ブロックチェーンエンジニアのフリーランスについて必須スキルから年収、将来性まで徹底調査!
ブロックチェーンエンジニアとは
ブロックチェーンエンジニアとは、その名の通りにブロックチェーンの領域を扱うエンジニアのことです。
ブロックチェーン技術は新しいため、一般に浸透しているエンジニア領域ではありません。
そのため、ライバルは少ないのでフリーランスで活躍していくチャンスはあります。
では、ブロックチェーンエンジニアが、どのような仕事をしているのかをみていきましょう。
ブロックチェーンエンジニアのフリーランスの仕事
ブロックチェーンエンジニアが担当する主な業務を4つに分けてご紹介します。
今後は、ブロックチェーンを使う分野は増えていくと考えられます。
ブロックチェーンエンジニアのフリーランスとしては、可能な限り情報の感度を高く持ち、幅広い仕事内容を扱えるようになりましょう。
ペイメントサービスの開発
ペイメントサービスとは、電子的に金銭の支払いを行うサービスのことです。
電子マネーやキャッシュレス決済、ECサイトで使われています。
これらのペイメントサービスが広まることで、各サービスには安全性が必要となってきます。ブロックチェーン技術であれば、強固なセキュリティ特性を活かして、不正利用の防止や取引の改ざん防止を実現できます。
また、ブロックチェーン技術を用いることでマイクロペイメント(少額の決済)も手数料をかけずに利用できるようになります。
こうして、ブロックチェーン技術を電子取引に取り入れ、ユーザーがサービスを安心して利用できるようなペイメントサービスの開発が期待されます。
アプリケーションの開発
上記のペイメントサービスをはじめ、不動産取引、フリマアプリなどのシェアリングサービス等様々な分野でブロックチェーン技術の活用が期待できます。
例えば、フリマアプリで有名なメルカリでは、「mercariX」というブロックチェーン技術を取り入れたサービスの実験開発が始まっています。
このプロジェクトでは、ブロックチェーンの非中央集権型の特徴を活かしたマーケット構想が検討されているのです。
こうしたサービスのアプリケーションには、スマホアプリ、デスクトップアプリ、Webアプリなどの分野があります。
対応する分野により習得すべきメインのプログラミング言語は変わります。
どのようなサービスやアプリケーションの開発に関わるか方針を決めることは大切です。
独自ブロックチェーンの開発
ブロックチェーン技術を活用した新しいサービスの開発や既存サービスへの独自ブロックチェーン技術の導入に関わることもあります。
例えば、以下のような分野の企業が独自のブロックチェーン技術を利用したサービスを開発することで業務の効率化や競争優位性を獲得できる可能性があります。
- サプライチェーン:商品の生産から消費までの過程を正確に追跡する
- 投票:二重投票を防止し、公正を確保してオンライン投票を実現する
医療:患者の診療記録を安全に管理運用する
上記の例のような自社サービスを展開している企業がブロックチェーン技術を導入する場合は、その企業内にブロックチェーンエンジニアが在籍していないこともありえます。
そんな時にフリーランスのブロックチェーンエンジニアに業務を委託することになります。
ブロックチェーン技術に対する理解と実装スキルがあれば、フリーランスのブロックチェーンエンジニアとしてやりがいのある大きな仕事を経験できる可能性が高くなります。
ブロックチェーン技術に関する研究
ブロックチェーン技術は歴史が浅い新しい技術です。
そのため、研究機関や大手企業などでは、新たなアルゴリズムの確立やセキュリティ面の向上など開発研究が進められています。
例えば、日立の研究開発として、ブロックチェーンの適用ユースケースを、ユーザーが享受する価値に基づいて11のパターンに整理した「ブロックチェーンパターンブック」が公開されています。
ブロックチェーン技術の研究を行うためには、高い専門性と最新の論文を理解する力、その技術の応用力が重要です。
ブロックチェーン技術の深い知識と高い技術力があれば、専門家、研究家としての道もあります。
ブロックチェーンエンジニアのフリーランスに必要なスキル3選
ブロックチェーンエンジニアに求められるスキルを具体的に紹介します。
フリーランスとして独立するためには、各スキルの高度な習熟が求められます。
