暗号資産CFDとは?メリット・デメリットや手数料などを徹底解説

暗号資産CFDとは?メリット・デメリットや手数料などを徹底解説

暗号資産CFDとは?メリット・デメリットや手数料などを徹底解説

暗号資産CFDとは?

暗号資産CFDとは、暗号資産(仮想通貨)の価格変動を利用して利益を目指す「差額決済取引」のことです。CFDは「Contract For Difference」の略で、日本語では「差金決済取引」と訳されます。

暗号資産CFDは、実際に暗号資産の受け渡しを行う現物取引とは異なり、架空の売買によって生じた損益だけが口座に反映されます。

例えば、100万円で買って110万円で売った場合、差額の10万円(手数料などを除く)だけが利益として口座に計上されます。現物を保有せずに価格の上昇や下落を予測して行う取引で、FX(外国為替証拠金取引)もこの差額決済取引の一種です。

暗号資産CFDの具体的な特徴について以下で詳しく解説します。

暗号資産CFDの仕組み

暗号資産CFDの取引では、まず投資家が口座に用意した資金が「証拠金」として利用されます。

口座にある証拠金にレバレッジをかけることで、手持ちの資金よりも数倍もの金額を取引することが可能になります。

例えばレバレッジが2倍の口座なら、証拠金10万円で20万円分の取引ができます。

暗号資産CFDの取引は、実際に暗号資産を取得するのではなく、取引可能金額を用いて暗号資産の価格が上がるか下がるか、その差金取引を行います。

架空の暗号資産取引で20万円すが25万円になれば、5万円分の利益が口座に反映される仕組みです。

取引金額は、口座内の資金(証拠金)を増やす以外にも、レバレッジを上げることで増やすことができます。最大レバレッジは取引所によって異なるため、ハイリターンな取引をするなら最大レバレッジが高い口座で始めましょう。

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レバレッジとは「てこの原理」のことで、レバレッジ取引をすると持っている資金の何倍もの取引ができます。
現物取引よりも大きな利益を得られることで有名です。

とはいえ、レバレッジ取引についてよく知らずに取引するのは危険なため、事前に特徴を理解しておくことは重要です。

そこでこの記事では、レバレッジ取引の特徴やメリット・デメリットなどについて解説します。

これからレバレッジ取引を始めてみたいと考えている方はぜひ最後までお読みください。

暗号資産CFDと現物取引との違い

暗号資産CFDと現物取引の最大の違いについてを以下の表にまとめました。

暗号資産CFD 現物取引
銘柄数(ペア数) 少ない 多い
銘柄の所有権 なし あり
資金の種類 法定通貨でもOK 専用暗号資産が必要(口座による)
レバレッジ あり なし
「売り」から取引 可能 不可能
手数料 口座による 口座による
スプレッド あり あり
スワップポイント あり なし
追証 あり なし

大きな違いとしては「暗号資産の所有権の有無」「レバレッジ」「売りからの取引」です。

現物取引では暗号資産を購入するため、取引に使う銘柄の所有権を得ます。自身で暗号資産を所有しないと投資が始まらないため、取引を始めるには「買い」からスタートします。

また、現物取引ではレバレッジをかけることができないため、まとまった資金が必要になります。

一方で暗号資産CFDは、架空の取引による損益だけが反映されるため、銘柄の所有権はありません。その代わりレバレッジをかけて取引するため、用意した資金以上のお金を使って暗号資産投資ができます。

さらに、暗号資産CFDは銘柄の価値が下がると予測したら「売り」から始めることができます。同じ暗号資産を用いた投資でも、現物取引とCFD取引とでは仕様やルールが大きく変わるため、ぜひ違いを知っておきましょう。

暗号資産CFDとFXとの違い

暗号資産CFDは、レバレッジをかけて取引できることから、FX(外国為替証拠金取引)に似ていると感じる人もいるはずです。実際に差額決済取引という点では、暗号資産CFDとFXは共通しています。

