2025-09-22 ビットコイン、2.4%の下落|今週の米重要経済指標発表に警戒
2025年9月22日 – ビットコインは直近24時間で2.4%下落し、112,900ドル付近で取引されています。先週末までに117,900ドルまで上昇していたものの、日曜日から月曜日午後にかけて大きな調整が進んだ形です。
今週の暗号資産市場は米国の金融政策の方向性を占ううえで重要な一週間です。9月24日(火)午前1時35分(日本時間)にはパウエルFRB議長の講演を含め、週を通じて多数のFRB高官の発言が予定されており、市場は今後の利下げペースやタイミングに関する手がかりを探っています。タカ派的なトーンが強まれば早期利下げ観測は後退し、ビットコインなどリスク資産には逆風となり得ます。
9月25日(木)21時30分(日本時間)には米第2四半期実質GDPの確定値が公表され、同時刻に週間の新規失業保険申請件数も発表されます。これらは米経済の強さを測る主要指標であり、景気の底堅さが確認されれば、FRBが拙速な利下げに動かないとの見方が強まります。加えて、四半期ベースのPCE(コアPCEを含む)指標もGDP公表に合わせて更新されます。
8月の月次PCE(個人所得・支出)とコアPCEは9月26日(金)21時30分(日本時間)に公表予定です。市場ではコアPCEの前年同月比が7月の2.9%からやや強めになるとの見方が出ており、インフレの再加速が確認されれば金融緩和への道筋はさらに慎重になる可能性があります。
これらのマクロイベントの結果は金利期待を通じて暗号資産市場の流動性やリスク選好に直接影響します。投資家は高官発言と各種データの符号を見極めつつ、ポジション管理を慎重に行う局面と言えます。