ビットコインFX初心者必見！現物取引との違いや始め方を徹底解説

ビットコインFXとは？

ビットコインFXとは、FX（外国為替証拠金取引）のようにビットコインの価格変動を利用して利益を狙う取引方法のことです。

FXは「ドル/円」などの通貨ペアを使って取引するのに対して、ビットコインFXはビットコインを基軸として取引を行います。

ビットコインFXの大きな特徴として、次の3つが挙げられます。

レバレッジをかけて取引できる

ビットコインFXは「デリバティブ取引」と呼ばれる取引方法を採用しているため、レバレッジをかけて取引するのが特徴です。

デリバティブ取引とは、将来の価格を予測して架空の売買を行う取引方法です。

実際にビットコインを購入・売却するわけではなく、価格の変動によって生じた損益のみが口座に反映されます。

架空の売買をする際に、取引金額を決めるための数字が「レバレッジ」です。

レバレッジとは、自己資金（証拠金）を担保に資金以上の金額を取引できる仕組みで、レバレッジが高いほど少額で取引ができます。

例えば、レバレッジ2倍の口座に100万円を預けていれば、200万円分の取引が可能です。

レバレッジをかけることで自己資産以上の取引ができるため、小さな資金で大きな利益を狙えます。

レバレッジが高いほど小さな資金で大きな取引ができるため、ビットコインを用いたハイリターンな取引が可能です。

ただし、取引に失敗した時のリスクもレバレッジが高差に比例して大きくなります。

場合によっては資金を超過する損失が発生する可能性もあるため、ビットコインFXをするならリスク管理を徹底しましょう。

「売り」から取引を始められる

ビットコインFXでは「買い」だけでなく「売り」から取引を始められます。

現物取引の場合、手元にないビットコインを売ることはできないため、必ず「買い」から始めるのが基本です。

しかしビットコインFXは価格の変動差による損益のみが反映されます。

そのためビットコインの価格が下がると予測した場合「売り」で取引が可能。

価格が下がったタイミングで決済すれば、ビットコイン価格の下落幅が利益となります。

「買い」から取引を始められない現物取引に比べて、「売り」からも始められるビットコインFXは取引チャンスが2倍もあります。

積極的に仮想通貨取引したい人なら、ビットコインFXはおすすめです。

一部のFX口座でも対応している

ビットコインFXは仮想通貨取引所だけではなく、海外FX口座でも取り扱っています。

海外FX口座では通貨ペアの他に、仮想通貨や貴金属など幅広い取引銘柄を取り揃えているところが多いです。

海外FX口座でビットコインFXを始めるメリットは、圧倒的なレバレッジの高さです。

例えば国内の取引所でビットコインFXをすると、金融庁の規制によってレバレッジは2倍に固定されています。

しかし海外FX口座は日本の金融庁の規制を受けないため、数十倍のレバレッジでビットコインFXが取引できます。

レバレッジ100倍以上のFX口座も珍しくないため、よりハイリターンな取引が可能です。

ただし、海外FX口座は国内の取引所に比べて安全性に不安があります。

理不尽に出金拒否や口座凍結されるリスクがあるため、海外FX口座でビットコインFXをする際は慎重に口座を選びましょう。

日本の金融庁はいくつかの海外FX口座や海外の仮想通貨取引所に対して警告を出しています。しかし、金融庁が警告を出しているのは業者に対してであり、利用者に罰則があるわけではありません。日本人が海外FX口座や仮想通貨取引所を利用しても法律違反にはならないので安心してください。

