仮想通貨XDC Network(XDC)とは?将来性や特徴について徹底解説

仮想通貨XDC Network(XDC)とは?将来性や特徴について徹底解説

仮想通貨XDC Network(XDC)とは?将来性や特徴について徹底解説

三行要約

①XDCは、国際貿易の効率化を目的に開発された次世代ブロックチェーンのこと。
②日本のSBIグループや世界の大手企業が続々と導入している。
③参入企業数の増加に伴い、決済が増加すれば価値が上昇する可能性がある。

XDCとは?

https://www.sbixdc.network/about_us/

XDCは、2018年にリリースされた暗号資産(仮想通貨)です。

通貨の特徴を以下の表にまとめました。

暗号資産名 XDC Network
シンボル XDC
価格(2025年6月30日現在) 8.57円
時価総額(2025年6月30日現在) 約1,390億円
購入可能な主な取引所 SBI VCトレード, Bybit, Bitget等 
公式サイト XinFinXDC Foundation

2025年6月30日現在 データ出典:https://coinmarketcap.com/ja/currencies/xdc-network/

XDCは、国際貿易や金融取引のデジタル化を目的とするハイブリッドブロックチェーンです。従来の企業間の決済ネットワークの課題を補完し、信用状(LC)や貿易書類の電子化を実現します。

高速かつ低コストなトランザクションが特徴で、貿易金融市場約2,000兆円のデジタル変革を目指しています。

2025年7月1日現在、XDCの価格は8.29円。国内取引所ではSBI VCトレードでのみ購入が可能です。

要するに、これまで企業間取引の際に必要だった紙ベースの書類に代わり、XDCを用いることで簡易化し、かつセキュリティを強化するために用いられています。

大量の書類が必要になり、管理が複雑になると不正の可能性も高まりますが、ブロックチェーンを使えば、だれもが取引履歴を確認でき、偽造はほとんど不可能になるというわけです!

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XDCの特徴

https://www.sbixdc.network

XDCの特徴はこちらです。

  • 国際貿易を効率化する通貨
  • 2種類のブロックチェーンを使い分けている
  • 通信速度が速く手数料が安い

以上の3点を解説します。

国際貿易を効率化する通貨

XDC Network(XDC)は、国際貿易の複雑な仕組みをブロックチェーンの力で変えようとしている暗号資産です。国際貿易は、膨大な書類と通貨の両替が必要になるため、時間もコストもかかるのが現状です。

具体的には、貿易のたびに必要な書類は20種類以上も存在します。船荷証券、保険証券、請求書、保証状など、多くの企業が手作業で管理しており、紛失や不正のリスクも抱えています。

しかしXDCのブロックチェーン技術を使えば、これらの書類はリアルタイムで共有され、改ざんも現実的に不可能となります。これにより、取引の透明性と効率が大きく向上します。

さらに大きな課題は通貨の両替です。日本円から米ドル、そしてインド・ルピーのように、複数の通貨を経由して送金するのが一般的でしたが、そのたびに手数料が発生し、着金までに数日かかるのが普通でした。

XDCを使えば、ブロックチェーン上で即時決済が可能になり、送金コストはわずか数円レベルまで低下します。

また、既に国際送金の共通規格である「ISO20022」にも対応しています。これはSWIFT(国際銀行間通信協会)などが使う世界標準の通信規格であり、金融業界のデジタル化にも完全に対応しています。

貿易金融市場は約2,000兆円規模。そこに本気で挑もうとしているのがXDC Networkです。

XDCは紙文化の課題である「かさばる」「不正の可能性」を改善を目的にしているとイメージしてください!

