仮想通貨のBATとは?特徴・将来性、今後や買い方について解説
仮想通貨のBATとは?ブラウザのトークン
BAT(Basic Attention Token)とは、Braveというブラウザを通して行われるさまざまなアクションに対して、支払われるもしくは、購入されるトークンです。
Braveは広告のブロック機能などを搭載する高機能なブラウザで、世界中に数千万人アクティブユーザーを抱えるブラウザです。
BATとBraveのシステムは、イーサリアムベースで開発され、イーサリアムのネットワークと互換性を持ちます。(現在はSolanaにも展開されています)
Braveは、BATを通して新たな広告・WEBのエコシステム形成を目指しており、既存のWEB広告のエコシステムと比較すると、小規模ではあるものの形成に成功しつつあります。
BATが持つ3つの特徴
これから、BATの3つの特徴について解説していきます。
BAT・Braveで注目したいポイントについていくつかチェックしていきましょう。
高機能なブラウザの提供
BATが基盤となるアプリケーションとなるBraveは、非常にユーザーフレンドリーなブラウザになっています。
標準的な機能として、広告のブロックがオンとなっており、任意で広告を表示させることもできます。
広告のブロックをオンにした状態であれば、データの通信量を制限したり、スマホのバッテリーの減少を防ぐことが可能です。
一方で、広告をオンにすることでBATを受け取ることが可能になっており、どちらの設定であってもユーザーがイセンティブを受け取れます。
プライバシーを重視
BraveとBATの開発のスタートは、現状のWEB広告・マーケティングにおけるユーザーのプライバシーを問題視したことが要因の1つになっています。
そのため、Braveでは原則として広告が表示されず、マーケティングに活用することを目的としたトラッキングなどを受けません。
また、Braveで広告を配信する設定を行ったとしても、WEBでの活動が他のアプリなどと共有されることはなく、活動・プロフィールを元にした広告が配信されることはありません。
その代わりに、Brave内のシステムに基づいて広告の配信を決定します。
また、Braveが広告を配信する際に元にするプロフィールは、利用しているスマホやPCなどのローカルに保存され、いつでも削除可能です。
広告とトークンのエコシステム
最後の特徴は、BATのエコシステムが形成されて、BATへの実需が生まれるように工夫している点が挙げられます。
各参加者から見たBATの使いみち・利用先は以下の通りで、BATは「広告主」からの需要が発生する工夫がされています。
- ブラウザの利用者:ブラウザの利用に伴うBAT獲得、投げ銭など
- コンテンツ製作者:ユーザーからの投げ銭や広告掲載に伴う分配
- 広告の配信者:BATの購入と広告の掲載
上記のようなエコシステムが形成されると、Brave・BATを活用する利用者・コンテンツ製作者(ブログ・ツイッター・Youtubeなど)が増えることで、広告主から魅力的な媒体となり、利用者・コンテンツ製作者はBATの保有により恩恵を受けることが可能です。
仮想通貨・BATの価格推移
仮想通貨のBATはバブルなどの影響もあり、一時期180円を超える高騰なども見られましたが、2023年以降は20円から30円程度を推移しています。
仮想通貨の価格はどのようなプロジェクトであっても、仮想通貨市場全体の影響を受けやすいため、大幅な下落は当然の現象ではあります。
今後、Braveの利用が広がり、BATの需要が増えることなどによって、堅実にBATの価格が推移していく可能性もあるでしょう。
BATの将来性・今後
これから、BATの将来性や今後について解説していきます。
BATのこれからに焦点を当てて、いくつかのポイントをチェックしていきましょう。
ユーザー数の増減
BATは、核となるBraveの利用者が増えるか否か?が最も重要なポイントであると言えるでしょう。
ユーザー数が増えることで、広告主にとって魅力的な媒体となり、BATへの需要も発生します。
2023年1月においては、Braveの利用者は順調に広まりつつあります。
月間では5,000万人以上、デイリーでは2,000万人以上のアクティブなユーザーの獲得に成功しており、クリエイターの数も100万人を超えている状態です。
今後もこのような数字を維持 or 成長させていくことで、BATのエコシステムへもポジティブな影響が考えられるでしょう。
エコシステムの形成
Braveの運営は、エコシステムの形成に積極的であり、今後その取り組みが成功していくのか?で、BATの今後は変化していくでしょう。
例えば、従来の広告による需要はもちろん、BRAVEスワップというDeFi機能の提供などを行っています。
また、Brave独自の検索エンジンにおいて、BATのユーティリティが提供される旨も発表されています。
詳細が発表されていないため、不明な点も多いですが、おそらく現状のWEB検索に伴って表示される広告に近いものがBraveから登場し、その配信にBATなどが必要になる可能性が考えられるでしょう。
また、今後eコマース(通販)の支払いにBATを追加する旨なども発表されているため、これからもBATの使いみち・エコシステムが広まっていく可能性が高いでしょう。
広告の変化とWEB3の普及
いくつか、新たなユーティリティが追加されるとはいえ、BAT需要の核となるのはやはり「広告」です。
現時点で、既に400を超える広告主と3,000件を超えるキャンペーンを行っていますが、Google・Metaなど広告を扱う大手IT企業などと比較すると、まだまだ小規模に留まっています。
Braveによると、デジタル広告は3,300億ドルの規模を持つため、この内数%でもシェアを取れると、BATにとって大きな需要に繋がります。
ただし、それには広告業界の変化や、WEB3の普及に伴う理解といった社会・業界的な変革も必要でしょう。
今後、上記のような点を含めて「Braveや検索などの関連機能への広告を出したい企業が増えていくのか?」というのは重要なポイントです。
BATの購入方法・買い方
BATは、複数の国内仮想通貨取引所から購入可能です。
BATの購入を希望している方は、まずは国内仮想通貨取引所の登録からスタートしましょう。
各国内仮想通貨取引所での登録、本人確認などが完了するとBATを保有することが可能です。
また、ブラウザであるBraveからシンプルに貯めていくといったことも可能です。
ただし、その場合もBATの売却などに仮想通貨取引所が必要になるため、予め登録しておくと利便性が高いでしょう。
仮想通貨のBATについてまとめ
この記事では、BraveのトークンであるBATについて解説しました。
BraveとBATは、現状のWEBと広告の問題点を解決するために、さまざまな取り組みを行っているプロジェクトです。
今後、BATの需要を生み出せるようなエコシステムを形成できるか?など課題は多いものの、もっとも普及しているWEB3系のアプリケーションでもあります。
今後も注視していきたいプロジェクトであると言えるでしょう。
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