みんなのコインの評判と特徴!メリット・デメリットを解説
みんなのコインとは
「みんなのコイン」は、トレイダーズ証券株式会社が提供する暗号資産CFD(店頭暗号資産証拠金取引)サービスです。
トレイダーズ証券は、外国為替証拠金取引サービス「みんなのFX」や、自動売買サービス「みんなのシストレ」などを展開している国内金融商品取引業者であり、グループ全体でFX・CFD・暗号資産の幅広い金融サービスを提供しています。
公式サイト:https://min-fx.jp/lineup/coin/
運営会社情報

運営会社名 | トレイダーズ証券株式会社 (トレイダーズホールディングス株式会社傘下) |
住所 | 〒150-6028 東京都渋谷区恵比寿4丁目20-3 恵比寿ガーデンプレイスタワー28階 |
連絡先 | 電話 03-6736-9830(代表) FAX 03-6736-9831 |
代表者氏名 | 代表取締役社長 須山 剛 |
資本金 | 2,324,285,000円 (平成30年2月現在) |
公式サイト | https://traderssec.com/ |
「みんなのコイン」は、2022年1月に正式リリースされた暗号資産CFDサービスで、FX事業「みんなのFX」の姉妹ブランドとして位置づけられています。
既に「みんなのFX」の口座を開設している場合、「みんなのコイン」口座を追加申請することで、すぐに暗号資産CFD取引を始めることができます。
暗号資産CFDとは

みんなのコインで提供されている暗号資産CFDは、暗号資産の価格変動を対象とした差金決済取引です。
現物の暗号資産を実際にやり取りするのではなく、価格変動の差額分を日本円で決済する仕組みになっています。国内では「店頭暗号資産証拠金取引」と呼ばれる形態で、取引の相手方は顧客同士(P2P)ではなくトレイダーズ証券そのものです。
つまり、利用者は取引所ではなく、証券会社と1対1で取引を行う「相対取引」形式となります
FXとの違いがややこしいところですが、仕組み自体は同じです。言葉の定義の違いがあるだけです。
FXはドル円などの法定通貨の値動きを取引しますが、一方のCFDは取引対象が法定通貨ではない差金取引を指します。特定の企業の株価、石油や金などのコモディティ、そして暗号資産の値動き等はCFDの範疇ということになります。
法的名称は「暗号資産CFD」なのでこれが正しい呼び方です。
取扱銘柄は、ビットコイン(BTC/JPY)、イーサリアム(ETH/JPY)、リップル(XRP/JPY)、ビットコインキャッシュ(BCH/JPY)、ライトコイン(LTC/JPY)など、主要な暗号資産が中心です。
取引時間は原則として、毎週土曜日のメンテナンス時間を除いて24時間365日対応しており、為替市場の休日にかかわらず暗号資産CFDの売買が可能です。
みんなのFX・みんなのシストレとの関係
「みんなのコイン」は、「みんなのFX」や「みんなのシストレ」と同じくトレイダーズ証券が運営するサービスの一部です。
それぞれ独立したブランドではありますが、同一の顧客基盤とアカウント管理システムのもとで運用されており、FX口座の開設者はシームレスに暗号資産CFD取引を利用できるようになっています。
この構造により、従来FXトレーダーだった利用者がスムーズに暗号資産のレバレッジ取引へ移行できるのが特徴です。
対応デバイスと操作性