企業ニーズに応えるXDCのハイブリッド型ブロックチェーン

XDCの最大の特徴は、パブリック型とプライベート型、2つのブロックチェーンを組み合わせたハイブリッド構造です。

一般的なブロックチェーンは、ビットコインのように取引履歴がすべて公開されるパブリック型が主流になっています。しかし、国際貿易や企業間取引では、取引の透明性だけでなく、顧客情報や契約内容などの機密情報を守る必要があります。

そこでXDCは、オープン性の高いパブリックチェーンと、限られた関係者のみがアクセスできるプライベートチェーンを組み合わせています。

例えば、決済や資金移動などはパブリック型で行い、誰でも監査可能な透明性を確保する一方、企業間の契約データやサプライチェーンの詳細はプライベート型で非公開管理することで、セキュリティとプライバシーを守ります。

この柔軟な設計により、XDC Networkは国際貿易、金融、サプライチェーン管理といった実ビジネスに即した活用が可能になっています。従来のブロックチェーンが持つ「公開か非公開か」という二者択一の課題を解決し、企業ニーズに最適化されたブロックチェーンネットワークを提供しています。

送金や決済履歴は誰でも視認できて、かつ契約書や取引明細は関係者のみ閲覧可能に設定できるのが特徴です。

これにより透明性を高く保ち、かつ企業情報の漏洩も防ぐことができるのがXDCです!

XDCの通信速度とコストの優位性

XDCは、**XDPoS(XinFin Delegated Proof of Stake)**という高性能なコンセンサスアルゴリズムを採用しており、通信速度の速さと手数料の安さが際立っています。

1秒あたりの処理数(TPS) 2,000以上
平均取引手数料(ガス代) 約$0.000001(0.000001 XDC)
取引完了までの時間 約2秒
年間エネルギー消費量 約0.0000074 TWh

こうした圧倒的なスペックは、単なる理論値ではなく、すでに実用の現場で活かされています。特に国際送金や貿易金融の分野で注目されており、SWIFTの代替や取引の即時化といったニーズにもしっかり対応しています。

トランザクションの高速処理と極めて低いコストは、従来のブロックチェーンが抱えていた「遅い・高い・エネルギー消費が大きい」という課題を根本から解決しています。

また、エネルギー消費量の低さは圧倒的。ビットコインやイーサリアムが抱える環境負荷の問題をクリアし、カーボンニュートラルやSDGsを掲げる企業とも親和性が高いのが特徴です。

スピード、コスト、エコ性能──これらのバランスが取れているXDCは、単なる仮想通貨ではなく、次世代のビジネスインフラとしての存在感を日に日に強めています。

価格動向と将来性

チャート(2025年7月1日)

coingeckoより引用

XDCは、2021年初頭から大きく注目され、価格も急上昇しました。特に2021年2月には、世界的なエンタープライズ(企業向け)ブロックチェーンプラットフォーム「Corda(コルダ)」との提携が発表され、市場の期待が一気に高まりました。

Cordaとは、銀行や保険会社、大企業が利用する法人専用のブロックチェーンです。一般的な仮想通貨のように「誰でも参加できるオープンな仕組み」とは異なり、信頼できる企業同士だけがネットワークに参加できるプライベート型です

セキュリティとプライバシーが非常に高く、機密性の高いビジネス取引にも耐えうる設計がされています。そんなCordaの決済に採用されているのがXDCです。

さらに、XDC Networkはネットワークの進化も止まりません。現在は「XDPoS 2.0」と呼ばれる次世代アップデートが進行中です。これにより、ネットワークのセキュリティをより強固にし、ハッキングや不正アクセスへの耐性を大幅に向上します。さらに、分散性(=特定の管理者が存在しない)や、システム全体の安定性も格段に強化されます。

現在のXDCの価格は8.29円(※時価・変動あり)前後です。Cordaをはじめとした大型提携、そしてXDPoS2.0による技術革新が進めば、今後の価格上昇にも十分な期待が持てる状況です。

2025年7月1日現在、XDCを利用している企業はこちらです。

XDC関連企業

SBIホールディングス(SBI Holdings)

https://www.sbigroup.co.jp/

国内最大級の金融グループであり、東証プライム上場企業のSBIホールディングスは、XDCを活用し国際貿易のデジタル化を推進。SWIFTに代わる次世代決済として、取引の即時化・コスト削減・透明性向上を実現。2023年にはSBI VCトレードが日本初のXDC取扱を開始し、さらにUAEのTradeFinexと「SBI XDC Network APAC」を設立するなど、本格的にXDCの実用化を進めている。

