仮想通貨トロン(TRON/TRX)とは?特徴や今後の見通し・将来性を徹底解説
トロン(TRON/TRX)とは?
トロン(TRON/TRX)とは「ブロックチェーン技術を活用して、動画や音楽などのデジタルコンテンツを公開・配信できるプラットフォーム作り」を進めているプロジェクトです。
トロン(TRON/TRX)を含む仮想通貨には、それぞれコンセプトが決まっています。
たとえば、ビットコインは「中央管理者に影響を受けない取引システム」、イーサリアムは「ブロックチェーン上で運用される分散型アプリケーションの基盤」といったコンセプトです。
トロン(TRON/TRX)の場合は「非中央集権的でクリエイターが恩恵を受けられるプラットフォーム作り」といったコンセプトで運営されています。
リリース当初は将来性が高い草コインとして注目されていましたが、2023年12月現在、DMM BitcoinやBITPointなど複数の国内取引所で取引されています。
なお、草コインのメリットや注意点については「草コインとは?メリット・デメリットやおすすめの銘柄、買い方を徹底解説」をご参考ください。
トロン(TRON/TRX)の特徴
トロン(TRON/TRX)の特徴を3つご紹介します。
- 非中央集権的な配信プラットフォーム
- クリエイターエコノミーに適している
- トランザクションの処理速度が速い
非中央集権的な配信プラットフォーム
トロン(TRON/TRX)は「非中央集権的な配信プラットフォーム」を構築しようとしています。
たとえば、YouTubeはひとつの企業が管理・運営している中央集権的なプラットフォームです。
非中央集権的なプラットフォームでデジタルコンテンツを配信することで、ユーザーは以下のメリットを受けられます。
- 運営者による手数料の徴収、いわゆる「中抜き」をされる心配がない
- サーバーダウンやシステムトラブルで利用できなくなる問題を避けられる
- 理由が不明確な「アカウント削除」や「広告配信停止」をされなくなる
上記はクリエイター(配信者)側のメリットですが、視聴者側にも「応援したい配信者を直接支援できる」といったメリットがあります。次の章でくわしく見ていきましょう。
クリエイターエコノミーに適している
クリエイターエコノミーとは、コンテンツのクリエイターが自己表現によって収入を得ることができる経済圏を意味します。
プラットフォームからの収益だけでなく、スーパーチャットや投げ銭といった収入源も、クリエイターエコノミーを形成している一部です。
トロン(TRON/TRX)はICOという、独自トークン(コイン)の発行によって資金調達ができる仕組みも提供しています。
そのため、作品を作るための資金調達を、クリエイター自身が行える点も魅力です。
また、コンテンツの視聴者や利用者は、トークンを使ってクリエイターを支援することができます。
支援のために払った料金を、運営者に数%中抜きされる心配がなくなるのです。
トランザクションの処理速度が速い
トランザクションの処理速度とは、ブロックチェーンにデータを記録するときの処理速度というイメージです。
数ある暗号資産のなかでも、トロン(TRON/TRX)はトランザクションの処理速度が速いという特徴があります。
以下に、主要な仮想通貨銘柄とのトランザクション処理速度の比較表をまとめました。
仮想通貨の銘柄 | 処理速度(1秒あたり) |
トロン(TRON/TRX) | 2,000件 |
リップル(XRP) | 1,500件 |
イーサリアム(ETH) | 12〜25件 |
ビットコイン(BTC) | 3〜7件 |
送金の処理速度を向上させる目的で運用されている「リップル(XRP)」よりも、500件以上速いことがトロン(TRON/TRX)の大きな特徴です。
トランザクションの処理速度が遅いと、送金が行き詰まったり、ガス代(手数料)が高くなったりします。スケーラビリティ問題ともいわれるもので、ユーザー離れの原因にもなりますが、トロン(TRON/TRX)なら問題ないと言えるでしょう。
トロン(TRON/TRX)のチャート・価格動向
上記はトロン(TRON/TRX)の直近3ヶ月の価格チャートです。
参考までに、以下にビットコインのチャートも掲載します。
ビットコインやイーサリアムといった主要銘柄が下落しているなか、トロン(TRON/TRX)は底堅い動きを見せている印象です。
今後の動向も注視しながら、投資判断をしていくのが賢明といえます。
トロン(TRON/TRX)の今後の見通し・予想
トロンの今後の見通し・予想のポイントは以下の三つです。
- 6段階のロードマップ
- 取引所への上場
- 法定通貨に認定された
1つずつ解説します。
6段階のロードマップ
トロン(TRON/TRX)では、今後の開発を進めていくうえでのロードマップを公開しています。
名称 | 時期 | 開発目標 |
Exodus(大いなる旅立ち) | 2017年8月〜2018年12月 | P2Pネットワーク・分散型ストレージにアップロードおよび保存、配布が可能になる。 |
Odyssey(長い冒険) | 2019年1月〜2020年6月 | 報酬システムを構築。クリエイターが報酬を得られるシステムを導入。 |
Great Voyage(大航海) | 2020年7月〜2021年7月 | コンセンサスアルゴリズムのTPoS、クロスチェーンプロトコル、企業向けのソリューションなどを導入。 |
Apollo(アポロ、小惑星) | 2021年8月〜2023年3月 | クリエイター自身が独自トークンを発行し、配布・販売できる仕組みを構築。 |
Star Trek(宇宙旅行) | 2023年4月〜2025年9月 | オンラインゲームのプラットフォームを作成可能になる。ゲーム開発に向けた資金調達、投資家のゲーム開発投資が可能になる。 |
