柴犬コインが億り人を生んだ背景|今後の将来性を解説
柴犬コインで億り人!?その経緯を探る
2021年に柴犬コインは大きな価格上昇を果たします。
最初期の価格から72万倍もの値上がりをしており、「38万円分の柴犬コインを買っていた人は1760億円を手にした」という記事が話題を集めました。
なぜ柴犬コインは高騰したのか。
当時のチャートを振り返るとともに、価格が上昇した要因を探ります。
2021年に価格大幅上昇
柴犬コインは2021年に、二回大きな価格上昇を果たしています。
開発当初の価格(2020年8月) | 0.0000000125円 | ‐ |
2021年5月の価格 | 0.003777円 | 約30万倍 |
2021年10月の価格 | 0.009017円 | 約72万倍 |
過去、柴犬コインが高騰したタイミングでは著名人の発言や動向が大きく影響しています。
例えばテスラのCEOであるイーロン・マスクの発言です。イーロン・マスクはたびたび仮想通貨について言及しており、柴犬コインもそのひとつ。
イーロン・マスクに言及された仮想通貨は、急速に値上がりすることがあります。(これを仮想通貨界隈では”イーロン・マスク砲”と呼ぶ)
2021年5月は柴犬と一緒に撮った画像を投稿。2021年10月には、イーロン・マスクは自身の飼い犬である柴犬Flokiの写真をTwitterで投稿。
イーロン・マスクの投稿をきっかけに、市場では柴犬コインの上昇を期待し買いが殺到。柴犬コインの価格過去最高値をつけました。
このように特定の人物の発言で価格が変動する事例は株式にもあります。「黒田バズーカ」はその代表例でしょう。
ただ株式と違って仮想通貨である柴犬コインは、価格が0.001円と非常に安いです。つまり、多くの人が気軽に買いやすい傾向にあるため、まさに買いが買いを呼ぶ展開となって価格が上昇をしたと考えられます。
イーサリアム創業者による多額の寄付で注目度UP
イーロン・マスク砲の前段にあたる2021年5月12日、イーサリアム創業者のVitalik Buterinは、50兆のSHIBトークン(当時12億ドル相当)を支援団体に寄付しました。
イーサリアムはビットコインに次ぐ人気と知名度、時価総額を持つ仮想通貨です。
その創業者が突然「柴犬コイン(SHIB)を手放す」と発言したために、「柴犬コイン?なにそれ?」とここでも柴犬コインは大きな注目を集めます。
柴犬コイン開発者のRyoshiは、Vitalik ButerinにSHIBトークンをプレゼントしていました。
ただVitalik Buterinは「私はそのような権力の拠点にはなりたくない」と述べており、トークン作成者が慈善団体に寄付することを望んでいるとのこと。
Vitalik Buterinの寄付は世界中の関心を集め、SHIBの知名度を一層高めました。
他のミームコインより知名度、機能性で勝る
柴犬コインは「ミームコイン」と言われるタイプの仮想通貨です。
ミームコインとは、ネット上のジョークを元にして作られた仮想通貨のこと。「柴犬をモチーフにした仮想通貨があったら面白いんじゃない?」みたいな軽いノリで誕生しました。
当初は「決済に使用できる」とか「通信時の電力を減らして環境に貢献する」といった目的もありません。
しかしミームコインに投資したい人は多く、柴犬コインの時価総額は約6,000億円にも上ります。
コインマーケットキャップの時価総額ランキングでは18位。日本国内の暗号資産取引所にも多数上場しており、認知度・知名度は高めと言えるでしょう。
さらに柴犬コインはミームコインでありながら、独自の進化を遂げていっています。
Defiプラットフォームのシバリウム、メタバース空間の「The Metaverse」の開発など他のミームコインとは一線を画した機能性を備えるようになっています。
もはや柴犬コインはミームコインとは言えないかもしれません。しかし、過去の価格上昇の影響もあって億り人を狙っている人はいまも多く見られているというのが現状です。
柴犬コイン(SHIB)は国内取引所の「BITPOINT」や「オーケーコイン・ジャパン」で購入できます。
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柴犬コイン(SHIB)とは?
