Omniverse(オムニバース)とは?活用事例の紹介と料金について分かりやすく解説!
NVIDIAが開発したOmniverse(オムニバース)とは
Omniverse(オムニバース)とは、仮想空間を複数人で共有(メタバース)し、写真のようなグラフィックでシミュレーションできるプラットフォームです。
リアルなグラフィックで物理的に正確なシミュレーションができるので、有名企業でも導入されています。
NVIDIAとは
NVIDIAとは、アメリカの大手半導体メーカーのこと。
パソコンに搭載するGPU(グラフィックボード)のGeforceシリーズが有名です。
Omniverse(オムニバース)はNVIDIAが製造しているGeforceシリーズのRTX搭載パソコンでの利用を想定しています。
【活用事例】Omniverse(オムニバース)を使って何ができる?
Omniverse(オムニバース)は、実際に何ができるのでしょうか。
例えば以下のようなことができます。
- CGを使った映画の作成
- 気候のシミュレーション
- 製造業などのデジタルツイン
- 建造物の設計
ちなみに、デジタルツインとは現実空間の情報を仮想空間に再現することです。
実際にOmniverse(オムニバース)がどのように使われているのか、以下の活用事例を紹介します。
- ラーメン店の内部をリアルに再現
- 米Amazonの倉庫の効率化に利用
- BMWの自動車工場をシミュレーション
ラーメン店の内部をリアルに再現
Omniverse(オムニバース)を利用して、ラーメン店の内部を仮想世界で再現した事例です。
注文票、ドリンク、汚れなど細かい部分もリアルに再現されています。
公式ブログによると、Omniverseプラットフォーム上で世界各地のアーティスト約20人が、Omniverseの性能や機能を紹介するために制作されたとのことです。
参考:醤油ラーメン作りの舞台裏: NVIDIA Omniverse でラーメン店を作る | NVIDIA
米Amazon倉庫の効率化
米Amazon倉庫の効率化にOmniverse(オムニバース)が利用されています。
Omniverse(オムニバース)でリアルなAmazonの倉庫を制作し、仮想空間でテストしてから現実の倉庫に適用します。
デジタルツインでテストすることで、
- 運用効率の最大化
- システムダウンを防ぐ
- 事故を未然に防ぐ
といった効果があり、効率化が図れます。
参考:Amazon Robotics が NVIDIA Omniverse と Isaac Sim で倉庫のデジタルツインを構築 (日本語字幕付き) – YouTube
BMWの自動車工場をシミュレーション
Omniverse(オムニバース)を利用してBMWの工場が仮想空間に再現されています。
デジタルツインを作ることで、新車種や、パーツの組み合わせなどにも負担が少なく対応可能です。
動画内ではモーションキャプチャースーツを着て実演する人と、仮想空間上のオブジェクト位置を調整する人が、お互い離れた場所からOmniverse上でリアルタイムにシミュレーションする場面もあります。
公式ブログによると、Omniverse によって柔軟性と正確性が向上し、30%の計画プロセスが短縮されるとのことです。
参考:NVIDIA と BMW、現実世界と仮想世界が融合された未来の工場を実演 | NVIDIA
Omniverse(オムニバース)のプランと利用料金
Omniverse(オムニバース)には2つのプランがあります。
- 個人プラン
- EnterPriseプラン
どちらもRTX(NVIDIAのGPU)搭載のパソコンでの利用を想定しています。
なので高スペックなパソコンが必要です。
クリエイターと開発者向けの個人プラン
個人プランは、クリエイターや開発者などに向いているプランです。
例えば、以下のような事例があります。
- 短編アニメーション
- 歌うデジタル ヒューマンの作成
- デジタルAIアーティストの育成
EnterPriseプランと比較して同時に作業できる人数が2人までなど制約がありますが、無料で利用できます。
参考:Omniverse の 3D クリエイター コネクタとアプリ (nvidia.com)
チーム開発向けのEnterPriseプラン
EnterPriseプランは、チームで使うことが想定されているプランです。
例えば、以下のような企業で導入されています。
- Mercedes Benz(自動車)
- PepsiCo(飲料小売)
- Kohn Pedersen Fox(建築設計)
年間$9,000でEnterPriseを利用でき、すべての機能が使えます。
参考:3D コラボレーションプラットフォーム | Omniverse | NVIDIA
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