Eternity(永遠) | 2025年9月〜2027年9月 | オンラインゲームのプラットフォームを実用化できるようになる。ゲーム開発のためのクラウドファンディングなども利用可能に。 |
2022年6月現在は、4段階目のApolloです。この先、ロードマップにそって開発が進められ、2027年に完了した際には、さらに大きな注目を集めることが予想されます。
取引所への上場
取引所へ上場すると暗号資産の価格が上昇する可能性があります。
暗号資産が上場することで、認知され取引しやすくなるためです。
結果流動性が高まり、価格が上昇します。
また、国内取引所に上場する場合は、JVCEAの基準をクリアした暗号資産であると証明になります。
法定通貨に認定された
It is official! All #TRON cryptos including #TRX #BTT #JST #NFT #USDD #USDT #TUSD are granted statutory status as authorized digital currency and medium of exchange in the commonwealth of Dominica effective on October 7th 2022 🇩🇲 https://t.co/p97zJkzhUe pic.twitter.com/kbejwXrkXt
— H.E. Justin Sun🌞🇬🇩🇩🇲🔥 (@justinsuntron) October 12, 2022
2022年10月ドミニカ国で、トロンなど7種類の暗号資産が政府公認のデジタル通貨として承認されました。
エルサルバドルや中央アフリカがビットコインを法定通貨として認めていますが、アルトコインを法定通貨として承認したのは史上初の事例です。
トロンは今後も注目される暗号資産と言えるでしょう。
トロン(TRON/TRX)の買い方
トロン(TRON/TRX)を含む仮想通貨は、仮想通貨取引所で口座開設することで購入できます。
基本的な購入手順は以下の5ステップです。
- 仮想通貨取引所の口座開設
- 口座に日本円を入金
- トロン(TRON/TRX)の購入数量を決める
- 購入手続きに進み確定する
- 購入注文が約定したら完了
次の章では、トロン(TRON/TRX)の購入に必要な「仮想通貨取引所」について解説します。
トロン(TRON/TRX)を取り扱っている国内外取引所は?
トロン(TRON/TRX)を取り扱っている国内の取引所は「BitPoint」と「BitTrade」の2つです。
トロンを取引するには、「BITPOINT」がおすすめです。
- 入出金、取引などの手数料が無料
- 国内で唯一TRXのステーキングを行える
- シバイヌ・トロン・ジャスミーなど、マイナーでも将来性のあるコインを扱っている
- 初心者でもわかりやすいトレード画面や、上級者も満足できるツールを用意している
BITPOINTはTRXのステーキングを国内で唯一行えます。
また他の取引所では取り扱っていない珍しいコインが上場しているのが特徴です。
\2,000円相当の仮想通貨(BTC)がもれなく貰える/
トロン(TRON/TRX)はやばい?将来性について
トロン(TRON/TRX)の将来性に関して、以下の3つを解説します。
- 大手企業との提携が増えると注目度がさらに上がる
- 仮想通貨取引所への上場で価格変動する可能性がある
- 非中央集権的であるからこその課題も残っている
大手企業との提携が増えると注目度がさらに上がる
トロン(TRON/TRX)は多くの大手企業と提携しており、信頼度も向上しています。
提携企業 | 企業の概要 |
Samsung | 韓国大手の家電・電子機器メーカー |
oBike | 自転車シェアリングサービス |
Peiwo | 中国大手の音楽配信サービス |
Opera | ノルウェーのソフトウェア開発企業 |
BitGuild | 分散型ゲームプラットフォーム |
BitTorrent(買収) | アメリカのソフトウェア開発企業 |
steemit(買収) | 分散型SNSプラットフォーム |
これからさらに提携が増えていくと、信頼度の向上だけでなく、ユーザー数の増加にも期待できます。
仮想通貨取引所への上場で価格変動する可能性がある
ユーザーが仮想通貨を手に入れるには、仮想通貨取引所を利用するのが一般的です。仮想通貨が取引所に上場するには、プロジェクトの信憑性や運営の信頼性などが審査されます。
とくに日本国内の仮想通貨取引所は、上場するための審査が海外に比べ厳しいとされています。
すでに紹介したように、トロン(TRON/TRX)は国内の仮想通貨取引所に上場しているため、ある程度の信頼性はあるといえるでしょう。
国内取引所への上場が増えると、審査を通過したということで、信頼が集まり価格上昇につながる可能性があります。
非中央集権的であるからこその課題も残っている
トロン(TRON/TRX)には「非中央集権的でありながら、クリーンな運営をできるか」といった課題が残されています。
非中央集権的なプラットフォームは、管理者や運営者がいないことによって、配信者と視聴者が対等な関係で直接つながれるメリットがあります。
一方で、管理者や運営者がいないため、著作権を侵害しているような違法コンテンツを取り締まる存在がいません。
違法コンテンツや不正をはたらくクリエイターが増え、無法地帯とならないように、ある程度の監視力が必要ということです。
このジレンマともいえる課題を解決できれば、配信プラットフォームとしてトロン(TRON/TRX)が普及する日も近いといえるでしょう。
トロン(TRON/TRX)を購入するメリットとは?