両者の大きな違いは取引の「対象銘柄」です。

FXは米ドルやユーロなど法定通貨の「為替」を使って取引するのに対して、暗号資産CFDはビットコインなどの「暗号資産」を使って取引します。

銘柄が異なれば、ボラティリティや取引時間などの環境が変わるうえに、最大レバレッジも違います。

暗号資産市場は為替市場に比べて市場規模が小さいため、一般的に暗号資産CFDの方がボラティリティが非常に大きいです。

ボラティリティが大きいということは、ハイリスク・ハイリターンな投資になりやすいことを意味します。短期間で大きな利益を得られるチャンスがある一方、短時間で大きな損失を被るリスクも高いです。

そのため、FXよりもリスクが高いことを念頭において暗号資産CFD投資に挑みましょう。

暗号資産CFDが選ばれる理由とメリット

暗号資産CFDはリスクもありますが、世界中の投資家から選ばれているのには明確な理由があります。暗号資産CFDが選べる理由として、次の3つが挙げられます。

レバレッジを活用した投資ができる

暗号資産CFDが選ばれる最大の理由は、レバレッジを活用して取引できるからです。

レバレッジを利用すれば、少額の資金(証拠金)で数倍の金額の取引ができるため、まとまった資金を用意する必要がありません。

例えば最大レバレッジ2倍であれば、証拠金として10万円を用意するだけで20万円分の取引が可能です。レバレッジが高いほど少ない資金で大きな金額を動かせるため、資金効率が高い取引ができます。

そのため、デイトレードなど現物取引では利益を出しづらいトレードスタイルも、暗号資産CFDなら可能です。資金に余裕がない初心者でも、比較的大きなリターンを狙うチャンスが生まれることが、暗号資産CFDが選ばれる理由です。

投資チャンスが多い

暗号資産CFDでは、現物取引と違って「売り」から取引を始めることができます。これを「空売り(からうり)」と呼びます。

たとえば、ビットコインの価格がこれから下がると予想した場合、CFDならその下落をチャンスに変えることができます。つまり、まず「売り」ポジションを持ち、実際に価格が下がったタイミングで買い戻すことで、差額が利益となります。

現物取引では、基本的に「安く買って高く売る」という流れでしか利益を得られません。価格が上がるのを待つ必要があるため、下落相場ではなかなか動けないというデメリットがあります。

しかしCFD取引なら、「買い(ロング)」だけでなく「売り(ショート)」からも始められるため、上昇相場でも下落相場でも利益を狙うことができます。取引のチャンスが単純に2倍に広がるのが大きな魅力です。

このように、相場の方向に関係なく柔軟に利益を狙える点が、暗号資産CFDの大きな特徴です。そのため、短期間で効率的に資産を増やしたいと考える人にとって、CFDは注目される取引手法となっています。

FXと同じ口座で投資を始められる

暗号資産CFDは、暗号資産取引所はもちろん、海外のFX会社でも取引が可能な場合が多いです。

海外FXでの暗号資産CFDは、FXと同じ口座を用いて始められるため、改めて口座を開設する必要はありません。

また、証拠金もFX用の資金と併用できるため、暗号資産CFD用の資金の入金が不要です。

海外FX口座を利用しているトレーダーなら、銘柄を選択するだけでかんたんに暗号資産CFDにスタートできます。暗号資産投資に興味があるFXトレーダーの多くは、海外FX口座を用いて暗号資産CFD取引をしています。

暗号資産CFDのデメリット

高いリターンを期待できる暗号資産CFDですが、その裏側には無視できないデメリットやリスクが存在します。デメリットを理解せず取引を始めると、大きな損失を発生するリスクが高まるため非常に危険です。

暗号資産CFDで資産を増やすなら、次の5つのデメリットを理解したうえで取り組みましょう。

価格変動が激しい

暗号資産市場の最大の特徴はボラティリティ(価格変動)の広さで、為替や株式市場と比べて非常に大きいです。

ボラティリティが大きいと、短時間で大きな利益を得る可能性がある反面、短時間で巨額の損失を出すリスクも高くなります。

暗号資産市場のボラティリティが高いのは、市場規模がまだ小さく、情報やニュースに対する反応が過敏になりやすいからです。特にレバレッジをかけていると、小さな価格変動でも口座資産に与える影響は大きくなります。

