Solaxy(SOLX)は買うべき?将来性・懸念点・買い方を徹底解説
Solaxyの将来性とは
最初に私の考えをお伝えしますと、Solaxyについて不安が拭えません・・・
「将来性がある!」と自信を持ってお伝え出来ないのが現状です。
とはいえ、プレセールの段階で4,000万ドル(58億円)が集まっている話題のプロジェクトであり、完全に「ない」とも言い切れません。
Solaxyについて、期待できる部分と懸念点の両方を事実ベースで考えていきます。
冒頭でも述べたように、ソラクシーはソラナ対応のLayer2(L2)を自称しており、ローンチに向け開発が進められているとのことです。
記事執筆時点で巨額の資金を調達していることからも、投機熱が高まっていることが見て取れます。ここまで注目される特徴は、ソラクシーが自称するその特徴にもあります。
トレンドのLayer2を使用
現在の暗号資産業界では、L2技術がホットなテーマとなっています。特にEthereum(イーサリアム)では、ネットワークの混雑や高額なガス代といった問題を解決するため、ArbitrumやOptimismといったL2が続々と登場し、L2チェーン上でのdApps開発や資金のブリッジ利用が一般化しています。
ただ、それはイーサリアムチェーンでの話であり、ソラナチェーンはもともとL1だけで十分に高速であり、ガス代も安いため、技術的にはL2を増設する必要はありません。
用語解説▼
Ethereum(イーサリアム)・・・暗号資産の1つ。2025年5月27日現在で時価総額ランキングはビットコインに次いで2位。
ガス代・・・ブロックチェーン上で取引をする際に発生する手数料。
L2・・・Layer2の略称。大本のブロックチェーン”Layer1(L1)”が鈍化したり、ガス代が高くなるのを避けるため、新たに設けた外付けHDDのようなイメージ。
Arbitrum・・・イーサリアムチェーンにおけるLayer2の名称。
Optimism・・・イーサリアムチェーンにおけるLayer2の名称。1つのL1に、複数のL2を設けることも可能。
dApps・・・ブロックチェーン上で起動するアプリ。NFTマーケット、分散型SNS、銀行アプリのようなものまである。
ブリッジ利用・・・異なるブロックチェーン同士、暗号資産のやり取りを疑似的に可能にする技術。
一方ソラナは、もともと高速かつ低手数料を特徴とするL1チェーンであり、L2による拡張は「技術的には不要」とされることが多いです。
事実、Solanaの共同創業者であるアナトリー・ヤコベンコ氏も、2025年3月24日に「L2を作る理由はない。L1はL2よりも早く、安く、セキュリティに優れている」と発言し、L2への懐疑的な姿勢を示しました。
ヤコベンコ氏の公式Xより引用
それでもなお、Solaxyのような「Solana初のL2」を名乗るプロジェクトが注目されている理由は、技術以外の要因が強く影響しています。
Solana上に“Layer2的な構造”を持つプロジェクトを作ることで、以下のような戦略的メリットが生まれると考えられます。
- EthereumにおけるArbitrumのように、基盤チェーンの拡張や補完を担うポジションとしてのブランディング
- 「Layer2」や「次世代チェーン」などのトレンドワードによる投資家の注目の獲得
- 独自のL2環境でトークンを発行することで手数料を抑えた新たな経済圏の形成が可能
といった戦略的なメリットがあるからと思われます。
さらに、Solanaエコシステム全体としても、「イーサリアムとの互換性」や「用途特化L2(NFTやDEXなど、特定用途に最適化されたL2チェーンのこと)」など、新たな開発者・ユーザー層の流入を狙うL2は歓迎される傾向にあります。
以下ポスト内の”Neon EVM”はL2に似た機能を持つ拡張機能です。ソラナと共存しているような画像が添えられています。
つまりソラクシーのようなL2系プロジェクトは、“L2が必要だから生まれた”というよりは、“戦略的・話題性・資金調達のためのL2”として存在していると見るのが現実的です。
Solana需要
また、Solaxyが注目される理由に、基盤チェーンであるSolana(ソラナ)の成長があります。ソラナは2025年5月26日時点で、時価総額ランキング6位と高い人気を誇っており、DeFiやNFT分野での活用も急速に拡大しています。
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特に、取引速度や手数料の安さから、イーサリアムに代わる実用的なスマートコントラクトプラットフォームとして、機関投資家からの評価も高まっています。