参考までに、SBIホールディングスの総資産は8兆円であり、Rippleとも提携している業界の最大手です。

TradeFinex(UAE)

https://www.tradefinex.org/

TradeFinexは、XDC Networkの開発元企業であり、SBIと共同でSBI XDC Network APACを設立した企業です。

貿易企業であり、XDC上に構築された分散型貿易金融プラットフォームで、請求書、信用状、サプライチェーンファイナンスなどのデジタル化を推進。 MLETR準拠の電子文書を活用し、世界の貿易金融ギャップ解消に貢献しています。SBIと対等にJVを組むレベルの規模感です。 

SSトレーディング

中古自動車部品の輸出大手SSトレーディングは、SBI XDC Network APACと連携。UAE向けの輸出取引で、従来の紙ベースだった貿易書類をXDCのブロックチェーン上で電子化。

取引履歴の改ざん防止や透明性向上だけでなく、ファクタリングによる資金調達の迅速化にも成功し、貿易実務の効率化を実現。年間数千〜1万コンテナ規模の輸出力を誇ります。

SBI R3ジャパン

https://sbir3japan.co.jp/

SBI R3 Japanは、分散型台帳技術(DLT)の「Corda」とXDCネットワークの相互運用を実証。プライベートチェーンであるCordaと、パブリックチェーンのXDC間での価値移転を成功させた。

これにより、企業間取引における決済スピードと信頼性を高め、国際貿易のインフラ構築に向けた次世代の仕組みを提案。

Tradeteq(イギリス)

https://www.tradeteq.com/

Tradeteqは、XDC Network上で世界初の貿易金融NFTとセキュリティトークン「TRADA」を発行。 これにより、貿易債権の流動性を高め、金融機関と投資家の橋渡しを実現しています。

世界の大手銀行(HSBC、シティなど)と提携しており、 貿易金融資産のトークン化市場で世界的リーダーです。

eTEU(シンガポール)

https://eteu.co.uk/

eTEUは、XDC上で電子船荷証券(eBL)や貿易書類のデジタル化を推進。 国際的な保険基準(IGP&I)に準拠し、貿易プロセスの効率化と透明性向上に寄与しています。 世界の貿易書類デジタル化のパイオニアであり、 シンガポール政府のTradeTrustと正式連携を済ませています。

このように、とんでもなく巨大な企業が名を連ねており、今後ますます利用企業が増えてくると思われます。

暗号資産投資で難しいところは、海外の情報収集が重要というところです。まず海外で流行ってから日本に入ってくることがほとんどなので、常に海外の状況を意識しておくといいでしょう。

FAQ

イーロンマスク氏もXDCを持っていますか?

巷では、テスラ創始者のイーロンマスク氏もXDCを保有しているとの噂があります。しかし、本人が明言したわけではないので、単なる噂に過ぎません。

とはいえ、かつてマスク氏が柴犬の写真をX上にポストしたことで、ドージコインの価格が高騰した事実があります。また、暗号資産について度々言及していることから、XDCを保有している可能性は否めません。

ただ、これまでにXDCについて言及したことはないので、あくまで噂程度とお考え下さい。

1XDC=1000円になる?

現状の価格は約8.29円。過去最高値は2021年8月の約22.16円です。ここから1000円は、正直かなり厳しい数字です。

ただ、過去にはドージコイン(DOGE)が約50倍、ペペコイン(PEPE)が一時100倍以上になったように、暗号資産の世界では「常識外れの高騰」がゼロではないのも事実です。

XDCももし、世界の貿易金融インフラとして本格採用が進めば、可能性が全くないとは言い切れません。しかし、現実的には達成難易度は非常に高く、冷静な判断が必要です。

まとめ

XDCは、世界約2,000兆円規模とも言われる巨大な貿易金融市場に特化したブロックチェーンプロジェクトです。低コスト・高速処理・高いセキュリティという強みを持ち、国際貿易のデジタル化を強力にサポートしています。

暗号資産としての投資対象であると同時に、ビジネスインフラとしての実需が存在するのがXDCの最大の特徴です。

世界の貿易インフラに深く関わるXDCは、単なる価格変動の投機対象ではなく、将来的に「裏側で世界経済を支える存在」としてのポテンシャルを秘めています。今後も動向を注視する価値のあるプロジェクトと言えるでしょう。

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