みんなのコインは、スマートフォンアプリ(iOS/Android)とPCブラウザの両方に対応しています。
アプリ版ではリアルタイムチャート表示やワンタップ注文、複数銘柄の同時モニタリングなど、FX取引アプリに近い操作性が実現されています。
また、PC版でもスプレッド・建玉状況・証拠金維持率などが視覚的に確認できる2WAY価格表示方式が採用されており、初心者でも操作しやすい設計になっています。
セキュリティ体制の基本情報
トレイダーズ証券は、金融商品取引業者として定められた内部統制・リスク管理体制を整備しており、顧客資産の分別管理や情報セキュリティ管理に関する体制を公表しています。
暗号資産CFD取引においても、証拠金維持率が一定水準を下回った場合に強制ロスカットを発動する仕組みを導入しており、急激な価格変動による損失を一定範囲に抑えるよう設計されています。ただし、相場の急変時には預託証拠金を超える損失が発生する可能性がある点も明記されています
また、日本暗号資産取引業協会(JVCEA)に加盟しており、暗号資産CFDに関する自主規制ルールのもとで運営されています。
みんなのコインの特徴
信託保全で資産流出リスクを防止

みんなのコインを運営するトレイダーズ証券では、顧客の資産を同社の財産と分別管理しています。
仮にトレイダーズ証券が経営破綻した場合でも、預けた証拠金は返金される仕組みです。
具体的な預金額は『業務及び財産の状況に関する説明書 2025年3月期』に記載されています。

2024年度末残高は暗号資産デリバティブ(CFD)の欄に、SBIクリアリング信託銀行に「295百万円(2億9,500万円)」の預金があることが示されています。少なくとも現金預金で3億円弱があることが報告されており、これを担保に安心してトレードができるわけです。
この仕組みにより、暗号資産CFDのような差金決済取引でも、安心して取引を行える環境が整備されています。
かつてFTXという取引所で、顧客資金を全く別の投資に使っていたことで、支払いができなくなった事件がありました。
このような事態を避けるため、顧客から預かった証拠金は、会社の口座とは別の信託銀行に預けなければならない法律になっています。
取引・入出金など各種手数料が無料
みんなのコインでは、口座開設・取引・入出金に関する基本手数料がすべて無料です。
建玉を翌日に持ち越す場合のみ「建玉管理料(スワップポイントに相当)」が発生しますが、日々の売買や入出金で余計なコストがかからないのが大きな魅力です。
また、暗号資産CFDのスプレッド(買値と売値の差)は市場状況によって変動しますが、取引手数料そのものは徴収されないため、コストを抑えた短期トレードにも向いています。
とはいえ、建玉管理料とスプレッドにより実質的なコストは0ではありません。ここはデメリットの箇所で詳細にまとめます。
最大2倍のレバレッジ取引に対応

暗号資産CFDでは、最大2倍のレバレッジ取引に対応しています。
これは金融庁の定める国内個人向け上限(証拠金率50%)に準拠しており、リスクを抑えながらも効率的に資金を活用できる設計です。
たとえば10万円の証拠金で20万円相当の暗号資産ポジションを建てられるため、現物取引よりも資金効率の高い運用が可能です。
また、レバレッジを活用して「売り(ショート)」ポジションを取ることもできるため、相場が下落局面にあっても利益を狙うことができます。
プラットフォーム統合で操作がシンプル

みんなのコインは、FXサービス「みんなのFX」と共通のプラットフォーム上で運用されています。
既存のFX口座を持っているユーザーは、追加申請を行うだけで暗号資産CFD口座を開設できるため、煩雑な手続きが不要です。
取引画面も「みんなのFX」や「みんなのシストレ」と統一されたUIで、チャート分析・発注・ポジション管理までスムーズに操作できます。
スマートフォンアプリ版(iOS/Android)では、ワンタップ注文やリアルタイムチャート更新など、直感的な操作性が実現されており、初めての暗号資産取引でも安心して扱える設計です
コールセンター&メール対応のサポート体制
トレイダーズ証券では、顧客サポートにも力を入れています。
専用のコールセンター(電話番号:03-6736-9830)とメール窓口を設けており、口座開設や入出金、システム操作に関する問い合わせに対応しています。
また、問い合わせ対応時間やサポート体制についても公式サイト上で明示されており、金融庁登録業者としての透明性を確保しています。
日本語対応のスタッフによるリアルタイムサポートを受けられる点は、海外取引所にはない国内業者ならではの安心感です。
\今すぐクリック/
みんなのコインのデメリット
取扱銘柄が限られている