3つのスキルを磨きブロックチェーンエンジニアとしての価値を高めましょう。
ブロックチェーン技術の理解
P2Pネットワーク、コンセンサスアルゴリズム、スマートコントラクトなど、ブロックチェーンの基本的な仕組みを理解することが必要です。
ブロックチェーンの基本的な仕組みの理解がなければ、様々な分野へブロックチェーン技術を適用することが難しくなるからです。
ブロックチェーン技術を用いたサービスを開発するには、ブロックチェーン技術を適用する方法、ブロックチェーン開発の構築手順などの理解も重要となります。
あわせて理解するようにしましょう。
暗号技術の理解
ブロックチェーンは、暗号技術が核となっているためその理解と知識が求められます。
暗号技術は、データの改ざんを防ぎ情報の秘匿性を高めるためにも重要なものです。
ハッシュ関数、公開鍵暗号方式、電子署名など様々な暗号技術が存在しています。
ブロックチェーンエンジニアは、暗号技術の種類や特性を把握し、暗号技術を活用したサービス開発への応用も求められてきます。
例えば、前出の以下のような分野でブロックチェーン技術の活用が見込まれます。
- サプライチェーン:商品の生産から消費までの過程を正確に追跡する
- 投票:二重投票を防止し、公正を確保してオンライン投票を実現する
- 医療:患者の診療記録を安全に管理運用する
プログラミング
ブロックチェーン技術を用いた開発では、開発するサービスの目的や機能によって使用するプログラミング言語は変わります。
ブロックチェーン開発の代表的なプログラミング言語をいくつか紹介します。
各言語を一度に習得する必要はありませんが、特徴などは把握するようにしましょう。
- C言語(C++)
- C#
- Go言語
- JavaScript
- Solidity
まずはひとつ、上記の中から得意なプログラミング言語を作っていくことが大切です。
ブロックチェーンエンジニアのフリーランスの年収
ブロックチェーンエンジニアのフリーランスの年収については、ITフリーランスエンジニアの案件・求人サイト「テクフリ」が出しているIT人材市況動向レポート2023年2月版が参考になります。
2月新規人材の職種別平均希望単価ランキングでは、全人材ランキングで「ブロックチェーンエンジニア」が2位となっており、月額希望単価は118.1万円、単純計算で年収は1,417.2万円となります。
ブロックチェーンエンジニアのフリーランスの将来性
現在はキャッシュレス化が進んでおり、電子マネーを利用する人やECサイトを日常的に利用する人が非常に増えています。
これらのサービスにはブロックチェーンの技術が必要とされることが見込まれます。そのためブロックチェーン技術の需要は今後も増えていくと考えられ、ブロックチェーンエンジニアの将来性は高いです。
例えば、せたがやPay、いたばしPayなどの地域通貨、スーパーのライフが展開するアプリ対応の電子マネー「LaCuCa」などがあります。
とくに地域通貨は今後も増えることが予想できます。
こうしたペイメントサービスの利用が広がるにあたり、不正・改ざんに対して現状よりも高いセキュリティの実現が必要になってきます。このセキュリティの向上を実現できるのがブロックチェーン技術なのです。
他の分野でのブロックチェーン技術の利用例としては、アート分野のNFT、スイスのツーク市ではブロックチェーンを投票に取り入れる実証実験を行うなど行政にまで広がりをみせています。
このようにブロックチェーン技術の専門的知識を持ったブロックチェーンエンジニアの需要はこれからも高くなり、フリーランスとしても求められやすい存在になるでしょう。
ブロックチェーンエンジニアのフリーランスのまとめ
ブロックチェーンエンジニアの特徴とスキルについてまとめてきました。
そのうえでフリーランスとしての年収と将来性を解説しました。
ブロックチェーンエンジニアのフリーランスの年収は、1000万円を超えてくる期待が持てるうえに、将来性も明るい職種だと言えます。
すでにブロックチェーンエンジニアとしてのスキルを習得しているのであれば、フリーランスで高年収を狙いにいくのも充分に検討の余地はあります。
初心者がすぐに高年収を得るのは難しいですが、ブロックチェーンエンジニアは新しい職種なのでチャンスはまだまだあるでしょう。
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