4億人が利用するメタバース「FORTNITE(フォートナイト)」の5つの特徴を徹底解説
そもそもメタバース(Metaverse)とはどういったもの?
大注目のメタバース「フォートナイト」をご紹介する前に、まずはメタバースとはどういったものなのか?という基礎知識を解説していきます。
いまいちメタバースについて把握できていないという方は、ぜひ詳しくチェックしてみてください。
- メタバースとはインターネット上に存在する仮想空間(仮想現実)のこと
- 2030年にはメタバースの市場規模が78兆8,705億円に到達するとの予想もある
メタバースとはインターネット上に存在する仮想空間(仮想現実)のこと
メタバースを簡単に解説すると、インターネット上に存在する仮想空間(仮想現実)だと言うことができます。
メタバース(Metaverse)の語源は、日本語で超越を意味する「Meta」と、宇宙の「Universe」を組み合わせた造語となっており、作家のニール・スティーヴンスン氏によって1992年に考案されました。
メタバース自体はまだ一般社会には普及していませんが、人類の多くが3Dの仮想空間の中で自分だけのアバターに変身し、他のユーザーと交流する未来が到来するとされています。
実際、アメリカに拠点を置くITリサーチ会社のGartner社によると、2026年までに人類の25%が1日のうち1時間はメタバース内で過ごすとの予想をしており、一時期大きな話題となりました。
すでに私たちの身近な場所にもメタバースは存在しており、以下をはじめとしたゲームはメタバースそのものだとされています。
- あつまれ どうぶつの森
- Minecraft(マインクラフト)
- Cluster(クラスター)
上記の中でも「あつまれ どうぶつの森」は、日本人にも人気が高く、すでにプレイしている方も多いのではないでしょうか?
2030年にはメタバースの市場規模が78兆8,705億円に到達するとの予想もある
そんなメタバースですが、将来的には非常に大きな市場規模にまで成長すると予想されています。
事実、日本の総務省公式ホームページによると「2030年にはメタバースの市場規模が78兆8,705億円に到達する可能性がある」といった旨の文章が記載されています。
2021年時点では、4兆2,640億円の市場規模だったため、驚くべきスピードでの成長が予想されていることがよくわかるのではないでしょうか?
もちろんこの予想通りに成長するとは限りませんが、世界的にもメタバースに対して大きな期待がかかっていると言えるでしょう。
メタバースゲーム「FORTNITE(フォートナイト)」の5つの特徴
ここからは本記事の本題となる、FORTNITE(フォートナイト)をメタバースとして捉えた際の5つの特徴をご紹介していきます。
「フォートナイトというプラットフォームについてあまり詳しくない」という方にもわかるように解説していくので、詳しく確認していきましょう。
- 世界で4億人を超えるユーザーが利用するプラットフォーム
- 3種類の異なるゲームモードを提供している
- 「Creative(クリエイティブ)」ではオリジナルのメタバースを創り上げることができる
- 過去にはFORTNITE(フォートナイト)で多数のアーティストがライブを実施
- ゲームマーケットプレイス「Epic Games Store」にブロックチェーンゲームを追加
世界で4億人を超えるユーザーが利用するメタバースプラットフォーム
フォートナイトとは、アメリカに拠点を置くゲーム開発会社Epic Games(エピック・ゲームズ)が提供するゲーミングプラットフォームです。
基本的に誰でも無料でプレイできる特徴を持っており、すでに全世界で4億人を超えるユーザーが利用しているなど、大成功を収めているプラットフォームと言えるでしょう。
ゲームの内容は後に詳しく解説しますが、「Save the World」「Battle Royale」「Creative」という3つの異なるモードのゲームを提供しています。
ゲームがリリースされたのは2017年ですが、2021年2月にはフォートナイトに同時接続したユーザー数が1,000万人を突破するなど大きな人気を博しており、短期間で世界有数のゲームにまで成長しました。
また、2021年には売上高が58億ドル(約8,000億円)を記録するなど、アメリカや欧米では一種の社会現象となっています。
3種類の異なるゲームモードを提供している
上記でもご紹介したように、フォートナイトでは3種類の異なるゲームモードを提供しています。
- Save the World(世界を救え)
- Battle Royale(バトルロイヤル)
