SocialFi(ソーシャルFi)とは?SNS × 金融の未来と現状

SocialFi(ソーシャルFi)とは?SNS × 金融の未来と現状

SocialFi(ソーシャルFi)とは?SNS × 金融の未来と現状

SocialFi(ソーシャルFi)とは?SNS × Finance

Game-FiやX to Earnなど、ブロックチェーンとスマートコントラクトの登場によって、さまざまなプロジェクトが登場しています。

その中で、2022年〜あたりから関連のプロジェクトが定期的に話題になるのが「SocialFi」の分野です。

これから、SocialFiの概要について以下のポイントから解説していきます。

  • SocialFiの概要
  • SocialFiとGameFiの比較

SocialFiの大枠をチェックしていきましょう。

SocialFiの概要

SocialFiとは、SNSやソーシャルメディアと金融を組み合わせた概念です。

SocialFiの定義については、かなり雑多な状況です。

そのため、まだ登場したばかりで軸が定まっていないトピックでもあります。

概ね、既存のSNSと類似しているものや、シナジーを狙ったプロジェクトが多いです。

SocialFiとGameFiの比較

〇〇Fiといった概念はいくつもありますが、SocialFiと類似性の高いのがGameFiです。

現状では、SocialFiはGameFiほどの盛り上がりは見せていません。

前提として、GameFiのように多数のキラーアプリは出ていません

また、既存のWEB2業界からの進出もGameFiと比較すると乏しいです。

定期的に、CT(Crypto Twitter)などのコミュニティで一時的な話題になるプロジェクトは出てきてはいます。

ただし、SocialFiにおいて数ヶ月以上利用者や話題を維持できるプロジェクトは出ておらず、発展途上のトピックであると言えます。

SocialFiに見られがちな特徴

これから、SocialFiに見られがちな特徴について、以下のポイントから解説していきます。

  • ブロックチェーンを活用している
  • 何らかの方法でトークンを絡ませる
  • コミュニティ中心の運営

上記は、あくまで傾向があるという話であって、上記のような特徴を持たないSocialFiを呼称するプロジェクトもあります。

ブロックチェーンを活用している

全般的に、SocialFiのプロジェクトがブロックチェーンを活用している点は、共通しています。

ブロックチェーンの活用によって、さまざまな機能や特性を実現しています。

例えば、スマートコントラクトや透明性の高い運営、金融との親和性といったポイントです。

選択されているブロックチェーンも多種多様になっています。

概ね、主要なスマートコントラクトを実装したブロックチェーンであれば、SocialFiを呼称するプロジェクトが存在しています。

何らかの方法でトークンを絡ませる

SocialFi関連のプロジェクトは、トークンを絡ませて機能を実現していることが多いです。

ただし、このトークンの用途・利用方法は、大きく異なっています。

シンプルにFTを活用してEarn要素(稼げる)といった機能を実装しているものや、NFTを活用してデータやIDを扱っているものもあります。

トークンの活用方法・利用用途は、各SocialFiの特性が出てくるポイントです。

コミュニティ中心の運営

一部のSocialFiは、コミュニティ中心の運営をアピールしているプロジェクトもあります。

DAOに近い形態を取っていたり、ユーザー主導をアピールしていたりといった方法によってです。

ただし、あくまでアピールポイントの1つであって、それほど実効性を持たないケースも見られます。

SocialFiに分類されるプロジェクトの種類

これから、SocialFiに分類されるプロジェクトの種類を、現状で目立っているものから以下の3点解説していきます。

  • 単一のSNSのアプリケーション
  • プラットフォームの開発
  • 既存のWEB2を活かしたプロジェクト

SocialFiに存在するプロジェクトのジャンルをチェックしていきましょう。

単一のSNSのアプリケーション

もっとも想像しやすいのが、単一のSNSのアプリケーションです。

既存のWEB2に存在するX(Twitter)やInstagramなどに似たアプリを、ブロックチェーンベースで開発しているものです。

WEB2のプラットフォームと比較して、透明性・分散性などがアピールされがちです。

現状では、WEB2に匹敵するようなプロジェクト、アプリケーションは出てきいません。

プラットフォームの開発

SocialFiの土台となるプラットフォーム系のプロジェクトも見られます。

このタイプのプロジェクトでは、SocialFiのアプリ開発とブロックチェーンへの構築に伴って必要な要素と場所を、まとめて提供しています。

プラットフォームが存在することで、SocialFiの開発が容易です。

詳細は後述しますが、この分野ではLensなどが高い注目を集めています。

既存のWEB2を活かしたプロジェクト

定期的に話題になりやすいのが、既存のWEB2を活かしたSocialFiです。

このタイプのプロジェクトでは、X(Twitter)と連動して何らかの機能が提供されるケースが多いです。

すでに、X(Twitter)などに存在するユーザーから注目を集めやすく、一時的に高い熱を集めます。

一方で、持続してユーザー数を維持できているプロジェクトは少ないです。

SocialFiのプロジェクト例

これから、SocialFiのプロジェクト例について、話題になったもの・大きな規模を持っているものを中心に以下から解説します。

  • Lens
  • TwitFi
  • Friend.tech

SocialFiの実際のプロジェクトをチェックしていきましょう。

Lens

(引用元:Lens)

