電通の平均年収は高い?年齢別や職種別の平均年収・賞与についても解説
電通の平均年収はどれくらい高い?
電通は広告業界の中でもトップクラスの企業であり、その影響力や知名度、取り扱うクライアントの規模などが大きく、高い給与水準で知られています。
では、どれくらい高いのかを見ていきましょう。
電通の平均年収は約1,295万円
2022年3月に公開された有価証券報告書によると、電通の平均年収は1,295万円です。
日本の一般企業における平均年収は433万円となっているため、電通の平均年収は民間企業を大きく上回っていることがわかります。(参考:国税庁民間給与実態統計調査)
電通の平均年収推移
電通の2015年からの平均年収の推移を見てみましょう。
2022年は前年を下回っていますが、新型コロナウイルス流行により広告業界全体が打撃を受け、業界全体の広告費が減ったことが原因です。
しかし、5年前と比べて115万円増えていることがわかります。
年度 | 平均年収 |
2022年 | 1,295万円 |
2021年 | 1,341万円 |
2020年 | 1,169万円 |
2019年 | 1,168万円 |
2018年 | 1,180万円 |
競合他社との年収比較
電通の平均年収は競合他社と比べてどれくらい差があるのでしょうか。
同じ業界競合の業界TOP3の平均年収を有価証券報告書のデータから比較してみました。
電通と博報堂の平均年収が目立っており、年収1,000万円を超えていますが、2位の博報堂と比べても259万円も高くなっています。
業界3位のサイバーエージェントは1,000万円に届いていません。
企業名 | 平均年収 |
電通 | 1,295万円 |
博報堂 | 1,036万円 |
サイバーエージェント | 817万円 |
電通の年収が高くなる理由
電通の年収が高い理由は、圧倒的な業界シェアです。
業界1位の売上は5兆2,564億円と大きなシェアを占めており、世界の広告代理店でもトップクラスです。
2位の博報堂(1兆5,189億円)と比べても大きく差をつけています。
電通の職種別年収
職種別では以下のような年収になっており、広告業界のため企画職やプロデューサー職などのクリエイター的な職種が高めです。(参考:openwork)
なお、営業も含め、これらの職種には実力主義を取り入れているため、高めになる傾向があります。
職種 | 平均年収 |
企画職 | 1,432万円 |
プロデューサー職 | 1,395万円 |
営業職 | 1,172万円 |
メディア職 | 1,088万円 |
プランナー職 | 882万円 |
電通の年代別年収
電通では年代が上がるにつれて大幅にアップしていきます。
特に、30代で平均年収が1000万円を超えており、一般企業と比べてかなり高水準です。
一見すると20代は他の年代に比べて低いように見えますが、成果主義を取り入れているため、20~30代でも実力があれば高収入が得られます。(参考:openwork)
年齢 | 平均年収 |
25歳 | 670万円 |
30歳 | 901万円 |
35歳 | 1,180万円 |
40歳 | 1,422万円 |
45歳 | 1,552万円 |
50歳 | 1570万円 |
55歳 | 1,569万円 |
電通の役職別年収
電通の給与体系は一定の階級までは年功序列で上がっていき、役職者になると成果によって昇進する仕組みです。
また、役職や業績に応じて、報奨金が支払われる制度があります。
例えば、業績目標を達成した場合や、新規ビジネスを開拓した場合などです。
役職が上がれば報奨金も高くなるため、役職者は年収が高い傾向にあります。
実力主義を導入しているので、実績を積んで評価されれば年齢に関係なく昇進することが可能です。
役職者の年収は次のようになっています。
役職 | 年収 |
主任〜係長クラス | 800〜1,500万円 |
課長クラス | 1,100〜1,800万円以上 |
部長クラス | 1,500〜1,800万円以上 |
局長クラス | 2,000万円以上 |
電通のボーナス・残業代・福利厚生
ボーナスや残業代は年収に大きく関わってくる部分ですが、電通の給与以外の待遇面はどのようになっているのでしょうか。
電通のボーナス
電通ではボーナスが3月・4月・9月・10月と年に4回支給されます。
3月と9月は通常の賞与、4月と10月は業績に応じた賞与です。
年度の始まりに上司との面談で目標が設定され、年度末にその達成度に応じてボーナスが支給されます。
そのため、20代でも目標を達成すれば高いボーナスをもらうことも可能です。
電通の残業代
残業代は全額支給されます。
一般的に広告業界は、残業時間が長くなりがちな業種です。
そのため、年収に対する残業代の割合が高いことも少なくありません。
