プルーフオブワーク(PoW)とは?特徴・仕組みやPoWを導入する代表的な仮想通貨
プルーフオブワーク(PoW)とは?
プルーフオブワーク(Proof of Work、PoW)とは、ビットコインをはじめとする数多くのブロックチェーンで採用されているコンセンサスアルゴリズムの1つです。
コンセンサスアルゴリズムとは、分散型ネットワークに参加するノードが合意を形成し、データの正確性や一貫性を保つための手法となっています。
なお、プルーフオブワーク(PoW)を採用している分散型ネットワーク上のノードは、別名「マイナー」と呼ばれています。
プルーフオブワーク(PoW)の特徴・仕組み
ここでは、プルーフオブワーク(PoW)の特徴や仕組みについて詳しく解説していきます。
「プルーフオブワーク(PoW)の仕組みがいまいちわからない」という方は、ぜひチェックしてみてください。
- マイナーがトランザクションの検証・承認作業を行う
- 最も速く計算を解いたマイナーに報酬が支払われる
マイナーがトランザクションの検証・承認作業を行う
プルーフオブワーク(PoW)を採用するネットワークでは、まずブロックチェーン上で発生した取引や送金など複数のトランザクションをブロックとしてまとめます。
その後、複数の取引が格納されたブロックをブロックチェーンにつなげるために、マイナーは演算能力を持つコンピューターで膨大な計算作業を行います。
なお、マイナーはこのときNonce(ナンス)と呼ばれる、0が連続して始まる数値の計算を求められることも覚えておきましょう。
最も速くNonce(ナンス)を導き出したマイナーは、ブロックチェーンに新たなブロックを追加する権利を得られます。
最も速く計算を解いたマイナーに報酬が支払われる
このブロックチェーンに新たなブロックを追加したマイナーは、報酬として仮想通貨を獲得できます。
ビットコイン・ブロックチェーンで活動するマイナーであれば、報酬としてビットコインを得られるというわけですね。
また、この一連の計算やトランザクション承認作業は、日本語で「採掘を」意味するMining(マイニング)と呼ばれています。
プルーフオブワーク(PoW)を導入している代表的な仮想通貨
最後に、プルーフオブワーク(PoW)を導入している代表的な仮想通貨を3つご紹介していきます。
どのような仮想通貨がプルーフオブワーク(PoW)を採用しているのか知りたい方は、ぜひチェックしてみてください。
- ビットコイン(BTC)
- ビットコインキャッシュ(BCH)
- イーサリアムクラシック(ETC)
ビットコイン(BTC)
ビットコイン(BTC)は、2009年にSatoshi Nakamoto(サトシ・ナカモト)と呼ばれる人物によって、世界で初めて作られた仮想通貨です。
多くのアルトコインの元になった仮想通貨であり、初めてコンセンサスアルゴリズムにプルーフオブワーク(PoW)を採用したのもビットコインです。
また、ビットコインの誕生当初は家庭用パソコンでもマイニングができましたが、現在は採掘難易度が格段に向上し、企業単位でないとマイニングするのが難しくなっています。
ビットコインキャッシュ(BCH)
ビットコインキャッシュ(BCH)は、2017年8月にビットコインからハードフォーク(ブロックチェーンの分岐)して誕生した仮想通貨です。
ビットコインのスケーラビリティ問題がきっかけとなり、ハードフォークしたビットコインキャッシュですが、プルーフオブワーク(PoW)の仕組みは変わらず採用されています。
イーサリアムクラシック(ETC)
イーサリアムクラシック(ETC)は、2016年に発生したThe DAO事件がきっかけとなり誕生した仮想通貨です。
2022年9月、大元のイーサリアム(ETH)はプルーフオブステーク(PoS)に移行しましたが、イーサリアムクラシックでは変わらずプルーフオブワーク(PoW)をコンセンサスアルゴリズムとしています。
プルーフオブワーク(PoW)の特徴・仕組みや代表的な仮想通貨まとめ
今回の記事では、ビットコインをはじめとしたブロックチェーンで採用されている、プルーフオブワーク(PoW)の特徴・仕組みを解説してきました。
ご紹介したように、プルーフオブワーク(PoW)は分散型ネットワーク上における合意形成手段の一つです。
最も速くNonce(ナンス)と呼ばれる数値を計算したマイナーに報酬が与えられる仕組みであり、一連の作業は「マイニング」と呼ばれています。
仮想通貨やブロックチェーンを理解するためにも、ぜひプルーフオブワーク(PoW)に関する知識を深めてみてはいかがでしょうか。
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