ビットコイン積立投資の頻度は毎日・毎月どっちが有利?
ビットコイン積立投資とは?
ビットコイン積立投資とは一定の金額で定期的にビットコインを購入する投資方法のことです。
毎日ビットコインを買い増していくのが毎日投資。毎月決まった日付に買付するのが毎月投資です。
ビットコイン積立もドル・コスト平均法との相性は◎
株式投資の世界では、投資リスクを軽減するための「ドル・コスト平均法」という手法があります。
ドルコスト平均法は一定の金額で投資商品を定期的に買い続ける手法のこと。その利点は時間分散効果にあります。ドルコスト平均法はビットコイン積立とも相性が良いです。
時間分散効果とは要するに、平均購入単価が抑えられるということです。同じ量ずつ買うよりも、同じ金額ずつ買うほうが価格が高い時には少なく、逆に価格が安い時には多く買えます。
つまり定期的に毎日・毎月ビットコインを購入することで、価格の変動リスクを平均化できるということです。
なおドル・コスト平均法は長期的に上昇トレンドの投資商品に用いるのがよいとされています。将来的に価格が下がるようであれば、いくら積み立てても最終的には大した資産にはならないためです。
その点、ビットコインは数年単位で見た時に大きな上昇トレンドを描いています。
もちろん未来の価格がどうなるかは誰にも分かりません。今後、上昇トレンドが崩れる可能性は存在します。
しかし少なくとも暗号資産を積み立てるのであれば、ビットコインがベストな選択であることは間違いないでしょう。
ビットコインの積立投資 毎日VS毎月【比較表】
毎日積み立て | 毎月積み立て | |
---|---|---|
2年間ビットコイン積立を続けた場合 想定リターン |
1.99倍 元本731,000円 → 評価額1,458,194円 |
1.93倍 元本720,000円 → 評価額1,395,336円 |
手数料の総額 | 無料 | 無料または100円~ |
平均購入単価 | 安く抑えられる | 安く抑えられるが、市場にもよる |
リスク分散効果 | 非常に高い | 高い |
管理の手間 | ほぼかからない | ほぼかからない |
ビットコイン毎日積立のメリット・デメリット
ビットコインを積立投資するならば、毎日と毎月どっちが良いのでしょうか?
それぞれのメリット・デメリットを踏まえながら、考えていきましょう。
⭕️ドル・コスト平均法を最大限に活用できる
毎日投資の場合は、毎日少額ずつ積立てるため時間分散の効果を最大限受けられます。
特にビットコインの場合は価格変動が大きいです。1日で数十%の変動が起こることがあります。
毎日一定額を購入するようにしておけば、もし仮に購入日の価格が高値圏だった場合でもあとの安値圏でビットコインを買い戻せます。
このように高値圏と安値圏でしっかりビットコインを拾っていくことにより、平均購入単価が抑えられるというわけです。
リスクを最大限に抑えることができ、価格変動を気にせずに投資を続けられます。
⭕️安値で購入できる機会を見逃さない
毎日積立投資を行なっていると今の相場感が掴めるようになってきます。
チャートを何となしに見ているうちに、「いまのビットコインは高値になってるな。いまは安値になってきたな」といった価格に対するアンテナが磨かれていきます。
特に「いまのビットコインは安い」と感じた際には、積立投資ではなく現物取引でビットコインを買い増すこともできます。
積立投資なので価格を気にしすぎるのもどうかと思いますが、やはり投資をしているといまの価格がどうっているかは気になるものです。その点、毎月投資よりも毎日投資の方が細やかな相場感は掴みやすいと言えるでしょう。
⭕️投資金額を調整しやすい
基本的にビットコイン毎日積立ではいつでも積み立て金額を変更できます。
積立投資の原則は自動的に投資をすることですが、やむにやまれず投資を一時中断したいときや逆に再開したいタイミングが訪れるかもしれません。
毎日投資をする場合は設定を変更する直前まで投資をし続けることになります。資産形成は少しずつでも着実に進められるでしょう。
❌️短期的な価格変動に一喜一憂してしまう
