分散型取引所VOOIの将来性は?特徴から使い方・リスクまで徹底解説

DEXは、中央管理者を介さずにユーザー同士が直接取引できる仕組みで、自分のウォレットで資産を管理できます。
口座開設や本人確認(KYC)が不要の場合が多く、世界中からアクセスできる点が魅力です。
また、おすすめのDEXを5つ紹介しているので、これから使ってみたいと考えている方は参考にしてください。
分散型取引所(DEX)VOOIとは?
| プロジェクト名 | VOOI(ヴォイ) |
| 取引所区分 | パーペチュアルDEXアグリゲーター |
| 日本語対応 | なし(ブラウザ翻訳で閲覧可能) |
| X(旧Twitter) | https://x.com/vooi_io |
| 公式サイト | https://vooi.io |
VOOIは、複数のブロックチェーンをまとめて扱える分散型取引所(DEX)です。
EVMネットワークと非EVMネットワークの両方をサポートしており、必要に応じて新しいネットワークを追加できる柔軟性があります。
また「チェーン抽象化」と「アカウント抽象化」の技術を採用しており、複数の分散型取引所間での取引をスムーズに行えるのが特徴です。
操作のシンプルさと高いセキュリティを両立し、誰でも使いやすい環境を目指しています。
VOOIが持つ特徴
VOOIが持つ特徴は次のとおりです。
- 複数のチェーンをまとめて使える
- 永久契約取引(パーペチュアル)にも対応
- 利用目的に合わせた2つの取引モード
- ガス代(手数料)が不要
- 信頼性を高める開発・支援体制
- ポイントが貯まるユーザー報酬プログラム
VOOIの将来性が知りたい方は、上記の特徴を押さえておきましょう。
複数のチェーンをまとめて使える
VOOIの特徴は、複数のブロックチェーンを1つの画面でまとめて使えることです。
通常の分散型取引所(DEX)では、イーサリアムやBNBチェーンなど、チェーンごとに切り替える必要があります。そのため、資産を移動したり、ネットワークを変更したりする手間がかかっていました。
VOOIは「クロスチェーン技術」により、異なるチェーンを自動でつなげられます。
クロスチェーン技術とは、異なるブロックチェーン同士が資産やデータを交換できる仕組みです。これにより、どのチェーンを使っても同じウォレットで簡単に取引できます。
永久契約取引(パーペチュアル)にも対応
VOOIは、永久契約取引(パーペチュアル)にも対応しており、価格の上昇や下落を予想して利益を狙えます。永久契約取引(パーペチュアル)とは、期限のない先物取引のような仕組みです。
通常の先物取引は期限があり、その時点で清算が行われますが、永久契約では決済期限がないため、ポジションを自由に保有できます。
相場の動きに応じて柔軟に売買できる点が特徴です。
たとえば、価格が上がると予測した場合は「ロング(買い)」、下がると見込んだ場合は「ショート(売り)」の取引が選べます。