- Creative(クリエイティブ)
これらの中でも「Save the World(世界を救え)」はサバイバルゲームとなっており、他のユーザーと協力してモンスターなどから拠点を守るというゲームの内容です。
また、Battle Royale(バトルロイヤル)に関しては、文字通り他のユーザーと対戦するバトルロイヤル形式のゲームとなっており、最大100人のユーザーの中で最後の1人になるまで戦います。
このBattle Royaleモードでは、誰でも無料でプレイすることが可能であり、ゲーム開始時点では他のプレイヤーと課金でのステータスの違いがないなど、平等な条件でプレイできるのも大きな特徴と言えるでしょう。
最後のCreative(クリエイティブ)に関しては、下記で詳しくご紹介していきます。
「Creative(クリエイティブ)」ではオリジナルのメタバースを創り上げることができる
Creative(クリエイティブ)とは、自分だけのオリジナルのメタバースを創り上げることができるゲームモードです。
中には「フォートナイトはメタバースではない」といった意見もありますが、このCreativeモードこそが「フォートナイトを有力なメタバースプラットフォーム」としている理由と言えるでしょう。
Creativeモードでは、マインクラフトのように自分だけのオリジナルの世界(メタバース)を創作することが可能となっており、非常に自由度の高いプレイモードとなっています。
また、フォートナイトが優れているポイントはオリジナルの世界を創作できるだけでなく、「Save the World(世界を救え)」や「Battle Royale(バトルロイヤル)」とは異なるルールのゲームも創作できる点にあります。
現状、フォートナイトほどユーザー数を抱えており、かつ自由度の高いゲームはないため、世界的にもメタバースプラットフォームとして大きな注目を集めていると言えるでしょう。
過去にはFORTNITE(フォートナイト)で多数のアーティストがライブを実施
そんなフォートナイトですが、過去にはフォートナイトのプラットフォーム上で多数のアーティストがライブを実施しています。
日本人では、米津玄師や星野源といった非常に人気の高いアーティストがライブを行なっており、日本でも大きな話題となりました。
また、海外アーティストでは、アメリカのシンガーソングライターであるトラヴィス・スコットがフォートナイトでバーチャルライブを行い、日本円で21億円もの売上高を記録しています。
この売り上げの中にはグッズ販売も含まれているとのことですが、将来的には現実世界だけではなくメタバース上でのライブも主流になりそうなことを感じさせてくれる出来事です。
ゲームマーケットプレイス「Epic Games Store」にブロックチェーンゲームを追加
2022年9月15日、フォートナイトの開発を行うEpic Games社が、自社のゲームマーケットプレイス「Epic Games Store」にブロックチェーンゲームを追加することを発表しました。
正式に追加される日程は分かりませんが、「Blankos Block Party」というタイトルのブロックチェーンゲームがリリースされる予定となっています。
対象エリアに日本は含まれていませんが、すでに多くのユーザーを抱えるEpic Games社が新規リストすることからも大きな注目を集めると考えられます。
フォートナイトはブロックチェーンゲームではありませんが、こういった動きから将来的には遊んで稼げる「Play to Earn(P2E)」の要素が取り入れられる可能性も否定はできないでしょう。
現在注目されているメタバース関連のおすすめブロックチェーンゲーム4選
記事の最後に、FORTNITE(フォートナイト)以外で注目されている、メタバース関連のおすすめブロックチェーンゲームをいくつかご紹介していきます。
どのゲームもフォートナイトほどのユーザーは抱えていませんが、大きな注目を集めているゲームだけを厳選したので、詳しくチェックしていきましょう。
- Decentraland(ディセントラランド)
- The Sandbox(ザ・サンドボックス)
- Axie Infinity(アクシー・インフィニティー)
- Star Atlas(スター・アトラス)
Decentraland(ディセントラランド)
ゲーム名 | Decentraland(ディセントラランド) |
ゲーム内トークン | MANA |
開発ブロックチェーン | Ethereum(イーサリアム) |
公式サイト | Decentraland公式サイト |