投資に関する十分な知識や経験がない初心者が安易に手を出してしまうと、一瞬で大損してしまうことも珍しくありません。

大きなお金をかけて取引をする前に、ボラティリティによる危険性を理解し、自身の投資スタイルを確立するところから始めましょう。

スプレッドや手数料などのコストがかかる

暗号資産CFDで利益を追求する上で、取引コストは無視できない要素です。

CFD取引では、主に以下のコストがかかります。

取引コスト 特徴・発生条件
取引手数料 売買の際に直接発生する手数料取引所によって異なる取引がマイナスでも手数料はかかる
スプレッド 売値と買値の差額銘柄によって価格は異なるが全銘柄で必ず発生する
スワップポイント ポジションを翌日に持ち越すと発生ポジションの方向によってスワップポイントが変わる

上の3つのコストを無視して取引していると、利益が出てもコストが差し引かれて手元に残るお金が少なくなります。

また無計画に取引して失敗しても、上のコストは発生するため、投資失敗の損失が大きくなります。特に、頻繁に売買を繰り返す短期取引を行う際は、スプレッドの大きさが収益に大きく影響します。

取引手数料とスプレッドは取引所によって異なるため、暗号資産CFDを始めるなら、取引コストが低い口座を選びましょう。

強制ロスカットや追証のリスクがある

暗号資産CFDでは、投資家を大きな損失から守るためのシステムとして「強制ロスカット」と「追証」を導入しています。

強制ロスカットと追証の仕組みを以下にまとめました。

システム名 特徴
強制ロスカット 証拠金維持率が一定水準を下回った場合に、保有ポジションを強制的に決済するシステム
追証 証拠金が最低維持水準を下回った場合に、次の取引をする前に証拠金の追加を要求されるシステム

発動する条件は取引所によって異なりますが、暗号資産CFDが取引できる口座ではいずれかのシステムが組み込まれています。強制ロスカットや追証が発生すると、強制的に保有ポジションを決済するため、長期保有ができません。

さらに、追証が発生すると口座に追加で入金しない限り次の取引ができなくなります。

暗号資産CFDに取り組むなら、強制ロスカットにも追証にもならないよう、資金管理を徹底しましょう。

強制ロスカットは、金融ライセンスを保有している取引所なら必ず組み込まれているシステムです。
しかし追証は一部の海外の取引所では採用されておらず「ゼロカットシステム」を導入しているところもあります。

ゼロカットシステムとは、相場の乱高下によって大きな損失が発生した時、損失が資金(証拠金)を超過した場合、超過した損失分は取引所が補填してくれます。

ただし、損失によって口座内の資産はゼロになるため、ゼロカットシステムに依存しない戦略で暗号資産CFDに取り組む必要があります。

取扱銘柄が少ない

暗号資産CFDを取り扱う業者は増えていますが、その取扱銘柄は現物取引ができる取引所に比べて少ない傾向にあります。

国内で暗号資産CFDに対応している取引所の現物取引対応銘柄と、CFD取引対応銘柄の数を以下の表にまとめました。

取引所名 現物取引対応銘柄 CFD取引対応銘柄
bitFlyer 39銘柄 3銘柄
GMOコイン 21銘柄 11銘柄
※2025年10月3日時点

上で紹介した2つの取引所は、現物取引とCFD取引の両方を取り扱っていますが、どちらもCFD取引の銘柄は現物取引より少ないです。

CFD取引に対応しているのは市場価値が確立され、ある程度取引流通量が安定している主要な暗号資産が中心です。

具体的にはビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、リップル(XRP)などです。

そのため、価格がまだ低い新興の暗号資産を先駆けて購入し、価格高騰による爆益が期待できる銘柄でのCFD取引はできません。

新興銘柄やミームコインなどで投資したい場合は、現物取引で始める必要があります。

口座によって損益通算ができない

暗号資産CFDの利益は総合課税の「雑所得」に区分され、給与など他の所得と合算して累進税率で課税されます。同一年内であれば、同じ“総合課税の雑所得”区分内での損益は通算できます(例:他社の暗号資産CFDや同じ雑所得に区分される収入との相殺)。