ビットコインFXのメリット

ビットコインFXには、現物取引にはない独自のメリットがあります。

大きなメリットとして次の3つがありますので、ビットコインFXに興味があるならぜひ参考にしてください。

少ない資金で始められる

ビットコインFXの最大のメリットは、レバレッジを利用した少額取引です。

例えばビットコインで100万円分の取引をしたいなら、現物取引なら100万円の資産を用意しなければいけません。

しかしレバレッジ2倍のビットコインFXなら、50万円用意できれば100万円分の取引が可能です。

用意する資金が少なければ、短い準備期間で仮想通貨取引を始められます。

また、万が一取引に失敗しても必要資金が少なければ、短期間で資金を貯め直して再トライすることが可能です。

少額で始められることで何度でも挑戦できるため、取引経験が積みやすいのがビットコインFXのメリットです。

取引チャンスが多い

先述したようにビットコインFXは「売り」から取引を始められます。

現物取引ならビットコインの価格が高騰している時は、下がるまで待たなければいけません。

しかしビットコインFXなら、価格が高騰したタイミングで「売り」注文を入れれば、下落を利用して利益を狙えます。

取引チャンスはかずに比例して利益を得るチャンスが増えるため、より効率的に資産を増やせます。

積極的に取引したい人や、短期間で資産を大きく増やしたい人は、取引チャンスが多いビットコインFXがおすすめです。

ハイリターンな取引ができる

ビットコインFXは現物取引に比べてハイリターンな取引が可能です。

例えば取引金額100万円で利益が1万円だった場合、ビットコインFXと現物取引では資産に対する利益率が違います。

ビットコインFXと現物取引の利益率の違いを以下の表にまとめました。

	ビットコインFX	現物取引
取引金額100万円に対する必要資金	50万円（レバレッジ2倍）	100万円
資金に対する利益率	2％	1％

つまり同じ1万円の利益でも自己資金が少なくてもできるビットコインFXのほうが、利益率は高くなります。

レバレッジや取引数量を上げることで、よりハイリターンな取引ができます。

わずか数分で何十万円の利益を上げることも、ビットコインFXなら不可能ではありません。

ビットコインFXはリターンと同時にリスクも上がるため、利益率を追求しすぎる点は注意が必要です。

リスクとリターンのバランスを慎重に考えて取り組むことで、より効率よく資産を増やせるのがビットコインFXのメリットです。

ビットコインFXのデメリット

ビットコインFXは、様々なメリットがある一方、注意すべきデメリットもあります。

特に次の3つは、正しく理解しないと大切な資産を一瞬で失いかねなません。

ビットコインFXを始めるなら、以下の点を十分注意して取り組みましょう。

資産がマイナスになるリスクがある

ビットコインFXは、取引によって生じた損益のみが資産に反映されます。

そのため、大きな損失が出ると預けていた証拠金（自己資金）を上回り、資産がマイナスになるリスクがあります。

万が一損失額が証拠金を上回ってしまった場合、追加で資金を差し入れなければなりません。

これを「追証（おいしょう）」といいます。

追証が発生すると、取引を続けられなくなるだけでなく、信用問題に発展する可能性もあるため注意が必要です。

特にビットコインはFXに比べて値動きが激しいため、証拠金やレバレッジ次第ではすぐにゼロになる可能性があります。

ビットコインFXをする前に、許容できるリスクと狙うリターンを考え、戦略的に取り組んでください。

ビットコインを保有できない

ビットコインFXは、あくまで価格変動を利用した架空の取引です。

例えば「買い」で取引を始めたとしても、実際にビットコインの所有権があるわけではありません。

ビットコインをはじめ、仮想通貨を使った具体的な取引は売買だけではありません。

例えば、仮想通貨を保有していると、ブロックチェーンネットワークに参加して報酬を獲得する「ステーキング」ができます。

また保有している仮想通貨をレンタルする「レンティング」も、銘柄を保有していないとできません。

ビットコインFXは現物を保有していないため、売買取引以外の投資に取り組めないデメリットがあります。

売買取引以外の仮想通貨投資に興味があるなら、ビットコインを所有できる現物取引がおすすめです。

対応している取引所が限定されている

ビットコインFXを始めるには、デリバティブ取引に対応している取引の口座が必要です。

仮想通貨取引所によっては、デリバティブ取引用の口座を取り扱っていないところもあります。

ビットコインFXを始めるなら、デリバティブ取引に対応している取引所の口座開設の申請をしましょう。

国内外問わず、現物取引とデリバティブ取引の両方に対応している取引所はあります。

ただし、国内取引所と海外取引所でレバレッジが異なります。

具体的にはbitFlyerのレバレッジは2倍ですが、bybitのレバレッジは100倍です。

レバレッジが高いほど少額で始められる反面、リスクも高くなります。

用意できる資産や許容できる損失など、自身で考えたビットコインFXの具体的な戦略に見合った口座を選びましょう。

ビットコインFXと現物取引との違い

	ビットコインFX	現物取引
必要な資金	少額から可能	まとまった資金が必要
取り扱っている取引所	少ない	全ての取引所で可能
銘柄の保有	できない	できる
期待できる利益	大きい	小さい
損失リスク	大きい	小さい
取引時間	24時間365日可能	24時間365日可能
おすすめ取引スタイル	短期取引	長期取引

