2025-09-25 日本も続く?世界の6分の1の国家がBTC導入へ
ビットコイン政策研究所が発表した報告書により、国家レベルでのビットコイン(BTC)導入が世界的に加速していることが明らかになりました。
報告書によると世界の約6分の1に相当する32カ国が法整備などを通じてビットコインへの関与を積極的に進めています。
国家によるビットコイン導入のアプローチは多様化しています。最も一般的な方法は戦略的ビットコイン準備金の設立で16カ国がこの政策を導入または提案しています。これは米国が押収したビットコインを売却せず保有する方針を打ち出したことをきっかけに広がりました。アリゾナ州など一部の州ではすでに州レベルでの準備金が法制化されています。
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政府が支援するマイニングも主要な手段です。現在14カ国がこの方法を導入または検討しており、アルゼンチンやアラブ首長国連邦(UAE)など10カ国が電力供給契約などを通じて政府主導のマイニング事業をすでに行っています。
その他にも押収した暗号資産を売却せずに保有する方法や税金の支払いをビットコインで受け付けるといった事例があります。UAEは政府支援のマイニング、政府系ファンドによるビットコインETFへの投資、税金の受け入れという3つの方法を同時に採用する先進的な国です。また政府系年金基金による投資も活発化しており、日本の年金基金が直接投資を検討しているほか韓国の基金はすでに相当額を保有しています。
報告書はこの国家主導の導入を「ゲーム理論的な競争」と位置づけています。各国は従来の準備資産を補完する選択肢としてビットコインに注目しています。ビットコインは金(ゴールド)と同様の価値保存機能に加え、デジタル資産特有の可搬性やドルを介さない国際決済を可能にする制裁耐性を持つと評価されています。
情報ソース:資料