こうした背景の中で、Solana上のL2を自称するSolaxyは「次に来る注目銘柄」として認識されやすくなっており、ソラナのブランド力を借りることで投資家の関心を集めています。
つまり、ソラクシー単体の魅力だけでなく、「Solanaの未来を見据えた投資先」としての期待値も加味されているといえるでしょう。
用語解説▼
スマートコントラクト・・・ブロックチェーン上に組み込まれたプログラムで、取引内容によって決められた反応を返す。これにより管理者不在で自動取引が可能になっている。
DeFi・・・スマートコントラクトで自分でお金を管理する仕組み
NFT・・・Non-Fungible Tokenの略称で、ブロックチェーンにより、所有者を確認できるデジタル資産。
ミーム+技術=注目の融合型プロジェクト
次に、「技術系Layer2プロジェクト」と「ミームコイン」の要素を併せ持つ、ハイブリッドな立ち位置にあります。
通常、L2のようなインフラ系プロジェクトは開発者や機関投資家向けで、一般層からの注目を集めにくい一方、ソラクシーはPepeやDOGEのようなポップなミーム要素を取り入れることで、ミームコミュニティやSNS世代からも話題を集めています。
このように、ソラクシーは「技術的な革新性 × バズりやすさ」という両面を備えており、真面目なプロジェクトとエンタメ型の仮想通貨の“いいとこ取り”を狙っているともいえます。
実際、短期間で巨額の資金を集めている背景には、この拡散力と期待感を同時に呼び込む設計がうまく機能しているのではないかと考察しています。
Solaxy購入前の懸念点

このように、技術的、マーケ的に成功しているソラクシーは、ここだけ見ると将来有望なトークンに見えると思います。しかし、公式サイトの内容を吟味すると、懸念点も多く存在するので、以下の内容も投資判断に含めてください。
“ソラナ初のL2”という表現は正しいのか?
投資判断は多角的な視点で、できる限り正確な情報をキャッチアップすることが重要です。
Solaxyの公式サイトでは、「Solana’s first Layer 2 Chain(ソラナ初のLayer2チェーン)」と紹介されています。しかし、実際にはSolaxy以前にもソラナ技術を使ったL2プロジェクトは存在しており、これが本当に“初”なのかは疑問が残ります。
たとえば、Eclipse(イクリプス)というプロジェクトは2023年9月から活動しており、ソラナの仮想マシン(SVM)をEthereum上で動かすLayer2として知られています。また、Solana VMというプロジェクトも2024年に始まり、同様にSolanaアプリを他のチェーンで実行可能にすると声明を出しています。
Eclipse公式サイト:https://www.eclipse.xyz/
Solana VM公式サイト:https://solanavm.xyz/
いずれもまだ実用化には至っていませんが、開発時期としてはソラクシーよりも前になります。つまり、ソラクシーが”Solana’s first Layer 2 Chain”ではないということです。
ただ、イクリプスやSolana VMが“イーサリアム上でSVMを動かす”構造であるのに対し、ソラクシーは“Solanaベースの新たなL2エコシステム”を構築し、独自のアプリ展開や経済圏形成を目指しているとされています。
過去の2つとソラクシーが目指す方向性とは異なる部分もありますが、先行事例があることを考えると、「完全に初」という表現には注意が必要です。
公式サイトに堂々と「ソラナ初」と書いてあることから、マーケティングの一環なのか、もしくはミスであると考えられます。
とはいえ、お金が絡む内容なので小さな誤りでも気になってしまいますね。。。
Solanaチェーン対応が確認できない
同じく公式サイトに「ソラナのL2」であることが堂々と主張されていますが、本記事作成時点では、ソラナ対応が確認できていません。
公式サイトにリンクされている、ブロックチェーンセキュリティとスマートコントラクト監査会社のCoinsultの監査結果を見ると、ソラクシーはETH(イーサリアム)ブロックチェーン上にあることが分かります。
https://coinsult.net/projects/solaxy/より引用
「ソラナ初のL2」と謳っておきながら、実際にはイーサリアム上でプレセールをしているとはどういうこと・・・?