ビットコインFXと現物取引は、どちらもビットコインを対象にした投資ですが、その仕組みや特徴は大きく異なります。

上の表にビットコインFXと現物取引の違いを表してみました。

特に大きな違いとして知っておくべきなのは以下の3点です。

ビットコインの保有の有無

ビットコインFXと現物取引の最大の違いは「ビットコイン保有の有無」です。

ビットコインFXでは、価格変動によって生じた損益のみが口座に反映されるため、ビットコインを直接保有しません。

一方現物取引は、実際にビットコインを購入するため、取引開始と同時にビットコインを保有します。

そのため、保有したビットコインを使ってステーキングやレンティングなど売買取引外の投資に利用できます。

またビットコインには決済機能がついているため、ビットコインを使った買い物も可能です。

ビットコインの保有の有無によって投資としての選択肢や、取引を始められる条件が異なります。

取引チャンスの多さ

ビットコインFXと現物取引の違いは「取引チャンスの多さ」です。

ビットコインFXは、取引を開始（ポジション保有）から終了（ポジションを決済）までの値幅で損益が確定します。

そのため、ビットコインの価格が下がると予測したら「売り」からの取引が可能です。

一方でビットコインの現物取引を始めるには、ビットコインの価格が下がるのを待つ必要があります。

価格が高騰していても、ビットコインを保有していなければ「売り」をすることはできません。

つまり現物取引に比べて、ビットコインFXは取引チャンスが2倍あることになります。

取引チャンスが多ければ、利益を獲得するチャンスも資産が減るリスクも増えるため、慎重な取引戦略が求められます。

短期的に資産を増やしたいならビットコインFXが、長期的に資産を増やしたいなら現物取引がおすすめです。

レバレッジの有無

ビットコインFXと現物取引の大きな違いが「レバレッジの有無」です。

レバレッジの有無によるメリット・デメリットを以下の表にまとめました。

	メリット	デメリット
ビットコインFX（レバレッジ有）	・少額から取引できる・成功時の利益率が高い	・資金がマイナスなるリスクがある
現物取引（レバレッジ無）	・資産がゼロにならない・シンプルな資金管理で取引できる	・資金が少ないと利益も少ない

