Eigenlayer(アイゲンレイヤー)ってどんな仮想通貨?特徴と将来性を解説!
Eigenlayer(アイゲンレイヤー)とは?
まずはEigenlayer(アイゲンレイヤー)の基本情報を見ていきましょう。
名称 | Eigenlayer(アイゲンレイヤー・エイゲンレイヤー) |
ティッカーシンボル | EIGEN |
公式URL | Eigenlayerの公式サイト |
ホワイトペーパー | Eigenlayerのホワイトペーパー |
価格 | $3.51 |
時価総額 | $654,853,181 |
時価総額ランキング | 100位 |
対応ネットワーク | Ethereum |
仮想通貨取引所 | ・Binance・Bybit・Bitgetなど |
公式SNS | ・X(Twitter)・Discord・Youtube |
EigenLayerは上場からわずか一週間で時価総額100位にランクインしました。市場の注目度が伺えます。
2024年10月1日には世界の主要な仮想通貨取引所に同時上場(参考)。
- Binance
- Bybit
- HTX
- Coinbase
- Bitget
- KuCoin
- Kraken
- MEXC
- BingX
- Gate.io
- OKX …etc
EigenLayerは2024年に上場した仮想通貨の中でも最大規模の注目を集めました。
Eigenlayerは「EigenLabs(アイゲンラボ)」という米国の企業が運営しています。EigenLabsはAndreessen HorowitzやCoinbase Venturesなどから資金調達を行っている点からも信頼性の高い企業と言えます。
Eigenlayerの特徴
様々な暗号資産銘柄が存在する中で、Eigenlayerのなにがそこまで革新的なのでしょうか?
Eigenlayerが持つ「リステーキングシステム」と「モジュラーセキュリティ」という大きな特徴を、以下で説明していきます。
リステーキングシステム
イーサリアムをはじめとした多くの暗号資産には「ステーキング」という仕組みがあります。
ステーキングとは、銘柄を保有しているだけでネットワークの保護や維持に貢献しているとして、毎月少量のトークンを受け取れる仕組みです。
これをさらにもう一段階ステーキングする(ステーキングされたトークンをさらにステーキングする)ことで、受け取れるトークンの枚数が増え、かつプロダクト制作側にもメリットが生まれるのが「リステーキング」です。
リステーキングは今後の大きなトレンドになることも期待されています。
モジュラーセキュリティ
モジュラーセキュリティとは、ブロックチェーンシステムをモジュール(部品)ごとに分けて個別に管理、運営するシステムです。
全体をひとつのシステムとして扱うのではなく、構成要素を分業させることで様々なメリットが得られます。
大きなメリットがセキュリティ面です。個々のモジュールで問題が発生したり、外部から攻撃を受けたとしても被害を全体に広がるリスクを減らすことができます。
また利用者が増えすぎることで遅延や混雑が起きるスケーラビリティの問題に対しても、モジュールを追加することで対応できるなど、柔軟な運営が可能になります。
結局、Eigenlayerってなにが革新的なの?
Eigenlayerについて知る上で絶対に外せないのが「リステーキング」です。
この革新的なシステムについて、図を用いて解説します。
革新的な「ステーキング報酬二重取り」システム
Eigenlayerが革新的な点は「ステーキング報酬のニ重取り」が出来るようになった点です。
通常のEthereumステーキングでは、Ethereumネットワークから得られるステーキング報酬のみを受け取ります。
しかしEigenlayerにリステーキングすることによって複数からステーキング報酬を受け取ることができます。
・Ethereumネットワークからのステーキング報酬
・Eigenlayer上で動くAVSからの追加報酬
2種類の報酬を受け取る仕組みはこのようになっています。
①ユーザーがEigenlayerにETHを預ける
②EthereumネットワークからEigenlayerにステーキング報酬が一度支払われる
③Eigenlayer上で、②で受け取ったステーキング報酬を再度ステーキングされる(リステーキング)
④Eigenlayer上で稼働するプログラム(Actively Validated Services)は、③でステーキングされたETHを元にAVSの取引を管理・担保する
⑤AVSの管理・維持に協力してくれたお礼として、ユーザーは追加の報酬を受け取れる(二重報酬)
図内の「AVS」は見慣れない単語かと思いますが、AVSは「Actively Validated Services」の略で、直訳すると「積極的に検証されたサービス」となります。
Eigenlayer上で動作する、DAppsよりもさらに小さい単位のプロジェクトと考えていただければOKです。
リステーキングを銀行金利に例えて解説
リステーキングはEigenlayerの価値の根幹となる大切な要素なので、さらにわかりやすく解説します。
リステーキングによってお金を増やす方法を、銀行口座と利子に例えて解説します。
イーサリアムネットワークを銀行とし、従来のステーキングはノーマル口座。Eigenlayerをハイパー口座に例えて解説します。
▼ノーマル口座(従来)の動き
①ユーザーは銀行のノーマル口座にお金を預ける
②銀行はノーマル口座で預かったお金をもとに、他の人や企業にお金を貸し付ける
③資金を借りたユーザーは利子を付けて返済する
④ユーザーは預けた金額に相当する利息をもらう
ここまでが従来のステーキングで、お金の動きは銀行に預けて利子を受け取るのに非常に似ています。
以下が、ハイパー口座(Eigenlayerのリステーキング)の動きです。
▼ハイパー口座(Eigenlayer)の動き
①ユーザーは銀行内にあるハイパー口座にお金を預ける
②銀行はノーマル口座で預かったお金をもとに、他の人や企業にお金を貸し付ける