VOOIでは、永久契約取引を複数の分散型取引所(DEX)からまとめて利用できるため、より自由度の高い取引ができるでしょう。
利用目的に合わせた2つの取引モード

VOOIには、初心者から上級者まで使いやすいように、次の2つの取引モードが用意されています。
- VOOI Light
- VOOI Pro
初心者向けの「VOOI Light」では、複数のブロックチェーンをまとめて使えるうえ、画面操作も簡単です。
一方の「VOOI Pro」は、成行・指値・ストップ注文など、さまざまな注文方法に対応しており、上級者でも満足できる機能がそろっています。
どちらも同じウォレットで利用できるため、自分の目的やスキルに合わせて切り替えながら使うのがおすすめです。
ガス代(手数料)が不要
ブロックチェーン上の取引では、ネットワークに処理を依頼する際に「ガス代」と呼ばれる手数料が必要です。
しかしVOOIは「クロスチェーン」という技術を使い、複数のブロックチェーンを1つのレイヤーでまとめています。
どのチェーンで取引してもVOOI側が内部で手数料を処理するため、ユーザーがガス代を支払う必要がありません。この「ガスレス取引」によって、初心者でも手軽にブロックチェーン取引を始められるのがVOOIの強みです。
信頼性を高める開発・支援体制
VOOIは、複数のブロックチェーン企業や投資家から支援を受けながら開発を進めています。
分散型取引所(DEX)では、技術力と外部からの支援体制がプロジェクトの安定性を左右するからです。VOOIは外部パートナーとの連携を通じて、技術面と資金面で成長を続けています。
Xの「記事」では以下の組織と関連があることを明かしています。
- YZi Labs(旧Binance Labs)
- ConsenSys
- ZK Accelerator
Earlier in 2024, VOOI was accelerated by Binance Labs & BNB Chain, as well as by Consensys and within the Manta ZK Accelerators.
https://ift.tt/rJsm9FX
信頼できる企業が支援していることで、今後の開発やサービス拡大にも期待が高まっていきます。
ポイントが貯まるユーザー報酬プログラム
VOOIの特徴は、取引や利用状況に応じてポイントが貯まる「報酬プログラム」を導入していることです。
この仕組みは、継続的にプラットフォームを利用するユーザーを優遇し、長く使ってもらうために設計されています。取引やアクティビティに応じてポイントが付与され、活動量に応じて報酬を得られる仕組みです。
また、友人を紹介して一緒にポイントを貯められる「紹介プログラム」も用意されており、初心者でも始めやすい環境です。
獲得したポイントは、将来的にエアドロップへ活用される可能性もあります。
この報酬制度が発展すれば、早期から利用しているユーザーにとってメリットとなるでしょう。
VOOIの将来性
VOOIの将来性は次のとおりです。
- 分散型取引所(DEX)への注目が高まっている
- クロスチェーン技術の進化で需要が高まる
- ユーザー数や取引量の増加でエコシステムが広がる
- 将来的なトークン発行やエコシステム拡大の可能性がある
- ロードマップが計画通り進めば信頼性がさらに高まる
VOOIの将来性を把握しておくと、これからの動きを見極めやすくなります。
それぞれ見ていきましょう。
分散型取引所(DEX)への注目が高まっている
VOOIの将来性は、分散型取引所(DEX)全体への注目が高まっている状況を背景に、さらに成長が見込まれる点にあります。
近年、取引所の破綻リスクを避ける動きや自分で資産を管理したいという需要が増え、分散型取引所のユーザー数が増加しているからです。
DeFiLlamaのデータによれば、2025年10月において分散型取引所の月間取引量が6,000億ドルを超えています。

この数値からわかるように、中央管理者に依存しない取引への関心が高まっており、さらなる発展が期待できるでしょう。
今後も分散型取引所の利用拡大が続けば、VOOIのようなクロスチェーン対応型DEXも注目を集める可能性があります。
クロスチェーン技術の進化で需要が高まる
VOOIの将来性は、クロスチェーン技術の進化によって需要が高まる点です。
従来の分散型取引所(DEX)は、1つのブロックチェーン上でしか取引できませんでした。異なるネットワーク間の資産移動は「ブリッジ」と呼ばれる手続きを行う必要があり、手数料が高く操作も複雑です。
しかし、VOOIは複数のチェーンをまとめて扱える「クロスチェーン技術」を採用しています。
ユーザーは異なるネットワークの資産を1つの画面で取引できるようになりました。チェーンをまたいでもウォレットを切り替える必要がなく、操作がよりスムーズになっています。
この仕組みが広く普及すれば、より多くのトレーダーがストレスなく分散型取引を利用できるでしょう。
ユーザー数や取引量の増加でエコシステムが広がる
VOOIの将来性は、ユーザー数や取引量によってエコシステムが拡大していく点にあります。
ユーザー数が増えるほど、提携する分散型取引所(DEX)や対応する通貨ペアが広がり、より多くの取引ができるようになるからです。実際に、VOOIはSynFuturesやKiloExなど複数の分散型取引所と提携し、取引できるマーケットを拡大しています。
また、取引量が増えることで報酬プログラム「VOOI Points」の配布も活発になり、ユーザーの参加意欲を高めていくでしょう。
今後、ユーザーの増加に伴い流動性が高まり、より快適な取引環境が整うことが期待されます。
将来的なトークン発行やエコシステム拡大の可能性がある
VOOIの将来性は、トークン発行やエコシステム拡大の可能性にあります。
トークンが発行されると、ユーザーは取引や利用実績に応じて報酬を得られるようになるからです。ユーザーの参加意欲が高まり、VOOIの取引量や流動性が増える仕組みが生まれます。
また、エコシステムが拡大すれば、他の分散型取引所やプロジェクトとの連携が進み、取引の選択肢も広がるでしょう。
すでにVOOIでは「VOOI Points」というポイント制度が導入されており、将来的にエアドロップへ発展する可能性があります。