毎日投資の場合、「今日は安く買えてた」「今日は高値で買われてしまった」という風に短期的な価格変動でいちいち反応してしまうかもしれません。
先述したように相場感を掴む分には価格を追うのは良いことですが、価格変動に一喜一憂するのは積立投資をする心構えとしてはあまり推奨されるものではありません。
あくまで積立投資は長期的な資産形成を目指すための投資法です。
1日単位の価格変動を追うのはメリットにもなりますが、デメリットにもなりかねません。
❌️取引明細が多くなる
毎日積立だと毎日売買を行うことになるため、取引明細が必然的に増えるということです。
投資の手間自体はかからないものの、後から投資を振り返ろうとした時に取引記録が膨大で煩雑になってしまうことは考えられます。
ビットコイン毎月積立のメリットとデメリット
では次に、ビットコイン毎月積立のメリットとデメリットも見ていきます。
⭕️少額で積立投資が可能
毎月投資だとビットコインを購入するのは月1回のみです。
積立投資は最低投資金が500円程度から始められることが多いため、ワンコインで仮想通貨投資を始めることが可能です。
⭕️心理的負担が少ない
毎月投資では買付を何度も行うことはありません。
実際の相場を見るのは月1回程度で十分なので、投資に関する心理的負担は少なめです。
❌️リスク分散効果は低めになる
ビットコイン毎月投資は毎日投資に比べるとリスク分散効果は低めです。
仮に購入日のビットコイン価格が高値ばかりだったら、高値掴みを何度も繰り返してしまう羽目になります。
しかし逆に言えば、毎月投資の購入日でちょうどビットコイン価格が下がってることも考えられます。その場合、ビットコインを安く買い集められる可能性がある点はメリットにもなり得るでしょう。
ただ毎月の決まった日付だけビットコインが安くなるというデータはありません。毎月でも毎日でもリスク分散効果は期待できますが、毎月投資のほうが少しだけリスクは大きめです。
ビットコイン積立投資の収益シュミレーション
毎日積立と毎月積立のどっちが有利かを調べてみましょう。
GMOコインのシミュレーターを使って検証してみます。
(金額をなるべく揃えるために、毎日1,000円投資した場合と毎月30,000円投資した場合を比較します。)
毎日積立
ビットコインを2年間・毎日1,000円積立てた場合
- 元本:731,000円
- 評価額:1,458,194円
- 積立数量:0.17333107BTC
毎月積立
ビットコインを2年間・毎月30,000円積立てた場合
- 元本:720,000円
- 評価額:1,395,336円
- 積立数量:0.16585925BTC
本シミュレーションでは、毎日積立と毎月積立の評価額に大きな違いは見られませんでした。
リスク分散という観点から見ると毎日積立の方が有利となります。
ビットコイン積立投資ができる国内取引所
ビットコイン積立投資ができる国内取引所は9か所(2024年9月時点)です。
GMOコイン | SBI VCトレード | bitFlyer | BitTrade | OKJ | Zaif | BITPOINT | コインチェック | バイナンスジャパン | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
最低投資金 | 500円 | 500円 | 1円 | 1,000円 | 1,000円 | 1,000円 | 5,000円 | 10,000円(毎日の場合は設定金額を日割) | 1円 |
投資頻度 | 毎日/毎月 | 毎日/毎週/毎月 | 毎日/毎週/毎月 | 毎日/毎月 | 毎日/毎月 | 毎月 | 毎月 | 毎日/毎月 | 毎日/毎月 |
積立手数料 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 | 100円~ | 無料 | 無料 | 銀行振込手数料(住信SBIネット銀行からは無料) |
GMOコイン
名称 | GMOコイン |
積み立て可能な暗号資産 | 20種類 |
最低投資金額 | 500円 |