改めて柴犬コインについて解説しておきましょう。
名称 | SHIBA INU |
シンボル | SHIB |
発行日 | 2020年8月 |
基盤通貨 | イーサリアム |
通貨タイプ | ERC-20 |
時価総額ランキング | 18位 |
時価総額(2023年10月時点) | ¥601,424,856,579 |
価格(2023年10月時点) | ¥0.001015 |
公式サイト | https://shibatoken.com/ |
柴犬コインは、2020年8月に発行された仮想通貨です。
柴犬コインは、イーサリアム基盤上に作られたERC-20トークンであり、DEXやNFTを展開するなど、新たなプロジェクトが続々と出ています。
元々、柴犬コインは「Dogecoin」を模倣して作られた背景があります。なので、Dogecoinの値動きの影響を受けやすいという特徴を持ちます。
イーロン・マスクがDogeCoinについて言及する際、柴犬コインの価格もそれに乗じて動きます。過去、イーロン・マスクが「柴犬を飼う」とTwitterで発言したときには、5日間で3.4倍も価格が急騰しました。
柴犬コインは100以上の取引所に上場しています。国内でもBITPOINTやオーケーコイン・ジャパンなど5つの取引所で取り扱いがあります。
シバイヌ(SHIB)の特徴
柴犬コインの特徴は主に4つ。
- ミームコイン
- 発行枚数は1,000兆枚
- イーロンマスクの発言で価格が左右されやすい
- 3種類のトークンが存在する
ミームコイン
柴犬コインは、ミームコインの一種です。
ミームコインとは、ネット上のジョーク(≒ミーム)を元にして作られた仮想通貨のこと。
「柴犬をモチーフにした暗号資産があったら、おもしろくない?」と半ばノリのような形で作られました。
ミームコインの代表例には、同じく犬をモチーフにした「Dogecoin(ドージコイン)」があります。柴犬コインは、ドージコインと対をなす存在として開発されており、ドージコインキラーを自称しています。
ほかにも2023年上半期には、「PEPE」という仮想通貨で5億円の利益を得た人が出ました。
※DogeはDogのスラング
発行枚数は1,000兆枚
シバイヌ(SHIB)は発行上限が1,000兆枚と上限が定められており、そのすべてが既に発行されています。
SHIB全体量の50%はイーサリアムの共同創業者ヴィタリック・ブテリン氏に送られました。2021年5月頃、ヴィタリック・ブテリン氏がシバイヌ(SHIB)を保有している40%をバーン(消滅)し、残りの10%を慈善団体に寄付しています。
現在は約500兆枚が流通しています。
500兆枚と言われるとイメージが難しいですが、例えば仮想通貨の代表例であるビットコインは上限枚数が2,100万枚と決められており、現在でも全ては発行されていません。
シバイヌ(SHIB)は発行量が多いため、1つ当たりの価格も低いです。
イーロンマスクの発言で価格が左右されやすい
柴犬コインの開発当初の価格は0.0000000125円。
2021年5月にイーロン・マスクがDogeコインに関する発言をすると、柴犬コインは急騰を果たします。
急騰後の価格は0.0078円。開発当初の価格から約30万倍の上昇を記録しました。
億り人を狙う人が暗号資産投資をするのは、柴犬コイン並の価格上昇を期待しているのかもしれません。
ただ、チャートを見ると分かる通り、柴犬コインは価格変動が大きいです。
もともと柴犬コインはミームコインとして作られており、長期的な目標や実用性を持って開発された暗号資産ではありません。そのため投機的な目的で柴犬コインを購入する人も多いです。
柴犬コインは時価総額が高くなったとはいえ、ビットコインと比較するとまだボラティリティが高いので要注意。
イーロンマスクが言及するだけで、価格が数10%以上変動することも珍しくないので、投資は慎重に検討する必要があります。
3種類のトークンが存在する
柴犬コインには3つのトークンが存在します。トークンの名称と主な役割は以下の通り。
- SHIB:流通通貨
- LEASH:ステーキング報酬で得られるトークン
- BONE:ShibaSwapの運営に関わる投票権を持つトークン
SHIB(シバイヌコイン)
SHIBは、シバイヌコインのエコシステムの根幹を成す通貨です。
世界中の仮想通貨取引所やShibaSwapなどで取引されています。
ShibaSwapは、柴犬コインのプロジェクトの中で生まれた仮想通貨の分散型取引所(DEX)です。
SHIBは、主に通貨としての支払いに使用されます。
LEASH(リード)
LEASHは、ShibaSwapでステーキングを行うと得られるトークンです。
もともとはDOGEと価格連動するように設計されたトークンでしたが、現在はその機能が削除され、報酬として使用されます。
SHIBの発行枚数が1000兆枚である一方、LEASHの総発行枚数は107,646LEASHと非常に少ないのが特徴です。
BONE(ボーン)
BONEは、ShibaSwap内に設置されているDoggy DAOのガバナンストークンです。
BONEを保有することで、ShibaSwapの運営に関わる投票への参加権利を得られます。
BONEの保有量に応じて、投票券の数が増加し、発言権も大きくなります。総発行枚数は2.5億枚です。
上記3つのトークンは、シバイヌコインのエコシステムの重要な要素として機能しており、それぞれが異なる目的で利用されています。
画像出典:https://ift.tt/oVfiGSX
柴犬コインの将来性
柴犬コインの将来性について解説していきます。
ShibaSwapの発展性
SHIBASWAPは、柴犬プロジェクトが展開するDEXです。2021年7月6日にバイナンススマートチェーンメインネットワークでスタートしました。
ShibaSwapは多様なサービスを提供しています。
