アービトラム(Arbitrum)とは?特徴やMetaMaskでの設定方法を徹底解説
アービトラム(Arbitrum)とは?
アービトラム(Arbitrum)は、イーサリアムに集中したトランザクション(データの処理)を軽減させるために開発されたブロックチェーンです。
2021年9月にリリースされ、DeFi(分散型金融)やNFTなど、多くのサービスが利用しています。
アービトラム(Arbitrum)はレイヤー2と呼ばれており、レイヤー1(イーサリアム)に送られる通貨の送金処理をサポートしています。
イーサリアムのレイヤー2には
- Polygon(ポリゴン)
- Optimism(オプティミズム)
- Metis Andromeda(メティス)
などがありますが、2023年1月現在はマーケットシェアの50%をアービトラム(Arbitrum)が獲得しています。
アービトラム(Arbitrum)がよくわかる3つの特徴
ここでは、アービトラム(Arbitrum)の特徴を3つにまとめました。
- イーサリアムのスケーラビリティ問題を解決する
- EVMを利用できる
- 多くのサービスに対応している
詳しく解説します。
イーサリアムのスケーラビリティ問題を解決する
アービトラム(Arbitrum)は、イーサリアムのスケーラビリティ問題(ユーザーの増加によるシステム障害)を解決するためのブロックチェーンです。
具体的には
- スマートコントラクトの複雑な計算を処理する
- 複数のトランザクションを1つにまとめる
という方法で、イーサリアムに集中する負担を軽減しています。
現在のイーサリアムは
- DeFi(分散型金融)
- ブロックチェーンゲーム
- NFT
などの、多くのサービスが利用しています。
アービトラム(Arbitrum)を使用することで、送金スピードの向上と手数料の削減が可能です。
EVMを利用できる
EVMとは、イーサリアムバーチャルマシーンと訳されており、イーサリアムと互換性があるブロックチェーンで利用できるシステムです。
イーサリアムで使用するプログラミング言語を翻訳する機能があり、プログラマーはコンピューターへ素早く指示を出せます。
プログラマーはEVMを使うとDapps(分散型アプリ)の開発が容易になり、サービスがリリースするまでの時間を短縮できます。
送金スピードが早く手数料が安いアービトラム(Arbitrum)には、現在も多くのプロジェクトが参入中です。
EVMを利用することで、プログラマーの負担が減り、プロジェクトの運営も素早くサービスをリリースできるメリットがあります。
多くのサービスに対応している
アービトラム(Arbitrum)は、イーサリアムチェーンを利用する多くのサービスに対応しています。
特に、取引の回数が多くなるDEX(分散型取引所)やDeFi(分散型金融)では、手数料の安さからアービトラム(Arbitrum)を利用しているサービスが多いです。
2023年1月現在では
- Uniswap(ユニスワップ)
- AAVE(アーべ)
- Curve finance(カーブファイナンス)
- Stargate(スタートゲート)
など、多くのサービスが利用できます。
また、NFTの売買ができるOpenSea(オープンシー)も、アービトラム(Arbitrum)に対応しています。
ブロックチェーンごとにコレクションがまとまっており「Arbitrum」をクリックすると、NFTの検索が可能です。
アービトラム(Arbitrum)をMetaMask(メタマスク)に追加する方法
アービトラム(Arbitrum)を、イーサリアムチェーンで使用するウォレットのMetaMask(メタマスク)に追加する方法を解説します。
MetaMask(メタマスク)にログインし、右上にあるアイコンをクリックします。
1番下にある「設定」を選択してください。
メニューにある「ネットワーク」を選択し、右上の「ネットワークを追加」をクリックします。
Arbitrum Oneと表示されているので、右側にある「追加」をクリックします。
「承認」をクリックし「Arbitrum Oneに切り替える」を選択して、ネットワークを切り替えてください。
もしArbitrum Oneが表示されていない場合は、画面下にある「ネットワークを手動で追加」をクリックします。
以下の表にある項目を、コピーアンドペーストで追加してください。
ネットワーク名 | Arbitrum One |
新しいネットワークURL | https://ift.tt/2yzMU7k |
チェーンID | 42161 |
通貨記号 | ETH |
ブロックエクスプローラーのURL | https://ift.tt/ZHfgn6d |
「保存」をクリックすると、ネットワークがAirbitrum Oneに切り替わります。
MetaMask(メタマスク)の右上にあるネットワークをクリックすると、他のネットワークの選択が可能です。
MetaMask(メタマスク)の登録方法や使い方は、以下の記事を参考にしてください。
ウォレットには、取引所のウォレットやソフトウェアウォレット、ハードウォレットなど用途や形式によって様々な種類があります。その中で、初心者でも扱いやすいメジャーなウォレットがMetaMask(メタマスク)です。
そこで本記事では、MetaMaskのメリット・デメリット、ダウンロードから使い方までをまとめて解説します。
初めてウォレットを作成する方にも分かりやすく解説しているので、ぜひ最後までご覧ください。この機会にMetaMaskの使い方を覚えて、ブロックチェーンの素晴らしいサービスを体験していきましょう。
アービトラム(Arbitrum)の今後の見通しと将来性
アービトラム(Arbitrum)のレイヤー1であるイーサリアムは、2022年に大型のアップデートが終了しました。
しかし、取引時の手数料が大きく削除されることはなく、スケーラビリティ問題が解決するのは、2023年以降といわれています。
今後も送金スピードが早く、手数料が安いアービトラム(Arbitrum)の需要は高いでしょう。
また、アービトラム(Arbitrum)独自の通貨を発行する予定があり、リリースされた時には大きな注目を集めるはずです。
アービトラム(Arbitrum)のまとめ
本記事では、アービトラム(Arbitrum)の特徴や、MetaMask(メタマスク)の設定方法を解説しました。
DeFi(分散型金融)やブロックチェーンゲーム、NFTを利用するユーザーが増えることで、アービトラム(Arbitrum)の需要も増加します。
MetaMask(メタマスク)への追加も簡単にできるので、ぜひ使用してみてください。
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