みんなのコインでCFD取引ができる暗号資産は、ビットコイン(BTC)・ビットコインキャッシュ(BCH)・イーサリアム(ETH)・リップル(XRP)・ライトコイン(LTC)の5銘柄のみです(2025年10月時点)。
GMOコイン(11銘柄)や海外取引所(100銘柄以上)と比較すると、取引の選択肢が少なく、やや物足りなさを感じるかもしれません。アルトコインや新興トークンをCFDで取引したい方には向かない構成です。
定期メンテナンスによる取引制限

「みんなのコイン」の運用における最大の問題点は、メンテナンススケジュールです。毎日実施される日次メンテナンスに加え、毎週土曜日の正午12時から午後6時までの6時間にわたって行われる週次メンテナンスがあります。
この週次メンテナンス中は、取引システムへのログイン自体が不可能となり、全ての機能が停止します 。
常にリアルタイムで価格が変動し続ける暗号資産市場において、副業トレーダーにとって週末の重要な時間帯に6時間もの取引不能時間が存在することは、トレーダーにとってリスクです。
この時間帯に市場が急変しても、ポジションの決済や損切りといったリスク管理が一切行えないことは事前に知っておいてください。
出金処理に時間がかかる場合がある
資金の出金について、公式な出金所要時間は「依頼後、3営業日以内」とされており、平日の午前11時までの依頼であれば原則当日出金となるものの、それ以降や休日の依頼は翌営業日以降の処理となります。
高度な注文機能には未対応
みんなのコインは「みんなのFX」と同一プラットフォーム上で運用されています。そのため、自動売買(アルゴリズム取引)には対応していません。
IFD・OCOなどの基本注文は可能ですが、細かい条件指定や自作プログラムを利用した取引には制約があります。
スプレッド・建玉管理料など実質コストに注意
「取引手数料無料」ではありますが、「みんなのコイン」の実質的な取引コストは存在します。これは、主に「スプレッド」と「建玉管理料」という二つの要素です。
スプレッド(売値と買値の差)が他社と比較して広いという声がありました。
公式サイトではスプレッドの存在は言及されていましたが、具体的な割合は書いてありませんでした。取引状況に応じて変動するとのことです。
スプレッドは取引ごとにかかる実質的な手数料であり、特にスキャルピングのような短期売買を繰り返すトレーダーにとっては、この差が収益を大きく圧迫する要因になります。
とはいえどこの取引所でもスプレッドは存在し、かつ割合も変動制なので明言されていないことが一般的です。SBI VCトレードもGMOコインも同様でした。
次に、ポジションを翌日に持ち越した場合に発生する「建玉管理料」があります。
これは、保有する建玉の評価額に対し、毎日0.04%が課金される仕組みになっています。一見すると小さな割合に思えるが、この手数料の年間コストを計算すると、0.04%×365=14.6%という大きな数字になります。
これにより、数週間から数ヶ月にわたる長期的なポジション保有はコストがかかってしまいます。
BTCを100万円分購入しロングポジションとなると、ポジション保有1日につき400円が建玉管理料として引かれます。
仮に365日ポジションを維持した場合、146,000円のコストが生じます。この金額も含めて損切りするかしないかのタイミングを図ることになります。
ちなみにGMOコインは同じく0.04%、SBI VCトレードには建玉管理料はなく、代わりにファンディングレートという仕組みがあります。が、これはまた別記事でご紹介します。
みんなのコインがおすすめな人

