの要素を扱います。
詳細は後述しますが、仮想通貨RUNEはTHORChainのネイティブトークンであり、クロスチェーンスワップにおける基軸的な通貨になっています。
THORChain(RUNE)の3つの特徴
THORChainの特徴について、以下の3つの観点から解説していきます。
- ネイティブ資産をスワップできる
- AMMを活用
- 仮想通貨RUNEを基軸に据える
THORChainの特別なポイントをチェックしていきましょう。
ネイティブ資産をスワップできる
THORChainでは、ネイティブなトークンをそのまま扱えます。
通常、ブリッジやクロスチェーンスワップ関連のプロジェクトでは、資産をラップします。
仮想通貨におけるラップとは、何らかの目的・方法を持ってトークンを同じ価値を持つ異なるトークンに変換することです。
ラップすることで、異なる規格やブロックチェーンに対応したり、DeFiへの利用を容易にしたりします。
上記の文脈で、ブロックチェーン間の移動を扱うブリッジやクロスチェーンスワップでは、ラップが用いられがちです。
広く利用されている方法ですが、ラップされる過程や環境によっては脆弱性が生まれることもあります。
一方で、THORChainは各チェーンのネイティブなトークンをスワップ可能です。
流動性プールを活用
THORChainは、流動性プールを活用することでネイティブなトークンのスワップを可能にします。
流動性プールとは、スマートコントラクトにロックされた仮想通貨の総称です。
流動性プールにはさまざまな種類があり、Uniswapが採用するAMMも流動性プールを応用した例の1つです。
THORChainの流動性プールには、さまざまなトークンがロックされています。
流動性プールのトークンはさまざまな利用者から提供され、流動性プールを経由してスワップが可能です。
流動性プール経由でスワップする人は手数料を支払い、トークンを提供した人は利回りを得ます。
仮想通貨RUNEを基軸に据える
THORChainの各流動性プールは、仮想通貨RUNEを軸にさまざまなスワップを行います。
THORChainの流動性プールでは、ETHなどのトークンと仮想通貨RUNEは1対1の割合になっています。
この点は、通常のAMMなどと同じです。
その上で、仮想通貨RUNEを経由してスワップを行います。
一例として、ETHからBNBへとスワップすると仮定しましょう。
ETHはまず仮想通貨RUNEとスワップされ、その次に仮想通貨RUNEからBNBへスワップされます。
そして、利用者にBNBが送付されスワップが完了します。
また、仮想通貨RUNEはTHORChainにおけるネイティブトークンとして、セキュリティ・ガバナンスなどのユーティリティを持つトークンです。
THORChain(RUNE)の将来性·今後
THORChainの将来性・今後について、以下から解説していきます。
- 競合の登場
- セキュリティ周りのリスク
- DeFiとしての発展
THORChainのこれからをチェックしていきましょう。
競合の登場
THORChainのように、ブリッジ・クロスチェーンスワップ・送受信といったトピックを扱うプロジェクトは非常に多いです。
ブロックチェーンの相互運用性を扱うプロジェクトという観点から見たときに、今後もさまざまなものが登場予定です。
新興のものではZeta Chain・Layer Zeroなどが挙げられ、L2間のクロスチェーンスワップに対応するものなど、さまざまな事例が見られます。
各プロジェクトによって、特性・技術・リスクは異なっています。
しかし、ただ単に資産のスワップを扱うものではなく、さまざまなデータの送受信に対応するプロジェクトなども登場している状況です。
すでに一定のシェアを獲得しているTHORChainにアドバンテージがあると見ることもできますが、競合は非常に多くなっていきます。
セキュリティ周りのリスク
THORChainに限りませんが、ブリッジやクロスチェーン関連のプロジェクトはセキュリティが脆弱になりがちです。
THORChainも例外ではなく、ハッキングや脆弱性が多い傾向が見られます。
例えば、2021年7月には数週間の間に2度のハッキングを受けた例もあります。
この事例については、どちらも数百万ドルの被害に抑えられており、致命的なものにはなりませんでした。
今後、数億ドル規模のハッキングなど、再起不能になるほど甚大なハッキングを受ける可能性も否定できず、脆弱性はTHORChainの主要リスクの1つです。
DeFiとしての発展
THORChainは、流動性プールを活用してクロスチェーンスワップに対応していますが、今後その用途は増加していく可能性もあります。
例えば、2023年8月にはクロスチェーンのレンディングをサポートする意向を明らかにしました。
クロスチェーンスワップのみならず、レンディングへの対応など、さまざまなファイナンスを扱えるようになると、THORChainの用途は増加していく可能性が高いです。
前述した通り、さまざまな競合が登場する中で、こういった点を強化していけるか?というのも重要なトピックの1つになっています。
仮想通貨RUNE(THORChain)の買い方
2024年2月時点では、仮想通貨RUNEは国内取引所に上場していません。
そのため、仮想通貨RUNEを購入したい場合は、海外取引所やDEXでの取引が必要です。
前提として、仮想通貨が必要となるので、まだ仮想通貨を持っていないという方はBITPOINTなど、国内取引所へ登録してください。
詳細については「ビットポイント(BITPOINT)の口座開設手順【画像あり】」で解説しています。
その上で、海外取引所へ登録して、国内取引所経由で送金する必要があります。
主要な海外取引所であるBybitでは、仮想通貨RUNEの現物・先物が取引可能です。
Bybitの登録については「Bybitの登録・口座開設方法【画像付き解説】」で解説しています。
仮想通貨RUNE(THORChain)の買い方まとめ
この記事では、THORChainの仮想通貨RUNEについて解説しました。
さまざまな競合が登場しているものの、チェーンが増えていく中、クロスチェーンスワップは必ず必要になトピックの1つです。
すでに一定のシェアを持っているTHORChainも注目したいプロジェクトの1つになっているので、今後も注視していきたいと言えるでしょう。
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