ただし、FXや先物等の「申告分離課税(先物取引に係る雑所得等)」とは通算できません

さらに、**暗号資産CFDの損失は翌年以降へ繰り越しできません(繰越控除の対象外)**です。

:1年目に暗号資産CFDで-10万円でも、翌年にその損失を持ち越して相殺することはできません。翌年に10万円の利益が出れば、その10万円はそのまま課税対象になります。

税制は改正されることがあるため、最新の国税庁情報や取扱金融機関の案内、所轄税務署・税理士への確認もあわせて行いましょう。

暗号資産CFDで起こりがちな失敗例

暗号資産CFDには多くのリスクが潜んでいます。

特徴やデメリットを理解せず、知識や計画なしに取引を始めると、以下のような失敗に陥りやすいです。過去に暗号資産CFDで失敗した人達の例を紹介します。

数日で数十万円の損失が発生する

暗号資産CFDの失敗例で最も多いのが、損失が雪だるま式に大きくなるケースです。

無計画に何度も取引を繰り返すと、どんどん損失が膨らんでいき、気が付いたら口座内の資産がなくなっているケースも珍しくありません。特にレバレッジをかけて取引する暗号資産CFDは、非常に起こりやすいです。

一回の取引で許容できる損失額を無視して安易に取引を続けると、損失がどんどん膨らみ、最終的に強制ロスカットや追証が発動します。

暗号資産市場のボラティリティの大きさとレバレッジ効果が相まって、数日で数十万円という巨額の損失も十分あり得ます。

さらに口座の資産を超える損失が発生することもあり、自己破産を考えるほどのマイナスを抱えてしまう人も少なくあります。安易な気持ちで暗号資産CFDを始めると、生活が崩壊する恐れがあるため、計画的に取り組むことを強くお勧めします。

「損大利小」の取引しかできない

暗号資産CFDでは、手数料やスプレッドといったコストを無視して取引を行うと「損大利小」の取引になりがちです。

例えば利益をすぐに確定するものの、含み損の時は「いずれ戻るだろう」と持ち続けてしまい、結果的に大きな損失になってしまいます。

さらに取引手数料やスプレッドによって利益はさらに小さくなるため、ハイリスク・ノーリターンな取引をしがちです。投資初心者が陥りがちな失敗で、投資戦略を見直さないといつまで経っても資産は増えません。

暗号資産CFDを始めるなら、用意した資産に合わせて計画的に取り組む必要があります。

「含み損が〇〇〇円になったら損切して撤退する」

「含み益が▲▲▲円になったら利確する」

などといったルールを決めると、値動きによる感情の変化で投資することがなくなり、安定した取引ができるようになります。

税金トラブルで自己破産しかける

暗号資産CFDの忘れがちな失敗談が税金問題です。

暗号資産CFDは大きな利益を手にするチャンスがありますが、利益が大きくなれば、当然ながら納める税金も大きくなります。

暗号資産CFDで得た利益は「雑所得」として総合課税の対象となり、給与所得など他の所得と合算されます。税率は、取引で得た利益が4千万円を超えると最大約55%まで上がります。

税金で失敗する人は、税金に関する知識がないまま、得た利益を全て使ってしまうことです。暗号資産CFDで得た利益をすべて使ってしまうと、確定申告の時期になって納税額が払えなくなります。

実際に税金トラブルから経済的に没落した人も少なくありません。

税金滞納は深刻な事態を招くため、大きな利益が出た場合は、必ず納税資金を確保しましょう。あまりに多くの利益を得たのなら、早めに税理士などに相談して適切なアドバイスを受けてください。