トロンを買うとどんなメリットがあるでしょうか?
以下の2点を紹介します。
- 定期的なトークンのエアドロップ
- レンディング
定期的なトークンのエアドロップ
日本の皆さん、TRXが無事に日本上場できて、誠にありがとうございます。🌞
感謝の気持ちを込めて、APENFTがTRXの保有者を対象にNFTトークンのエアドロップを実施します!🙏
フォビジャパンでは以下の時間でスナップショットの取得をします。@HuobiJapan_Ex https://t.co/JoXVLVW7PO https://t.co/lzbsXQNKKR
— H.E. Justin Sun🌞🇬🇩🇩🇲🔥 (@justinsuntron) September 24, 2021
トロンを保有していると、「APENFT」というNFT銘柄のトークンがエアドロップ(無料配布)される予定です。
対応している取引所で、100トロン以上を保有していることが条件となっています。
エアドロップに対応している取引所は
- BITPOINT
- Huobi Japan
などです。
期限は2021年10月10日から2023年6月10日までを予定しています。
レンディング
トロンは仮想通貨取引所のBITPOINTでレンディングができます。
レンディングとは、持っている暗号資産を貸して利息を得られる仕組みです。
BITPOINTのレンディングは定期的に募集しているので、レンディングをしたい人はお知らせをチェックするといいでしょう。
トロン(TRON/TRX)のQ&A
トロン(TRON/TRX)に関する3つのQ&Aに回答していきます。
- トロン(TRON/TRX)が普及する可能性は?
- 海外取引所で買うのはアリ?
- トロン(TRON/TRX)にも不安要素はある?
トロン(TRON/TRX)が普及する可能性は?
世界中の企業と提携していることからも、トロン(TRON/TRX)が普及する可能性は十分にあります。
しかし、トロン(TRON/TRX)のライバルとなるのは、すでに大きな力を持ったGoogleなどの大企業です。
企業との提携だけでなく、クリエイターやユーザーの獲得も必須といえます。
国内で見れば取引所への上場など、好条件もそろってきているので、さらなる発展に期待できる仮想通貨およびプラットフォームです。
海外取引所で買うのはアリ?
トロン(TRON/TRX)は海外取引所でも買えますが、こだわりがなければ国内取引所を使うのがよいでしょう。
海外取引所は取り扱っている銘柄が多く、日本のユーザーも多くいます。しかし、日本政府としては認めておらず、金融庁から海外取引所へ警告を出しているのも事実です。
とはいえ、海外取引所を使っているだけで犯罪になるわけではないので、国内・外どちらを使うかは自己責任のうえ判断してください。
よほどの理由がない限りは、国内取引所の利用がおすすめです。
トロン(TRON/TRX)にも不安要素はある?
不安要素としては「創業者の悪評」があります。
トロン(TRON/TRX)の創業者「ジャスティン・サン」は、リップル(XRP)の開発にも関わっていた人物で、ブロックチェーンや仮想通貨に精通している人物です。
一方で、違法な資金調達やハラスメントなどがウワサされている人物でもあり、トロン(TRON/TRX)へ悪影響を及ぼしかねないとされています。
仮想通貨トロン(TRON/TRX)とは?特徴や今後の見通し・将来性を徹底解説:まとめ
トロン(TRON/TRX)は、これまでの配信プラットフォームの概念を変えるものとして注目されています。
最後に記事の内容をまとめます。
- トロン(TRON/TRX)は非中央集権的でクリエイターが恩恵を受けられるプラットフォームを構築中
- 2027年までのロードマップが作られており、開発・改良が進められている
- トロン(TRON/TRX)を買うには国内の仮想通貨取引所を使うのが安心でおすすめ
- 将来性には課題もあるが、現在の価格動向は堅調ともいえる
明確なロードマップのもと、開発が進み認知度が広まれば、人気の配信プラットフォームになるかもしれません。
トロン(TRON/TRX)に興味がある方は、記事内でも紹介した仮想通貨取引所を使って、まずは少額から買ってみるのもよいでしょう。
個人の発信が当たり前になっている現代において、クリエイターファーストなトロン(TRON/TRX)は、これからも要注目です。
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