トークン発行が実現すれば、より多くのユーザーから注目される分散型取引所になるでしょう。
ロードマップが計画通り進めば信頼性がさらに高まる
VOOIの将来性は、ロードマップ(開発計画)が予定通り進めば、信頼性と注目度がさらに高まる点にあります。ロードマップが着実に進むと、ユーザーからの信頼が高まり、利用者層の拡大にもつながるからです。
たとえば、2025年に公開された「VOOI V2」では、ガスレス取引やクロスチェーン対応などの主要機能が実装されました。
次の段階では、より高度な取引機能と自動化をサポートするために、VOOIの基盤を強化していく方針が示されています。
今後のロードマップが計画通り進めば、信頼性と注目度が一段と高まり、主要な分散型取引所のひとつとして期待できるでしょう。
分散型取引所(DEX)VOOIの使い方
分散型取引所(DEX)VOOIの使い方は次のとおりです。
今回は「VOOI Light」の使い方の流れを紹介します。
- 公式サイトにアクセスする
- ログインしてウォレットを作成する
- 他のログイン方法を連携する
- USDTやUSDCを入金する
- 通貨ペアを選択して取引する
あらかじめ使い方の流れを知っておけば、取引がスムーズに進められるでしょう。
公式サイトにアクセスする
VOOIを利用するには、まず公式サイトにアクセスしましょう。
サイトは英語表記のため、ブラウザの翻訳機能を使うと操作がわかりやすくなります。アクセス前に、非公式サイトや偽リンクを踏むと、ウォレット情報が盗まれる恐れがあるため注意が必要です。
正しいURLをブックマークしておくと安心して利用できるでしょう。
公式サイト:https://vooi.io/
ログインしてウォレットを作成する
VOOI Lightでは、メールアドレスやSNSアカウントを使って簡単にアカウントを作成できます。
登録を行うと、自動的にウォレットが生成され、仮想通貨を自分で管理できる流れです。VOOIは、このウォレットを通して取引するため、本人確認(KYC)や口座開設のような手続きが必要ありません。
他のログイン方法を連携する
VOOI Lightでは、アカウントをより安全に保つために、複数のログイン方法を連携できます。
これにより、メールからアクセスできなくなった場合でも、別の手段でログインが可能です。
連携手順は、ログイン後に右上のアカウント残高をクリックし「Linked Account(アカウント連携)」アイコンを選択しましょう。Google・Telegramなど、希望するログイン方法の横にある「Connect(接続)」ボタンを押してください。
その後、画面の案内に従って認証を行うと、連携が完了します。
USDTやUSDCを入金する
VOOI Lightで取引を始めるには、まず資金を入金しましょう。
ステーブルコインであるUSDT(テザー)とUSDC(USDコイン)をおすすめします。
まずログイン後に「Deposit(入金)」ボタンをクリックしましょう。

表示された入金アドレスに、自分のウォレットや取引所からUSDTまたはUSDCを送金してください。
送金前にネットワークを間違えないよう、確認することが重要です。
通貨ペアを選択して取引する
入金が完了したら取引を始めましょう。
VOOI Lightでは、複数のブロックチェーン上にあるマーケットから通貨ペアを選択できます。画面上部の検索バーまたはメニューから取引したいペアを選んでください。