暗号資産CFDで失敗しない具体的な対策

ここまで暗号資産CFDのデメリットやリスクによる失敗談を紹介しました。

暗号資産CFDは、不用意に始めると資産を大きく減らしますが、対策して取り組むことでリスクを抑えて取り組むことができます。

暗号資産CFDで資産を増やすための具体的な対策として以下の5つを紹介するので、ぜひ参考にしてください。

取引コストが安い口座を開設する

暗号資産CFDの収益性を高めるためには、取引コストが抑えられた取引環境で取り組むのが重要です。

暗号資産CFDでは手数料やスプレッドといったコストが発生しますが、口座によって大きく異なります。取引コストが安いほど取引成功時の手取り利益は多くなるため、コストが低い口座を選んで暗号資産CFDを始めましょう。

特に短期取引で暗号資産CFDに取り組むなら、取引手数料を比較して口座を選ぶのがおすすめです。取引手数料が無料であれば、連続して取引をしても取引コストが利益を圧迫する心配はありません。

スプレッドも取引所によって数値が異なるため、暗号資産CFDを始めるなら取引に使う口座を慎重に選びましょう。

最初は「ビットコイン」で取引する

暗号資産CFDを始めるにあたって、取引する銘柄選びが重要ですが、最初はビットコイン(BTC)がおすすめです。

ビットコインは、暗号資産の中でもっとも取引流通量が多く、他のアルトコインに比べてボラティリティが比較的狭い特徴があります。ボラティリティが価格変動幅が小さく安定するため、戦略的な投資がしやすくなります。

また、ビットコインは知名度が高く、投資している人も多いのもおすすめする理由の1つです。

銘柄の知名度が高いと、市場情報や分析記事が豊富に入手しやすく、初心者でも利益を出せる可能性は十分あります。ただし、ビットコインのボラティリティが狭いのはあくまでも他の暗号資産銘柄と比較した場合の話です。

暗号資産市場そのもののボラティリティは、FX市場などに比べれば大きいため、細心の注意を払いながら取引を始めましょう。

口座に入れる資金は少額に抑える

レバレッジ取引を行うCFDでは、資金管理が非常に重要です。

暗号資産CFDに回せる資産全額を口座に入金すると、大きな損失が出た時に資産をすべて失い、再起が難しくなります。最初は資金の一部だけを口座に入金し、残りは手元に置いておきましょう。

例えば暗号資産CFDに使える資金が10万円なら、まずは2万円だけを入金して取引を始めるなど、少額に抑えるのが賢明です。実際に10万円全額を入金してしまうと、全額なくなるまで取引を続けてしまう人が非常に多いです。

最悪なくなっても生活に影響がない金額から始めるのが、暗号資産CFDで成功するためのファーストステップです。

テクニカル分析を覚えて投資に活用する

暗号資産CFDで成功するためには、感覚的な取引を避けて論理的な根拠に基づいた取引を行う必要があります。そのために不可欠なのが「テクニカル分析」の知識です。

テクニカル分析とは、過去の値動きを記録したチャートの形や、将来の値動きを予測する分析方法です。主にFXで用いられることが多い手法ですが、暗号資産CFDでも十分活用できます。

移動平均線などのテクニカル指標を使って値動きを予測することで、ひらめきや思い付きに依存しない暗号資産投資ができます。

特に、価格変動の激しい暗号資産市場で短期取引(デイトレードなど)をするなら、テクニカル分析の知識は欠かせません。

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CFDならではの投資戦略で挑む

暗号資産CFDは、現物取引とは違ったリスクの大きさや取引チャンスがあります。レバレッジの存在や「売り」から始められる取引などの違いを活かし、暗号資産CFDならではの投資戦略を立てて挑みましょう。

例えば、ボラティリティの大きさを活かして、短期的な売買を繰り返す「デイトレード」で挑むのも立派な投資戦略の1つです。

もちろん「売り」から始められる特徴を利用して、下落相場で積極的に取引するのも有効な投資戦略といえます。

レバレッジによって大きな金額で取引できるからこそ、資金管理やリスクリワードを考えて取引しなければいけません。考えるべきことは多いですが、戦略としてルール化すれば現物取引以上に資産を増やせるのが暗号資産CFDです。