積み立て手数料 | 無料 |
積み立て頻度 | ・毎日 ・毎月(10日) |
GMOコインはGMOグループが運営する暗号資産取引所です。
20種類の暗号資産のつみたてが可能です。積み立てをするに際して手数料は一切かかりません。
さらにGMOコインでは複数の暗号資産を組み合わせて積み立てることもできます。
例えば「ビットコインを1,000円分+イーサリアムを500円分」という風に積み立て暗号資産の中でも銘柄の分散化に対応しています。
GMOコインのつみたて暗号資産については別記事でも詳しく解説しました。積立投資におすすめの銘柄も紹介しています。
\豊富な取引手法が魅力/
SBI VCトレード
名称 | SBI VCトレード |
積み立て可能な暗号資産 | 23種類 |
最低投資金額 | 500円 |
積み立て手数料 | 無料 |
積み立て頻度 | ・毎日 ・毎週 ・毎月(28日) |
SBI VCトレードは、SBIグループの関連会社が運営する暗号資産取引所です。
積立できる暗号資産は23種類。積み立ての頻度を毎日、毎週、毎月の3パターンから選ぶことができます。
SBI VCトレードはメタプラネットやブロックチェーンのOasysと提携するなど他企業との協力関係に力を入れています。SBIグループの関連会社ということもあり、安心して積立投資を行える環境です。
\高金利の仮想通貨運用が魅力/
bitFlyer
名称 | bitFlyer |
積み立て可能な暗号資産 | 37種類 |
最低投資金額 | 1円 |
積み立て手数料 | 無料 |
積み立て頻度 | ・毎日 ・毎週 ・毎月(28日) |
bitFlyerは仮想通貨黎明期から運営されている暗号資産取引所です。
積み立て暗号資産においては、銘柄数は多めで最低投資金額は1円からと好条件です。
ただbitFleyrは手数料関係が若干高めに設定されています。入金や出金をする時に逐一手数料がかかってしまうため、その点はあらかじめ認識しておいたほうがよいでしょう。
\信頼と実績の老舗仮想通貨取引所/
ビットコイン積立投資の税金
ビットコイン積立投資で利益が出た場合、利益額を正確に申告して税金を納めなければなりません。
積立投資の利益額は、以下の式で求められます。
- 売却価額 ー 取引価額 ー 必要経費 =利益
例えば積立金額のトータルが年間100万円で、ビットコインを150万円で売却したとします。そして取引手数料に1万円がかかった場合の利益額は、次のようになります。
- 150万円 ー 100万円 ー 1万円 = 49万円
ビットコインで得た利益は通常、「雑所得」として扱われます。
サラリーマンなど給与所得がある人の場合は、給与所得と雑所得を合算した金額に基づいて所得税額が算定されます。
所得税の税率は所得額に応じて5%〜45%で、併せて住民税も算定されます。
サラリーマンがビットコインで年間20万円以上の利益を得た場合は、確定申告を行って年間の所得金額を申告しなければなりません。
主婦や学生など家族の扶養に入っている人の場合は、年間利益額が48万円を超えた場合に確定申告を行う必要があります。
確定申告を行わなかった場合や税金を収めなかった場合には、重いペナルティが課されます。
ビットコイン積立投資で利益が出た場合は、必ず確定申告して税金を納めるようにしてください。
なお、ビットコインを売却せずに継続して積み立てている間は、税金を納める必要はありません。
ビットコイン積立には毎日と毎月、どっちが有利?
結論としては、ビットコイン積立には毎日積立の方が有利です。
シミュレーターを見ても分かる通り、毎日積立と毎月積立では評価額にほとんど差はありません。
そのため、よりリスクを最小化できる毎日積立の方が有利となります。
ただし、毎日投資する資金的余裕が無い場合は、毎月投資も選択肢となり得ます。
逆に資金に余裕があるならば、毎日投資と毎月投資を組み合わせることで、さらにリスクを分散させることも可能です。
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