レバレッジによって少額で始められるビットコインFXは、ハイリスク・ハイリターンな取引になりやすいです。

レバレッジを上手に活用すれば、1日で資産を大きく伸ばすことができます。

一方で、まとまった資金が必要になる現物取引は、ビットコインの価値がゼロにならない限り資産は必ず残ります。

資産さえあればどれだけ失敗しても再チャレンジできるのが、現物取引のメリットです。

レバレッジの有無によってメリットとデメリットがそれぞれあるため、自身の性格や資金に合わせて取引方法を選択してください。

初心者が知っておくべきビットコインFXの始め方

ビットコインFXは、レバレッジをかけられたり売りから取引を始められたりなど、現物取引とは違うルールとなっています。

そのため、ビットコインFXを始めるのは難しそうと感じる初心者がいるかもしれません。

そこで初心者の方に向けたビットコインFXの始め方を紹介します。

次のステップに従って準備すれば、誰でもかんたんにビットコインFXを始められるので、ぜひ参考にしてください。

口座開設と本人確認書類の提出

最初に、ビットコインFXに対応している取引所の口座を開設します。

口座開設は公式サイトから直接申請できるうえオンラインで完結するため、申し込んだその日に開設が可能です。

ただし、本人確認書類の提出が完了しないと入出金ができないため、本人確認書類の提出は必ず済ませましょう。

なお、すでに開設している仮想通貨取引所がデリバティブ取引に対応しているなら、同じ取引所で開設するのがおすすめです。

理由は口座間の資金移動がスムーズにできるから。

同じ取引所であれば、現物取引用口座からデリバティブ取引用の口座に直接資金移動ができます。

また、本人確認書類も改めて提出する必要はありません。

開設した口座に入金

デリバティブ取引用の口座開設が完了したら、資金を入金してください。

ビットコインFXでは、口座に入っている資金が全額証拠金として扱われます。

例えばレバレッジ2倍の口座に100万円入金したら、最大200万円分の取引が可能です。

口座に入っている一部だけを証拠金に適用することはできないため、ビットコインFXに使える金額分だけ入金してください。

なお、取引所によっては口座開設や入金によってボーナスが付与されるキャンペーンを開催しています。

ボーナスは証拠金として利用できるため、うまく活用してお得にビットコインFXを始めましょう。

仮想通貨取引所のキャンペーンについては他記事で紹介しています。

ビットコインFXのチャートを確認

デリバティブ取引用口座への入金が完了したら、ビットコインのチャートを確認しましょう。

チャートを確認することで、現在の相場の動きを把握し、取引を始めるべき価格を探しだすことができます。

例えば相場が上昇傾向なら「買い」で取引を始めたほうが勝率は高くなります。

反対に相場が下落傾向なら「売り」で取引を始めるのが効果的です。

ビットコインFXは上昇・下落のいずれかでも利益を出すチャンスがあるため、現在の相場の大まかな流れを知ることが重要です。

相場の方向性が分かれば、その方向に従って取引を始められるポイントを見つけるだけ。

相場の流れを見極めるには、練習と経験が必要なため、時間の許す限りビットコインのチャートを見るよう心がけましょう。

エントリーポイントを見極めて取引開始

チャートによってビットコイン相場の方向性が把握できたら、取引を始められるポイントを探しましょう。

取引ポイントを探す方法としてはテクニカル分析がおすすめです。

テクニカル分析を用いることで、一時的に相場の方向と逆行するタイミング（買い目・戻り目）が見つかります。

また、相場がレンジ状態なら反転する価格（天井と底）もテクニカル分析を使って把握できます。

買い・売りの両方で取引を始められるからこそ、ビットコインFX攻略にはテクニカル分析は重要です。

仮想通貨取引におけるテクニカル分析については他記事で紹介しました。

ビットコインFXで初心者が稼ぐためのポイント

初心者がビットコインFXで成功するためには、闇雲に取引するのではなく、ポイントを押さえる必要があります。

ビットコインFXで利益を出すためのポイントは次の5つです。

ビットコインのチャートを見続ける

ビットコインFXで成功するためには、ビットコイン相場の動きを正確に把握する必要があります。

そのためは、時間が許す限りチャートを見て、ビットコイン相場の動きの傾向をチェックしましょう。

チャートを見る時間の長さに比例して、相場の転換点や流れが感覚的に把握できるようになります。

相場の転換点や流れが分かれば、適切な取引タイミングを見つけやすくなるため、ムダな損失がなくなります。

また、テクニカル分析の精度を高めるための訓練としても有効です。

初心者のうちは無理に取引をする必要はありません。

チャートを見続けることでビットコインFXの取引勝率がアップするため、ぜひ時間を作って価格を追いかけてみましょう。

経済ニュースや仮想通貨関連情報をチェックする

ビットコインFXで成功するためには、世界情勢や経済ニュースのチェックは欠かせません。

ビットコインの価格は、世界情勢や経済ニュースに大きく影響されます。

例えば紛争が発生すると、通貨の価値が不安定になるため、ビットコインの需要が高まります。

また仮想通貨に関する取引規制強化が発表されると、ビットコインの価格への影響もゼロではありません。

指標やニュースがきっかけで、ビットコイン相場の環境が一変することも十分ありえます。

ビットコインFXで取引するなら、経済ニュースや各国が発表する経済指標は、逐一チェックしましょう。

テクニカル分析を勉強する

ビットコインFXで利益を出したいのなら、テクニカル分析の勉強は必須です。

テクニカル分析を習得することで、より正確に相場の動きを把握できます。

また取引を始める具体的な価格を探し出す手段としても、テクニカル分析は非常に有効です。

テクニカル分析の練度が高ければ、ベストな価格で取引を始められるため、勝率アップの期待値が高くなります。

特にビットコインFXは「買い」と「売り」の両方から取引を始められるため、テクニカル分析は重要なスキルです。

テクニカル分析は種類が豊富で指標によって特徴が異なるため、自分の取引スタイルに合った指標を見つけて勉強しましょう。

資産がマイナスにならないよう注意する

ビットコインFXはレバレッジをかけて取引するため、資産がマイナスになるリスクがあります。

例えば証拠金10万円でビットコインFXを取引して、12万円の損失が出たら、資産はマイナス2万円になります。

ビットコイン相場はボラティリティが大きいため、証拠金が少ないと資産がマイナスになることも珍しくありません。

万が一資産がマイナスになると、マイナス分を補填するための入金（追証）を求められます。

追証が完了するまで取引はできませんし、追証を放置すると経済的な信用にも関わってきます。

ハイリターンを求めて無理な取引をすると、資産がどんどん減っていくため、ビットコインFXは慎重に行いましょう。

仮想通貨取引所では、ビットコインFXで資産がマイナスにならないような仕組みを導入しているところがあります。例えば一定以上の損失が発生したら強制的に決済して損失を確定してくれる取引所もあります（ストップレベル）ビットコインFXで利用する取引所を選ぶ際は、ストップレベルが設定されているところを選びましょう。