シンプル操作で取引したい初心者
みんなのコインは、取引画面や操作フローが非常にシンプルで、初めて暗号資産CFDを取引する方にもわかりやすい設計になっています。
難しい設定や複雑なツールを使う必要がなく、スマートフォンアプリからでも直感的に取引を始めることができます。また、口座開設から最短即日で取引を開始できるのも魅力です。
みんなのFXの経験者
みんなのコインの取引画面は「みんなのFX」と共通のUIで構築されています。
そのため、すでにFX取引の経験がある方なら、チャート表示・発注操作・ポジション管理などの基本的な操作にすぐ慣れることができます。FXで培った分析手法やトレード戦略をそのまま暗号資産CFDに応用できる点も魅力です。
短期トレードで結果を出したい人
最大2倍のレバレッジを活用して、短期間で効率的に利益を狙いたい方にもおすすめです。
現物取引のように暗号資産を実際に保有する必要がなく、価格変動を利用して「買い」でも「売り」でも利益を狙えます。スプレッドも安定しており、価格変動が大きい暗号資産市場のデイトレードにも向いています。
上場企業運営の信頼性を重視する人
みんなのコインを提供するトレイダーズ証券は、東証スタンダード市場に上場するトレイダーズホールディングス株式会社(証券コード:8704)のグループ会社です。
上場企業グループとして財務情報や運営体制が透明化されており、監査も受けています。不透明な海外取引所に比べ、企業体制や顧客資産管理の信頼性を重視する方に適した環境です。
みんなのコインのFAQ
銘柄ごとの1取引単位は?
みんなのコインでは、銘柄ごとに最低取引単位が決められています。5種類の銘柄それぞれ日本円換算でどれくらいから取引ができるのかご紹介します。
取引ペア | 日本円換算 |
BTC/JPY:0.001BTC | 約 18,632円 = 0.001 × ¥18,631,871 |
ETH/JPY:0.01ETH | 約 6,576円 = 0.01 × ¥657,589 |
XRP/JPY:10XRP | 約 4,340円 = 10 × ¥434 |
BCH/JPY:0.1BCH | 約 8,757円 = 0.1 × ¥87,577 |
LTC/JPY :0.1LTC | 約 1,762円 = 0.1 × ¥17,629 |
これを見る限り、LTC(ライトコイン)が最も低い金額でスタートできます。取引の際に参考にしてください。
キャンペーンはありますか?
2025年10月8日現在ではキャンペーン情報は見つかりませんでした。
過去にはビットコイン取引応援キャンペーンがありましたが、現在は「みんなのコイン」を対象にしたものはありません。「みんなのFX」を対象にしたものは多くありますが、このあたりも今後の流行に応じて増えていくものと予想しています。
税金計算はどうなりますか?
FXや株式のように申告分離課税(一律20.315%)ではなく、雑所得としての総合課税扱いです。すなわち、累進課税であり、5~45%+住民税10%の最高税率55%が課せられる方式です。
ただ、一般的な仮想通貨取引の税区分と同じく、アフィリエイト報酬などの雑所得と損益通算することは可能です。
「みんなのFX」での利益に対する課税額は一律20.315%ですが、「みんなのコイン」で得た利益は累進課税です。
また、55%が課されるのは利益が4,000万円を超えた場合だけです。195万円までは5%なので、少額であればそこまで大きな課税額ではないことも併せて覚えておいてください。
まとめ
「みんなのコイン」は、上場企業傘下のトレイダーズ証券が提供する安心の国内暗号資産CFDサービスです。
FXで培われた取引システムやサポート体制をそのまま活かしながら、暗号資産の価格変動を活用したトレードが可能になっています。
主要5銘柄に絞ったシンプルな構成や、スマホアプリでの直感的な操作性、信託保全による安全性など、初心者でも始めやすい環境が整っています。一方で、取扱銘柄数の少なさやメンテナンス時間、建玉管理料などのコスト面には注意が必要です。
総じて、「信頼性を重視しながら、暗号資産の値動きを手軽に取引したい人」にぴったりのサービスといえるでしょう。
The post みんなのコインの評判と特徴!メリット・デメリットを解説 first appeared on Mediverse|暗号資産(仮想通貨)の専門メディア.