Lens(Lens Protocol)は、SocialFiのアプリを開発するためのプラットフォームを提供するプロジェクトです。

大手レンディングプロトコルのAave創業者が主導していることもあり、大きな注目を集めています。

Lensの概要

Lensでは、ユーザー主導のSNSを開発するためのプラットフォームです。

Lensのユーザーは、Lens共通のプロフィールを所有します。

このプロフィールは、さまざまなデータと紐づいています。

プロフィールを活用することで、どのアプリに移動しても自身のデータを管理可能です。

上記のプロフィールはNFTなので、各プロフィールを所有しているウォレットを通じて、上記のアクションが実現します。

この他にもLensでは、開発者向けのさまざまなツールを提供しており、SocialFiのプラットフォームとなることを目指しています。

Lensの現状

Lensは現在クローズドベータの段階で、プロフィールの取得を制限しています。

プロフィールの取得は開発陣からの配布か、待機リストへの参加が必要です。

4月までのデータを参考にすると、新たなプロフィールの取得は落ち着いています。

(引用元:Dune)

また、7月までの投稿数は一時的に流行していた時期と比較すると落ち着いています。

(引用元:Dune)

一時的には、大量のユーザーの流入とアクションがありました。

現状では、ベータであることを考慮しても流行に乗ったユーザーが、Lens上のアプリをアクティブに利用しているとは評価することは難しい状況です。

TwitFi

(引用元:TwitFi)

TwitFiは、つぶやきだけで稼げるとして話題になったプロジェクトです。

2022年12月にイーサリアムにてローンチされ、3月にはBSCでも展開されました。

TwitFiの概要

TwitFiは、X(Twitter)のアカウントとTwitFiを連携させることで、TWTというトークンが稼げるアプリです。

シンプルな設計ではありますが、TWTを生む鳥のNFTのレベルや特性に応じて稼げる量に差があります。

また、鳥が一時的に病気に掛かってしまう、繁殖が可能といったゲームに近い要素も持ちます。

TWTを稼ぐツイートにはTwitFiが指定するハッシュタグを付ける必要があり、この影響もあってか一時的に話題になりました。

TwitFiの現状

TwitFiは、当初からトークンや関連NFTの価格維持や、持続可能性について指摘されていました。

一方で、NFTを含むトークンを稼ぐ・出金するための条件を調整して、できるだけ売り圧が掛からない設計が行われています。

また、TwitFi Skyというマーケティングをサポートするサービスを開始し、その収益をサービスの維持に回すといった設計もありました。

しかし、現時点では価格の維持に成功しているとは言えません。

(引用元:MEXC)

NFTの取引量などについても同様の状況で、新たなアプローチが加えられていたものの、大規模に発生する売り圧を支えることはできませんでした。

Friend.tech

(引用元:Friend.tech)

Friend.techは、X(Twitter)のアカウント・フォロワーを使って、収益を発生させるプロジェクトです。

2023年8月にBaseでローンチされました。

Friend.techに関する詳しい内容は、Friend.techとは?X(旧Twitter)の新興SocialFiをご覧ください。

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Friend.techとは?X(旧Twitter)の新興ソーシャルFi
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Friend.techは、X(Twitter)を活用して独自のトークンを発行できるプロジェクトです。

現時点では試験的な運用に留まっていますが、Baseの利用者数に影響を与えたり、大手VCから資金調達の打診が行われるなど、注目を集めています。

この記事では、そんなFriend.techの概要、機能、仕組みなどについて解説しています。

Friend.techの概要

Friend.techは、利用者がトークンを発行し、そのトークンの保有者が投稿やDMへのアクセスを得る機能を持ちます。

特典が与えられるトークンは売買可能で、人気の高いトークンは数十万円の価格が付くこともありました。

一時期、さまざまな理由から日本で話題になったVALUに近いサービスです。

Friend.techの現状

2023年8月時点では、Friend.techは高い人気を維持していますが、すでに人気に陰りが見え始めています。

DefiLlamaによると手数料ランキングは5位で、収益ランキングでは4位と上位に位置します。

(引用元:DefiLlam)

トランザクションを見ると、8月下旬にトランザクションの大幅な増加が見られます。

一方で、累計のトランザクションは徐々に伸びが鈍化している状況です。

(引用元:Dune)

Friend.techについても持続可能性が指摘されていますが、今後の動向に注視したいプロジェクトです。

SocialFiについてまとめ

この記事では、SocialFiについて解説しました。

SocialFiは、現状ではそれほどインパクトのあるプロジェクトがないセクターです。

ただし、これほどさまざまなプロジェクトが一時的にでも話題になるということは、大きな注目を集めているということもあります。

今後も、周辺の動向には注視していきたいと言えるトピックです。

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