ここで考えられる可能性としては、ソラナチェーンよりもイーサリアムチェーンの方が人口が多く、話題性を獲得しやすかったのではないかと考えられます。そして後にソラナ対応を考えているのかもしれないと考察できます。
また、トークン”SOLX”のソラナ対応については、現状では対応していないとも対応しているとも断言できない状況です。
ややこしい話ですが、このあたりのシステムを解説します。

それぞれのブロックチェーンには無数のトークンが存在し、その実在を確かめるためにはブロックチェーン・エクスプローラーと呼ばれるサイトにて、「特定のブロックチェーンにおいて、本当にそのコイン、トークンが使われているか」を確認することができます。
ひとまず、公開されているイーサリアム上でのコントラクトアドレス(トークンを発行した人物のみが持つ唯一無二の識別番号)をhttps://etherscan.io/(イーサリアムのブロックチェーン・エクスプローラー)で検索してみると、しっかりと実在していました。
しかし、現時点でもソラクシー公式からソラナ上でのコントラクトアドレスが公開されておらず、solscan.ioなどのエクスプローラーを使っても、その正当性を確認する術がありません。
Solscanで”SOLX”や”Solaxy”と検索すると、”SolanaX”という別のトークンが表示されますが、これはティッカーが同じ”SOLX”なだけで、全くの別物です。
また、Google検索の演算子(検索コマンド:site:solscan.io solaxy OR $SOLX
)を使うと、「Solaxy」や「$SOLX」に関連するトークンが多数表示されますが、それらは作成者・発行日時・コントラクトアドレスがすべて異なるバラバラのトークンであり、公式が発行したものとは断定できません。
ブロックチェーン上でのトークン識別は、名称ではなく「コントラクトアドレス」が唯一の基準です。ソラクシー公式が正式に発表していない限り、それ以外の「SOLX」トークンは偽物の可能性が高く、購入は控えるべきでしょう。
ラグプルや価格操作等のリスク
ソラクシーはICO(プロジェクト本体が主体となる資金調達方法)であり、プレセール終了後に上場するかどうかも未公開です。また、過去にはICOを実施していた団体によるラグプル(持ち逃げ詐欺)も発生していることから、リスクがあることを知っておいてください。
仮想通貨詐欺「ラグプル」とは? 被害に遭わないためのポイントを解説
2017年にPlexcoinでは1500万ドル(約16億円)の被害が出ており、翌年にはベトナムのPincoin & iFanが約6億6000万ドル(約700億円)を持ち逃げした詐欺事件がありました。
また、2025年2月14日、アルゼンチン大統領ハビエル・ミレイ氏によりソラナトークンの$LIVRAの価格つり上げ操作(パンプ・アンド・ダンプ)が行われた疑惑が生じ、2月14日には$SOLの価格は194.45$だったのですが、3月11日には118.29$まで暴落してしまいました。
https://coinmarketcap.com/currencies/solanaより引用
Solaxyの買い方
冒頭でも書いたように、私自身はソラクシーに対して懐疑的な視点を持っています。投資判断以前に、ラグプルのリスクをぬぐい切れません。
ただ、市場で4,000万ドル以上が投資されていることから、仮にローンチされれば大きなリターンを得る可能性もあります。
そのため、諸々の情報を知った上でソラクシーを購入してください。ここからは、ソラクシーを購入する方法について解説します。
Solaxy対応のウォレットを用意する
ソラクシーは日本円に対応していないので、まずは暗号資産(仮想通貨)ウォレットを用意してください。
- BEST WALLET
- WalletConnect
- METAMASK
- COINBASE WALLET
これらのほかに、ソラナ対応のPhantomとSolflareも利用可能とされています。ただ、先述の通り、現段階ではソラクシー(SOLX)がソラナに対応しているかどうか確実ではありません。そのため、内部的にイーサリアムへのブリッジを行っている可能性もあります。
Solaxy対応の暗号資産を用意する
ソラクシーを購入するための暗号資産をウォレットに用意します。
現状ソラクシーではETH, USDT, USDC, SOL, BNBが使用可能です。取引所にログインして、ソラクシーを購入可能な暗号資産を送金してください。
※取引所のアカウントがない方は、以下の記事を参考に開設しておいてください。暗号資産の取引手数料がかからず、不要なコストがかからないため、ソラクシー購入の暗号資産を用意できるSBI VCトレードがおすすめです。

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なおSBI VCトレードがどんな取引所なのかを復習しておきたい方は別記事をご参照ください。
Solaxyにウォレットを接続して購入
暗号資産の入ったウォレットが用意できたら、ソラクシーの公式サイトにアクセスして、「ウォレットを接続する」をクリックして、購入してください。
※プレセール中には”Solaxy”を語る多くの詐欺サイトが作られますので、購入前に必ず、URLを見て公式サイト(https://solaxy.io/)かどうかを確認して下さい。
まとめ
ソラクシーは、ソラナ初のL2を掲げるプロジェクトとして注目を集めています。特にミームコインでありながら、異例の資金調達規模と話題性を持ち、ローンチ次第では大きなリターンを得られる可能性も秘めています。
しかし、ソラナチェーンへの本格対応が確認できていないこと、ICO形式であること、KYCや開発コードの不透明さ、登記情報の曖昧さなど、懸念点も多く存在します。
「ソラナ初のL2」を謳いながらイーサリアムチェーン上でプレセールを実施している点や、SNS上での開発者情報の不足も投資判断に影響する重要なポイントです。
購入を検討する場合は、詐欺リスクをしっかり理解し、ウォレットや暗号資産を事前に準備したうえで、公式サイトのURL(https://solaxy.io)を必ず確認し、慎重に行動するようにしてください。
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