Decentraland(ディセントラランド)とは、イーサリアム上で開発が行われている、メタバース関連のブロックチェーンゲームです。
ブロックチェーンゲームの中でも比較的歴史が長く、非営利団体である「Decentraland Foundation」によって運営されています。
プレイヤーは、Decentraland内で構築されている建物で遊んだり、自分だけのオリジナルコンテンツを創作することが可能です。
また、取引所として有名なCoincheck(コインチェック)がDecentralandの中で「Oasis KYOTO」と呼ばれるメタバース都市を建設しており、大きな注目を集めたことでも知られているでしょう。
The Sandbox(ザ・サンドボックス)
ゲーム名 | The Sandbox(ザ・サンドボックス) |
ゲーム内トークン | SAND |
開発ブロックチェーン | Ethereum(イーサリアム) |
公式サイト | The Sandbox公式サイト |
The Sandbox(ザ・サンドボックス)は、ブロックチェーン版マインクラフトを彷彿とさせるメタバースゲームです。
ブロックチェーンゲームの中では非常に知名度が高く、Animoca Brands(アニモカ・ブランド)という有名企業が開発を行なっています。
ゲームの内容はマインクラフトと非常によく似ており、メタバースの中で自分のアバターを動かしつつ、オリジナルの建物やゲームを創り上げていきます。
また、LANDと呼ばれるメタバース上の土地が販売されており、自分の資産として売買やレンタルを行うことも可能です。
Axie Infinity(アクシー・インフィニティー)
ゲーム名 | Axie Infinity(アクシー・インフィニティー) |
ゲーム内トークン | AXS、SLP(Smooth Love Potion) |
開発ブロックチェーン | Ronin(ロニン) |
公式サイト | Axie Infinity公式サイト |
Axie Infinity(アクシー・インフィニティー)は、2018年にベトナムで開発が行われたブロックチェーンゲームです。
遊んで稼げる「Play to Earn」の要素を取り入れたメタバースゲームとして知られており、一時期はゲームの収入だけで生活をする人もいたなど、フィリピンを中心に大流行しました。
ゲームの内容としては、Axie(アクシー)と呼ばれるモンスターを繁殖・育成し、対戦することでSLP(Smooth Love Potion)という仮想通貨を獲得していく形となっています。
2022年3月に大規模なハッキングを受けるなど、現在はブームも下火になっていますが、ブロックチェーンゲームを社会に浸透させる大きな役割を果たしたと言えるでしょう。
Star Atlas(スター・アトラス)
ゲーム名 | Star Atlas(スター・アトラス) |
ゲーム内トークン | ATLAS |
開発ブロックチェーン | Solana(ソラナ) |
公式サイト | Star Atlas公式サイト |
Star Atlas(スター・アトラス)は、Solanaブロックチェーン上で開発が行われているメタバースゲームです。
ゲームの世界観としては、2620年の宇宙空間を舞台としており、MUD(人類)・USTUR(アンドロイド)・ONIリージョン(異星人)のいずれかの派閥に属し、ユーザー同士で戦闘を行うゲームとなっています。
トランザクションの処理能力が高いSolanaブロックチェーンで構築されているため、ガス代を安く抑えてプレイできるメリットもあります。
また、Star Atlasは非常にグラフィックが綺麗であり、他のメタバースゲームと比べてもかなりのリアリティ感を感じられるゲームと言えるでしょう。
注目のメタバース「FORTNITE(フォートナイト)」の5つの特徴まとめ
今回の記事では、アメリカに拠点を置くゲーム販売会社Epic Gamesが開発を進める、FORTNITE(フォートナイト)の5つの特徴について解説してきました。
ご紹介したように、フォートナイトではすでに4億人を超えるユーザーがゲームをプレイしており、今後メタバースの市場規模の拡大に伴い、さらなる成長が見込まれています。
また、過去にはフォートナイトのプラットフォームにおいて、アメリカのシンガーソングライターであるトラヴィス・スコットや米津玄師といった有名アーティストがライブを行い、大きな盛り上がりも見せました。
世界的にも非常に注目度が高いメタバースゲームとなっているため、今後の展開には目を離すことができないでしょう。
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