しかし、電通では働き方改革が進んでおり、残業時間に制限が設けられるなどの労働環境の改善を目指しています。
電通が公表している「総労働時間経年推移」を見ると、残業時間は年々減少傾向です。
電通の福利厚生
労働環境の改善を積極的に行っている電通では、柔軟な働き方に関する制度や、休暇に関する福利厚生も充実していることが特徴です。
次のような制度があります。
- フレックスタイム制度
- リモートワーク制度
- リモート勤務手当
- リフレッシュ休暇
- 連続休暇
電通では「いかに従業員に満足して働いてもらうか」という視点で福利厚生を考えており、ほかにも、さまざまな制度があります。
このように、優秀な社員に長く勤めてもらえるよう、福利厚生に力を入れています。
電通のweb3事業への取り組み
電通はリーディングカンパニーとしてWeb3事業に取り組んでいます。
ブロックチェーン技術を活用した新しいビジネスモデルの構築に取り組み、世界から注目を浴びることで優秀な人材が集まりやすくなり、高年収が得られることにつながるのです。
電通のweb3事業への取り組みについてみていきましょう。
NFT事業
電通は、NFTを活用したマーケティング手法の開発や、NFTの発行や取引を行うプラットフォームの構築など、NFTに関するビジネスに積極的に取り組んでいます。
たとえば、電通が主催するイラストレーターやデザイナーなどのクリエイターによる「絵師コレクション」と呼ばれる展示会の開催です。
展示される作品は、広告やプロモーションなどのために制作されたものが中心で、日本を代表するクリエイターたちの作品が多数展示されます。
また、イベントでは、クリエイターたちとの交流会やセミナーなども開催され、業界関係者や一般の人々から多くの注目を集めています。
仮想通貨事業
デジタルコンテンツの制作・管理を行うための統合プラットフォーム「電通デジタル・アセット・マネジメント」を設立しました。
広告、映像、音楽、画像、文章など、様々なデジタルコンテンツを効率的に管理し、必要なときに必要な場所で使用できるようにすることを目的としています。
このプラットフォームは、デジタルアセットの検索、整理、共有、配信、保管、利用履歴の管理など、多岐にわたる機能を備えているのが特徴です。
「電通デジタル・アセット・マネジメント」は、企業のマーケティング戦略やブランドイメージの維持に重要な役割を果たしており、多くの企業や広告代理店に利用されています。
Web3clubの発足
Web3ビジネスに新規参入を図る顧客企業や、パートナー企業の事業成長を支援することを目的とした「Web3club」を発足させました。
Web3clubでは、ブロックチェーン技術を活用した新しいサービスやビジネスモデルの開発を進めるために、様々な分野の専門家が集まり、研究・開発を行っています。
たとえば、クリエイターやデータサイエンティスト、エンジニア、法務や税務などのプロフェッショナルなどです。
Web3clubは、Web3技術を取り入れた新しいビジネスモデルを創造し、電通グループの競争力を高めることを目指しています。
電通の年収に関する口コミ
電通の年収に関する口コミの中からいくつか紹介します。
実際に働いている人がどのように感じているのか、参考にしてください。
電通の年収に関する良い口コミ
【プランナー職 男性】
6年目、11年目前後でベース級が大きく上がる。同業他社に比べて非常に恵まれている。
グレードごとに与えられたミッションの達成度で評価が決まる。
(引用:openwork)
【プランナー職 女性】
360度評価などもあり、不透明感は一切ない。
(引用:openwork)
電通の年収に関する悪い口コミ
【営業職 男性】
広告業界としては、圧倒的に優遇されている。その分、給与水準がネックとなり、キャリア形成上不安があっても残り続けている社員が非常に多い。
(引用:openwork)
【企画職】
22時までの就労規制があるので、それ以降の残業が不可となっている。
そのため、かつての給与水準に比べ流と水準を嘆く社員もいる。
(引用:openwork)
まとめ
電通の年収はかなりの高水準で、高年収ややりがいを求める人には魅力的な企業です。
以前は、残業時間の多さが問題となっていましたが、近年は働き方も改善され福利厚生も充実しており、働きやすさも向上しています。
電通は知名度があり人気企業のため、転職したいという人も少なくありません。
特に、国内グループ横断組織「web3 club」の発足をはじめとする、Web3関連事業を強化しており、ますます人気が高まる傾向です。
一方で、情報があまり掲載されておらず、自分では探しにくいことがあるため、転職には転職エージェントなどの利用をおすすめします。。
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