仮想通貨シアコイン(Siacoin/SC)とは?基本情報・特徴・将来性などについて解説!
仮想通貨シアコイン(Siacoin/SC)とは?
シアコイン(Siacoin/SC)は、Siaという分散データストレージの独自トークンです。
分散型データストレージを借りることに対してシアコインを支払ったり、ストレージを貸すことで、報酬としてシアコインを受け取ったりできます。
Siaの由来はエジプトの神であるシアに由来しており、2015年に正式ローンチされました。
名称 | Siacoin(シアコイン) |
通貨シンボル | SC |
時価総額(2023年2月) | 28,317,539,690円 |
発行上限 | なし |
コンセンサスアルゴリズム | PoW |
主要な取引所 | Binance Kraken Bittrex など |
現在価格(2023年2月) | 0.5279円 |
公式ホームページ | Sia – Decentralized data storage |
公式ツイッター | Skynet Labs(@SkynetLabs)さん / Twitter |
ホワイトペーパー | sia.pdf |
仮想通貨シアコイン(Siacoin/SC)の特徴・仕組み
シアコインの特徴と仕組みは以下の通りです。
- 世界中のデータストレージに保存する、分散型データストレージ
- ストレージを安く利用できる
- PoW(プルーフ・オブ・ワーク)採用
世界中のデータストレージに保存する、分散型データストレージ
Siaの分散型データストレージは、暗号化したデータを30分割して世界中のデータストレージ(データを保存する場所)に分散して保存する仕組みです。
データはイレイジャーコーディングという技術でデータを拡張しているため、30のノードの内、20のノードがオフラインになってもデータをダウンロードできます。
Siaの独自通貨であるシアコインを支払うことでデータストレージにデータを保存できます。
参考:Is my data secure? – Sia Docs
ストレージを安く利用できる
Siaの分散データストレージは1TBを2ドル(2023年2月時点では約270円)程度で利用できます。
例えば、GoogleDriveの場合はプレミアムプランの2TBを利用するには、月額1300円必要です。
Siaで2TB分利用しても、540円程度なので従来のサービスよりも半分程のコストでデータストレージを安く借りられます。
参考:クラウドストレージが2ドル/TB/月で利用可能|Sia ブログ
PoW(プルーフ・オブ・ワーク)採用
Siaは、ブロックチェーンの合意形成アルゴリズムの一種である、Proof of Work(PoW)を採用しています。
PoWは、ネットワークの参加者が難しい計算問題を解いて、取引内容を検証しブロックチェーンに追加するブロックを生成する仕組みです。
ブロックを生成した人は、報酬としてシアコインが貰えるため、ビットコインのようにマイニングすることが可能です。
仮想通貨シアコイン(Siacoin/SC)のチャート・価格変動を分析
2017年1月は約0.03ドルでしたが、2018年の1月に最高価格である14.94円に到達しました。
要因には以下のようなものが考えられます。
- Siaネットワークのアップデート
- Upbitなど複数の取引所へ上場
- 仮想通貨市場拡大の流れに他のアルトコイン同様にシアコインも上昇
その後2020年はコロナの影響で仮想通貨市場全体が冷え込んだことで価格は下落しています。
2021年には約5円に上昇。
理由は仮想通貨市場全体が上がったことや、Siaプロダクトの一つであるSkynetの影響があると考えられます。
仮想通貨シアコイン(Siacoin/SC)の今後・将来性
シアコインの今後や将来性はどうなのでしょうか。
以下について解説します。
- 競合が複数存在する
- プルーフオブバーンの実装
競合が複数存在する
シアコインは分散型データストレージプロジェクトSiaのコインですが、他にもストレージ系のプロジェクトは40以上存在します。
例えば、以下のようなプロジェクトがSiaの競合相手です。
- Filecoin
- Storj
- Arweave
現時点(2023年2月時点)でシアコインのストレージ系の時価総額ランキングでは7位となっています。
以上のように競合の多い分野ですが、今後のアップデートなどによりユーザーを多く獲得できればシアコインの価格が上昇する可能性があるでしょう。
参考:時価総額別トップストレージコイン | CoinMarketCap
プルーフ・オブ・バーンの実装
シアコインにはコインの供給量が制限されていないため、無限にコインを生成できます。
制限を設けない理由は、データの作成や保存が事実上無限にできることに対応するためだとされています。
そのため、シアコインが多く市場に出回り、価値が下がる可能性があります。
しかし、Siaは貸し手側の報酬の一部を焼却するプルーフ・オブ・バーンを将来的に実装する予定です。
プルーフ・オブ・バーンにより信頼性を高めると同時に、価格を調整することも将来的に可能となるでしょう。
参考:What is the Siacoin total supply? – Sia Docs
仮想通貨シアコイン(Siacoin/SC)まとめ
シアコインは、Siaの分散データストレージプロジェクトが発行する独自コインです。
そのプロジェクトの主な特徴は以下の通りです。
- シアコインを支払ってストレージを格安で借りられる
- データストレージを貸してシアコインを稼げる
- コンセンサスアルゴリズムはPoW(プルーフ・オブ・ワーク)
分散型データストレージ系プロジェクトは40以上あるため競合が多い状況ですが、クラウドストレージの需要は今後増え続けると予想されています。
参考:クラウド市場は「積雲」に行く-EEタイムズ (eetimes.com)
そのため、Siaのような格安でストレージを借りられるサービスが、今後さらに注目される可能性があるでしょう。
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