価格チャートが表示されるため、注文内容を設定し「見積もりリクエスト」をクリックすると完了です。
VOOIを利用するリスクと注意点
VOOIを利用するリスクと注意点は、次のとおりです。
- スマートコントラクトの不具合やハッキングに注意
- 取引が希望通りの価格で成立しないことがある
- 各国の規制や法律の影響を受けることがある
- 日本語に対応しておらず翻訳が必要な場合がある
- 新興プロジェクトのため今後の動きが不透明なことがある
VOOIを利用する場合は、これらのリスクや注意点を十分に理解したうえで判断しましょう。
スマートコントラクトの不具合やハッキングに注意
VOOIを利用するときは、スマートコントラクトの不具合やハッキングに注意する必要があります。
スマートコントラクトは、人の代わりに取引を自動で実行する便利な仕組みです。しかし、一度ブロックチェーンに書き込まれると、あとから内容を修正できません。
もしプログラムに不具合があると、取引が停止したり、資産が動かせなくなるおそれがあります。
また、ハッカーが脆弱性を狙って不正アクセスを行う事例も多いです。スマートコントラクトは便利な一方で、開発段階の不具合が思わぬトラブルにつながる場合があります。
VOOIを使うときは、公式リンクからアクセスし、ウォレット接続を慎重に行うことが重要です。
取引が希望通りの価格で成立しないことがある
VOOIでは取引量が少ない場合、注文が思った価格で成立しないことがあります。
分散型取引所(DEX)は、ユーザー同士が直接取引を行う仕組みです。
流動性が低いと、注文価格と実際の成立した価格に差が出る場合があります。この価格のズレを「スリッページ」と呼び、分散型取引所ではよく起こる現象です。
例えば、100$分のBTCを購入したと思ったら110$のコストがかかっていた等の場合です。
取引量が少ない通貨で取引を行うと、価格が急に変動しやすいため、スリッページの許容範囲を設定しておくことが大切です。
各国の規制や法律の影響を受けることがある
VOOIを利用するときは、各国の規制や法律の影響を受ける可能性があります。
仮想通貨の取引ルールや税制は国によって異なり、同じサービスでも利用できる範囲や課税方法が変わることがあるからです。
日本でも仮想通貨取引に関する法律が厳しく、海外の分散型取引所(DEX)を利用する場合は明確な保護制度がありません。
そのため、日本から利用する場合は、トラブルは自分で対応する必要があります。VOOIは便利な分散型取引所ですが、国によってルールが異なる点には注意が必要です。
2025年11月12日現在では、DEX利用についての規制はありません。金融庁では、今後DEX開発側に規制を検討しているようですが、現状問題ありません。
出典:金融庁『事務局説明資料(暗号資産に係る規制の見直しについて)』2025年10月22日
日本語に対応しておらず翻訳が必要な場合がある
VOOIは日本語に対応しておらず、翻訳機能を使いながら操作する必要があります。
公式サイトやドキュメントはすべて英語表記のため、英語に不慣れな人は内容を理解しづらいからです。操作画面やボタン名も英語で表示されるため、誤操作を防ぐために翻訳ツールの利用が欠かせません。
専門用語が多いため「パーペチュアル(永久先物)」など取引に関する言葉は意味を調べながら進めると安心です。英語に不安がある人は、操作前に用語を確認しておくとトラブルを防げます。
新興プロジェクトのため今後の動きが不透明なことがある
VOOIはまだ新しいプロジェクトのため、今後の動きが不透明な点には注意が必要です。
VOOIは開発段階にある新興プロジェクトのため、今後の方針や運営体制がまだ安定していない部分があります。また仮想通貨業界全体が規制や市場の変化に影響を受けやすいため、想定外の方向に動く可能性もあるでしょう。
利用する際は、公式Xやドキュメントで最新情報を確認しながら、慎重に判断することが大切です。
VOOIの将来性に関するよくある質問
VOOIの将来性に関するよくある質問は次のとおりです。
- VOOIにはトークンはありますか?
- VOOIの最新情報を入手する方法はありますか?
VOOIの将来性を理解するには、よくある質問を知っておくことで理解が深まります。
VOOIにはトークンはありますか?
2025年11月時点では、VOOIの独自トークンは発行されていません。
現在はプラットフォーム内でポイント制度が導入されており、この仕組みが将来的にトークン配布に発展する可能性があります。またアップデートによって新たな情報が追加される見込みもあるため、公式からの発表に注目しましょう。
VOOIの最新情報を入手する方法はありますか?
VOOIの最新情報は、公式SNSやドキュメントを通じて入手できます。
分散型取引所(DEX)は開発スピードが早く、機能追加や報酬プログラムの更新も頻繁に行われます。
そのため、信頼できる一次情報源を定期的に確認することが大切です。
まとめ
VOOIは、クロスチェーン技術やガスレス取引など、次世代型の仕組みを備えた分散型取引所(DEX)です。
まだ新しいプロジェクトですが、今後のロードマップの進捗状況やトークン発行の動きによっては、さらなる成長が期待されます。
初心者でも使いやすい設計で、報酬制度も導入されており、長期的に利用する価値のあるプラットフォームといえるでしょう。
VOOIの将来性を見極めるためにも、公式情報をこまめにチェックしながら活用してみてください。
また2025年10月には、すべてのDEXの取引額が過去最高となり約6,300億ドル(約97兆円)となりました。その中でもパーペチュアル(先物取引)も大きく伸びているジャンルです。今後のトレンドとなるので、VOOI以外のDEXも知っておいてください。

DEXは、中央管理者を介さずにユーザー同士が直接取引できる仕組みで、自分のウォレットで資産を管理できます。
口座開設や本人確認(KYC)が不要の場合が多く、世界中からアクセスできる点が魅力です。
また、おすすめのDEXを5つ紹介しているので、これから使ってみたいと考えている方は参考にしてください。
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