ステーキングやガバナンス、NFTなどの機能を追加した通貨交換とプールが可能です。近い将来DEXの需要が増えるとともに、ShibaSwapの需要も増えると予想されます。
The Metaverseのローンチ
The Metaverseは、柴犬コインのメタバースプロジェクトです。
犬のアバターを使ってメタバース空間で他者と交流できたり、メタバース内でイベントを起こしたり、自分だけのオリジナルゲームを作ったりできます。
The Metaverseの活動には、共通で使える暗号資産が必要です。利用が期待されているのは、もちろん柴犬コインです。
The Metaverseに人気が集まれば、その基軸通貨になるであろうSHIBの価格上昇には期待が持てます。
まだまだ世間ではメタバースの需要は乏しいですが、今後メタバース需要が高まっていけば柴犬コインも中長期的に成長していくと予想できます。
柴犬コインの認知度向上
柴犬コインに将来性があるかどうかは、結局のところどれだけ多くの人が柴犬コインを認知し、注目を集められるかがカギとなります。
その点、柴犬コインはマーケティングが上手です。
大規模Web3カンファレンスのスポンサーに就任する。プロジェクトのチームメンバーに、アーティスト、マーケターの実力者を加えるなど多くの活動が見られます。
Twitterフォロワー数は372万フォロワー。ライバルであるDogecoinのフォロワー数383万フォロワーに迫る勢いを見せています。
イーサリアムの影響を強く受ける
柴犬コインはイーサリアムを基にして作られているため、イーサリアムの影響を強く受けます。
市場では「イーサリアムのフリップニング効果」が期待されています。フリップニングとは、イーサリアムの時価総額がビットコインを上回り、市場での順位が逆転することです。
イーサリアムがビットコインよりも人気が出れば、その恩恵は柴犬コインにも好影響を及ぼすことが予想されます。
柴犬コイン(シバイヌ/SHIB)の買い方
シバイヌ(SHIB)は、国内の暗号資産取引所で購入できます。
国内だと、SHIBを買える取引所は5つです。
売買手数料 | 入金手数料 | 出金手数料 | 最小注文数量 | |
---|---|---|---|---|
bitFlyer | 無料 | 無料 | 320,000 SHIB | 1,000 SHIB |
BITPOINT | 無料 | 無料 | 未対応 | 0.00000001SHIB |
SBI VCトレード | 無料 | 無料 | 無料 | 1,000SHIB |
オーケーコインジャパン | 無料 | 無料 | 1122276.6895~4489106.7582SHIB | 50,000SHIB |
Binance Japan | 調査中 | 調査中 | 調査中 | 調査中 |
今後、入金や出金をよく行うのであれば、入出金どちらにも対応している「bitFlyer」か「オーケーコインジャパン」がおすすめ。
とりあえずSHIBを買ってみたいなら、口座開設で1,500円分の仮想通貨タダで貰えるBITPOINTがおすすめです。
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柴犬コインの最新情報
2023年8月17日 シバリウム(Shibarium)が正式ローンチ
柴犬コインのイーサリアムレイヤ-2ブロックチェーン「シバリウム(Shibarium)」が、2023年8月17日にローンチされました。
シバリウムの目的は、レイヤー2ブロックチェーン技術を用いることで安い手数料で高速な送金ができるようにすることです。すでにShibariumuを利用して、多くのプロジェクトが開発を進めています。
シバリウムがリリース後、プロジェクトに関わる各種コインの値動きがどうなったのかまとめます。
SHIBの値動き
2023年8月17日現在、SHIBの値動きは微小です。0.0013円~0.0014円の間で推移しています。
BONEの値動き
2023年8月17日現在、BONEの値動きは大きいです。179円~253円の間で推移。出来高もこれまでより増加していることが分かります。
BONEは、シバリウムでガス代の支払いやデリゲーターへの報酬として使用されます。BONEはシバリウムと直接的に関わるトークンであるため、今回の価格変動、出来高の増加に繋がったとのでしょう。
SHIBARMY, we are sprinting towards the next paradigm shift towards a new era. With the incoming launch of Shibarium, our own Layer 2 blockchain, and much more, in the next few days you will notice that we will MINT THE REMAINING SUPPLY OF BONE and RENOUNCE THE BONE CONTRACT so that no further minting will be possible. This is a necessary step to starting our blockchain, as a significant portion of BONE is allocated to the first role in our upcoming system, VALIDATORS. BONE will also serve as your passport to the future, being the token DELEGATORS bury to get a portion of rewards, the GAS TOKEN FOR SHIBARIUM, AND technology GOVERNANCE within our new system.