暗号資産CFDのおすすめ国内口座

暗号資産CFDを始めるなら、CFD取引に対応している口座を開設することが第一歩です。

暗号資産CFDの口座を提供している会社は、国内外含めて多数ありますが、税制面の有利を活かしたいなら国内口座がおすすめです。

国内口座は、レバレッジが最大2倍に制限されているため、海外口座に比べてリスクを抑えて取引を始めやすいというメリットもあります。特におすすめの国内口座を3社紹介するので、口座選びの参考にしてください。

bitFlyer(ビットフライヤー)

取引可能銘柄数 39銘柄(現物取引)3銘柄(CFD取引)
取引手数料 無料
最大レバレッジ 2倍
強制ロスカット 証拠金維持率50%未満
追証 証拠金維持率100%未満

bitFlyerは、暗号資産の取引量が国内最大級の取引所であり、レバレッジ取引(CFD取引)にも対応しています。

取り扱いはビットコイン・イーサリアム・リップルの3銘柄のみですが、国内業者ならではの安心感とセキュリティ体制も魅力の一つです。

レバレッジは最大2倍までと控えめなため、リスクを抑えつつ暗号資産投資をCFDで取引したい人におすすめです。取引手数料もCFD取引なら無料のため、暗号資産投資未経験者ならシンプルな資産管理で安心して取り組めます。

GMOコイン

取引可能銘柄数 28銘柄(現物取引)11銘柄(CFD取引)
取引手数料 無料
最大レバレッジ 2倍
強制ロスカット 証拠金維持率30%未満
※強制ロスカットになると建玉数量×0.5%の手数料が発生
追証 証拠金維持率100%未満

GMOコインは、GMOインターネットグループが運営する暗号資産取引所で、レバレッジ取引(CFD取引)に力を入れています。

対応銘柄も豊富で取引手数料無料を謳っているため、幅広い戦略で暗号資産CFDに取り組めるのが大きな特徴です。

GMOコインでは、誰でもすぐに取引が始められるよう、使いやすい取引ツールと、高い流動性を提供しています。銘柄を問わずスプレッドが比較的安定している傾向があり、取引コストを抑えたいトレーダーにおすすめです。

みんなのコイン

取引可能銘柄数 5銘柄(BTC, ETH, XRP, BCH, LTC)
取引手数料 無料
最大レバレッジ 2倍
強制ロスカット 証拠金維持率100%未満
追証 なし

んなのコインは、トレイダーズ証券が提供する暗号資産CFD(差金決済取引)のサービスです。現物のコインを売買するのではなく、価格の変動差によって利益や損失が生じる仕組みで、実際に暗号資産を保有する必要がないのが特徴です。

このサービスでは、ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)、リップル(XRP)などの主要な暗号資産を対象に、円建てで取引できます。レバレッジは最大2倍まで設定されており、少ない資金でも大きな取引が可能です。

取引手数料は無料ですが、売値と買値の差であるスプレッドが実質的なコストとなります。また、建玉を翌日に持ち越すと建玉管理料(1日あたり0.04%)が発生します。

みんなのコインの最大の魅力は、上場企業のトレイダーズホールディングス株式会社の一員であるという信頼感です。多くのFX、暗号資産CFDサービスはありますが、しっかりとした金融企業が運営していることで安心して取引が行えます。

これにより、上昇相場でも下落相場でもチャンスを得られる点が、多くのトレーダーに支持されています。

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ロバート秋山さんのテレビCMでもおなじみ「みんなのFX」を運営するトレイダーズ証券から、令和4年1月17日にサービスを開始した「みんなのコイン」。FXのように法定通貨をトレードするのではなく、暗号資産をトレードする暗号資産CFDサービスです。