③資金を借りたユーザーは利子を付けて返済する④銀行はユーザーに貸し付け得て得た利息を元に、金融サービスをほかにも展開する(保険、投資、クレジットカード←これらがAVSにあたる)
⑤ユーザーは銀行に預け入れた分の利息と、銀行が金融サービスで儲かった金額に相当する利息を二重で受け取ることができる
ノーマル口座(従来のステーキング)と、ハイパー口座(Eigenlayerによるリステーキング)では、保険、投資、クレカなど二次的なサービスへも投資がされています。
これらのサービスはEigenlayerでは「AVS」と呼ばれています。
Eigenlayerの仕組みだとユーザーにとっても、プロダクト側(Dapps)にとってもメリットがあります。
ユーザーからすると、ETHをステーキングすることで複数の報酬が得られます。ETHの報酬のほか、AVSが設定する独自トークンや、Eigenlayerのガバナンストークンを獲得できるチャンスがあります。
プロダクト側にとっては、Eigenlayer上のETHを間借りできるためゼロから資金調達を行う必要がありません。Eigenlayerでサービスのセキュリティを維持しつつ運営ができるため、サービスを早々にローンチすることが可能になります。
デメリットは、この機構が破綻するとETHのステーキング報酬分もEigenlayerから得られる報酬分もどちらも失う可能性があるということです。
またよく言われるリスクはEigenlayerを利用するプロダクトばかりになって、中央集権化してしまうということです。大量ステーキングを行う人に権力が集中することで、分散化運営が行えなくなってしまう懸念があります。
Eigenlayerのこれまでの動き
Eigenlayerのこれまでの動きを解説します。
Eigenlayerには長い歴史はなく、まだまだ始まったばかりのプロジェクトです。そのため、今のうちに通貨を購入するなどのアクションを起こしておくと、利益を得られる可能性があります。
2021年にEigenLabsが設立された
Eigenlayerの開発・運営をしているEigenLabsは、2021年にワシントン大学の教授であるSreeram Kannan(スリーラム・カノン)氏によって設立されました。
その後、2023年3月にテストネットがローンチされ、2024年4月にイーサリアム上でメインネットがローンチされました。
そして2024年5月3日にEigenlayerのガバナンストークンとして「EIGEN」がローンチし、エアドロップによりアーリーアダプターにトークンが渡されました。
2024年10月1日に世界の仮想通貨取引所に同時上場
エアドロップされたトークンはロックされ、販売できない状態でしたが、2024年10月1日にロックが解除され、トークンが市場に出回る形になりました。
このアンロックに合わせて、Binance,Coinbase,Bybit,HTXなど世界の主要取引所に上場され、誰でも購入が可能になりました。
アンロックされるとアーリーアダプターが一斉に売却し、暴落する心配をしてしまいますが、解除されるのは毎月4%ずつであり、2027年9月に全てのトークンのロックが解除されます。
アンロック時点でのTVL(Total Value Lockd/ロックされている通貨の時価総額)は約1兆4400億円とされており、その規模の大きさを伺えます。
2024年10月4日に約8億円が不正流出
2024年10月1日に満を持してアンロック、上場されたEigenlayerでしたが、その数日後の10月4日には、トークンの不正流出のニュースが流れます。
10月4日に、約550万ドル(約8.2億円)に相当する、およそ167万枚のEIGENトークンが不正流出してしまいます。
あるトークンを保管先へ移そうとするメールが悪意ある攻撃者によって侵入されたと説明されています。
公式X(旧Twitter)は以下のようにコメントしています。
一部翻訳:盗んだトークンの一部は既にロックされており、この侵入は広範囲のエコシステムには影響を及ぼしていない。
このように、Eigenlayerのシステムに問題が起きたわけではなく、今後の運営に大きな影響はないとしています。
Eigenlayerの価格動向は
こちらはアンロック、取引所上場の2024年10月1日から、本記事執筆時点(10月10日)までのチャートです。
仮想通貨の価格をチェックする期間としては10日間は短すぎるのでなんとも言えませんが、アンロック直後に暴落する可能性もあった中、価格を維持しており、期待が持てます。
Eigenlayerの今後・将来性は?
半年に及ぶ資金のロック期間を経てのアンロックだったため、売り圧力が高まり、暴落する可能性があり、しかも資金流出による信頼の低下など懸念点が多かったですが、アンロック時点まで価格が戻ったことから、Eigenlayerへの期待感が伺えます。
今後、アーリーアダプターの保有するトークンが毎月4%ずつアンロックされて高まる売り圧力と、Eigenlayerへの期待感とのせめぎ合いになるでしょう。
リステーキングという革新的なシステムがどこまで市場に受け入れられるかが今後の将来性を決めるでしょう。
Eigenlayerは十分に投資価値があるため、ポートフォリオの一部に組み込むのはおすすめです。
しかし未知数の部分も多いため、あまりにも多くの資金を投入する場合は慎重になる必要があります。
Eigenlayerを購入できる取引所は
Eigenlayerを購入する場合はBybitがおすすめです。
Eigenlayerは多くの取引所に上場されましたが、その全てが海外の取引所です。
日本からは利用できない海外の暗号資産取引所は多く、BinanceやCoinBase、HTXなどは、日本国内からは利用できません。
しかしBybitは日本からもアカウントを作り、普通に利用することができ、Eigenlayerを含む多くの暗号資産の取引が可能です。
Bybitは、登録するだけでボーナスがもらえるなど嬉しい点も多いため、ぜひBybitのキャンペーンの記事をチェックしてくださいね。
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