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LEASHの値動き
8月17日、LEASHは大きく下落しました。元々8万円台で推移していましたが、6万円台まで下落。
LEASHは2023年8月15日にシンガポールの取引所「Crypto.com」に上場していました。
柴犬コイン(SHIB)は「ビットポイント」や「bitflyer」で購入可能です。BONE、LEASHはShibaswapで購入できます。
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The Metaverseが2023年末にオープン
SHIBA INU のエコシステムを活用したメタバースプロジェクトThe Metaverseは、2023年末にオープン予定です。The Metaverseでは、人型の犬のようなアバターを作成して、土地の探索・訪問・交流を楽しめる見込みになっています。
TheMetaverseでは10万595区画の仮想土地が登場する予定で、土地の所有者はゲームのリソース集めや受動的な報酬を得られるシステムも取り入れられるとのこと。
プロジェクトは順調に進行中であり、テストネットが稼動しており、シバリウムにて開発が進められています。2023年6月には「SHIB:The Metaverse」を構成する『Rocket Pond』のティザー動画が公開され、さらなる進展が期待されています。
過去の更新情報▼
2023年8月 シバリウムが稼働予定
柴犬コインのプロジェクトでは、「シバリウム」と呼ばれるレイヤー2ブロックチェーンが8月に正式リリースされる予定になっています。
シバリウムは分散型ゲームの開発やメタバースに重点を置いたプロジェクトで、イーサリアムのセキュリティに依存しつつ、オフチェーンで高速で安価なプライベートなトランザクションを処理でき、データ負荷と手数料を軽減できます。
シバリウムのリリースに向けて、8月15~16日にカナダで開催される「Blockchain Futurist Conference」、「Eth Toronto」、「Eth Women」のイベントで、シバイヌがタイトルスポンサーになることが発表されています。
柴犬コインの注意点
この章では、柴犬コインの注意点を解説していきます。
ボラティリティが高い
柴犬コインは、ボラティリティ(価格変動)が大きいです。
著名人の発言によって価格急激に変動することは珍しくありません。既に説明した通りイーロン・マスク氏がTwitter上で柴犬コインに言及すると、数十%もの価格変動が起きることがあります。
あらかじめ価格変動を見越したうえで、投資戦略を考えるのが大事です。
作成者の素性が不明
柴犬コインは、作成者に関する情報が不明瞭です。
RYOSHIというファウンダーによって柴犬コインは作られたとされていますが、RYOSHIについての詳細な情報は少ないです。
プロジェクトの開発チームやファウンダーの素性が開示されていれば、投資家は安心できます。ブロックチェーン技術があるので、誰が・いつ・どんな動きをしているのかは追えるものの、作成者の素性がわからないというのは一抹の不安があります。
ミームコインは他にも選択肢が多数ある
ミームコインは柴犬コインやDogecoin以外にも多数存在します。それらミームコインの価格動向は、シバイヌコインの価格にも影響を与えます。同じ犬をモチーフにした他のミームコインには注目する必要があるでしょう。
ただ柴犬コインは、DEX(分散型取引所)やメタバースなど様々な機能性を有するようになり、いまや利便性のある暗号資産としての地位も獲得してきています。
柴犬コインは元々ミームコイン(ジョーク)として知名度がありましたが、ほかのミームコインとは別格の立ち位置になってきているという見方も強いです。
もちろん未だにミームコインの影響は受けるものの、ちょっとやそっとでは揺るがない暗号資産になってきているのも事実です。
シバイヌ(SHIB)のQ&A
シバイヌ(SHIB)の用途は?
シバイヌ(SHIB)は主に海外取引所での支払いがメインの用途になります。
他の用途はShibaSwap(分散型取引所)に預けておくことで報酬(BONE)を得ることも可能です。
シバイヌ(SHIB)以外にもどんなミームコインがある?
- 元祖ミームコインであるドージコイン(DOGE)
- 2ch発祥のモナコイン(MONA)
- ソラナチェーンで作られたサモエドをモチーフとしたサモエドコイン(SAMO)
などが存在します。
2023年には、PEPEというミームコインが約1ヶ月で66倍に跳ね上がりました。
ミームコインと似た暗号資産に、「草コイン」と呼ばれるものがあります。草コインは1円以下で購入できる暗号資産のことで、ミームコインも元々は草コインだったものがほとんどです。
「おすすめの草コイン一覧」を別記事でまとめているので、よろしければご覧ください。
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