今回はじわじわと話題になっているみんなのコインについて、総合的にご紹介します。

暗号資産CFDのおすすめ海外口座

暗号資産CFDは、海外の取引所の口座でも取引可能です。

海外の口座では、高いレバレッジを活用して大きなリターンを狙った投資ができます。ただし、海外口座は日本と税制や規制が違うため、追証リスクなどを調べて開設する口座を選びましょう。

本サイトでおすすめする暗号資産CFDの口座は以下の3つです。

Bybit(バイビット)

取引可能銘柄数 304銘柄(CFD取引)
取引手数料 メイカー:0.02%テイカー:0.055%
最大レバレッジ 100倍
強制ロスカット 各ポジションで設定されている必要証拠金を下回った時
ゼロカットシステム あり
追証 なし

Bybitはドバイに拠点を置く、世界的に人気の高い暗号資産取引所で、デリバティブ取引(CFD取引)に力を入れています。

Bybitの取引は、最大100倍といった高いレバレッジを利用できる点が最大の魅力です。

また、取引手数料がマイナスとなっているのも大きな特徴で、メイカーで取引すれば手数料が受け取れる仕組みになっています。Bybitではゼロカットシステムを採用しているため、追証が発生しません。

日本語版の公式サイトも充実しているため、言語の壁に来る仕組むことなく、ハイリターンな暗号資産CFDを始められます。

FXGT

取引可能銘柄数 66銘柄
取引手数料 無料
最大レバレッジ 100倍
強制ロスカット 証拠金維持率20%未満(口座タイプによって異なる)
ゼロカットシステム あり
追証 なし

FXGTは、FXと暗号資産の両方を一つのプラットフォームで取引できるハイブリッド取引所です。

海外FX会社ではありますが、暗号資産CFDの取り扱いに強みを持っているため、FXと暗号資産投資の両方を始めたい人におすすめです。

FXGTの暗号資産CFDは、高レバレッジでの取引が可能でありながら、独自のボーナスキャンペーンや入金ボーナスなどが充実しています。

ボーナスを活用することで、自己資金を大きく上回る証拠金で取引を始められます。

また、FX市場の通貨ペアや貴金属CFDなど、他の金融商品と暗号資産を同じ口座で取引できる利便性も魅力です。

取引手数料も無料のため、気軽に暗号資産CFDを始めたいと考える初心者におすすめです。

MEXC(エムイーエックスシー)

取引可能銘柄数 600銘柄以上
取引手数料 メイカー:0%テイカー:0.02%
最大レバレッジ 500倍
強制ロスカット 証拠金維持率100%未満
ゼロカットシステム あり
追証 なし

MEXCは、豊富な暗号資産の現物・先物(CFDに類似)取引を提供しているグローバルな取引所です。

先物取引(レバレッジをかけた取引)に特化しており、最大500倍のレバレッジで取引できます。MEXCのレバレッジ取引は、取り扱い銘柄が非常に多いのが特徴です。

他の取引所では扱っていないようなマイナーな暗号資産も対応しているため、一攫千金をつかむのも不可能ではありません。

他の取引所に比べてハイリスク・ハイリターンな取引環境のため、中級者以上のトレーダーにおすすめの口座です。

まとめ|暗号資産CFDのデメリットを理解して投資に挑もう

ここまで暗号資産CFDのデメリットとその対策について解説しました。

暗号資産CFDは、レバレッジを活用しつつ「買い」と「売り」の両方から利益を狙える取引方法です。そのため、現物取引とは異なる大きな魅力を持っています。

しかしその一方で、価格変動の激しさ、取引コスト、そして税制上の複雑さなど無視できない多くのデメリットも存在します。

暗号資産CFDが持つデメリットと対策を正しく理解して、自分に合ったスタイルで取り組みましょう。

ご自身の資金計画とリスク許容度に見合った口座を選び、正しい知識と経験を積めば、効率よく資産を増やせるのが暗号資産CFDです。

暗号資産CFDに興味があるのなら、本記事を参考に、リスクを適切なリスクに抑えて始めてみてください。

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