Aptos(アプトス)とは?注目したい特徴と将来性・購入方法を解説
Aptosとは?概要について解説
Aptosは、元Diem開発者などによって開発されているブロックチェーンや、関連のプラットフォームの総称です。
Diemとは、Meta社によって開発が進められていたプロジェクトで、著名な企業が開発を進めていたこともあり、非常に注目されていました。(現在は開発が中止されています)
そのため、AptosはDiemと類似するポイントが複数見られ、さまざまな特徴を継承している側面が見られます。
また、上記のような背景から非常に注目されており、上場後は一時期仮想通貨の時価総額ランキング上位に組み込む場面も見られました。(現在は68位)
メインネットのローンチ(実用的なブロックチェーンの始動)が、10月に開始されたばかりなので、今後もまだまだ注目したいポイントが複数見られるプロジェクトになっています。
Aptosの4つの特徴
これから、Aptosが持つ複数の特徴について解説していきます。
Aptosの注目したい強み・特別なポイントについて、4つの観点からチェックしていきましょう。
高い性能とリーズナブルなガス代
Aptosは、これまでのブロックチェーンと比較しても、大量のトランザクションを即座に処理することが可能です。
現在、ブロックチェーン上で、取引所やゲームの開発など実用的なユースケースが増えている中で、ブロックチェーンがトランザクション(取引)の処理しきれない問題が見られます。
そういった問題に対処するため、多数の新興のブロックチェーンがさまざまなアプローチで処理性能を上げてきています。
そんな中で、Aptosは最大で数万〜十数万のTPS(1秒あたりに処理可能なトランザクション数)が可能です。
イーサリアムやSolanaなどと比較しても高いTPSとなっており、さまざまなユースケースに耐えうる性能を持っています。
柔軟なキー管理
Aptosは、さまざまな方法で利用者に優しい設計を行っています。
その一例として、柔軟なキー管理(秘密鍵の管理)が挙げられます。
Aptosを利用する場合、ウォレットが必要となり、ウォレットの管理にはキーが必要です。
しかし、イーサリアムのような従来のブロックチェーンでは、複雑で利便性の低いキー管理が課題の1つとして挙げられることが少なくありません。(一般的な利用者には向かない)
そのため、Aptosではキーのローテンションなどをサポートしています。(単一のアカウントを保持した状態で、キーの更新が可能)
これは、リカバリやキー管理の利便性を向上させる可能性があります。
Diemから継承する技術・ルーツ
前述したようなさまざまな技術や取り組みは、Diem開発から継承しているものが多く見られます。
例えば、高い性能の実現している裏側で利用している技術は、Diem開発時から利用されていた技術が、活用されている点が複数見られます。
また、Aptosが採用している開発言語であるMoveとMVM(ETHのSolidity・EVMにあたる)は、Diem開発時に並行して開発された言語です。
こういった特徴は、Suiなどの類似のプロジェクトにも見られ、SuiについてもMoveを採用しています。
(SuiもDiem開発者によるプロジェクトで、Aptosと類似点が多い)
著名なVCなどからバックアップを受ける
Aptosは、多数の著名なVCや仮想通貨系の企業から、資金提供などのバックアップを受けています。
その一例として、以下のような企業が挙げられます。
- Binance Lobs
- Coinbase Ventures
- a16z
- Temasek
近年では、注目されるプロジェクトには強力なVC・企業がバックアップしているケースが少なくありません。
その点を考慮すると、Aptosには十分なサポーターが揃っていると言えるでしょう。
Aptosの今後・将来性と注目したいポイント
これから、Aptosの今後と注目したいポイントについていくつか解説していきます。
Aptosの将来性についてチェックしていきましょう。
様々なプロジェクトが構築されるか?
Aptosは、イーサリアムと同じようにブロックチェーン上で、ゲームや取引所などさまざまなアプリケーション・プロトコルが開発可能なプロジェクトです。
そのため、さまざまなプロジェクトの開発がAptos上で進んでいくのか?というポイントは、非常に重要な観点の1つであると言えるでしょう。
2022年12月時点では、イーサリアム・BSCなどの著名なブロックチェーンと比較すると利用や開発が広まっていないものの、成長しつつあるといえるでしょう。
例えば、さまざまなDeFi(ブロックチェーン上での金融)のデータを集計するDeFiLlamaによると、多数のブロックチェーンが存在する中で、ローンチから数ヶ月程度のAptosがTVLランキング31位に位置しています。
TVLのデータを見ても、数ヶ月単位で安定的にTVLが成長している状況が確認でき、Aptos上のDeFiプロジェクトに資金が集まりつつあることがわかります。
また、上記のTVLのデータで上位でランクインしているPancakeSwapは、BSCで巨大なシェアを持つDEXになっており、著名なプロジェクトからもAptosへの参入が確認できることが分かるでしょう。
TPSについても、記事執筆時点では5TPS〜7TPS程度で、アクティブな利用が行われていると言えるでしょ。
(上記におけるTPSは最大のTPSではなく、1秒あたり実行されたトランザクションを指す)
Suiなど他のMOVE系チェーンとの競争に打ち勝てるか?
Aptosと同じような特徴(元Diem開発者、MoveやPoSの採用など)を持つプロジェクトは、いくつか見られます。
代表的なものとして挙げられるのが、SuiやLineraといったプロジェクトでしょう。
特に、Suiに関してはテストネットの運用が数ヶ月間続いており、メインネットのローンチも近いと考えられているプロジェクトになっています。
現時点で、本格的なメインネットをローンチしているのはAptosのみとなっていますが、同じような特徴を持つMove系プロジェクトとの競争はどうなるのか?というのも、Aptosの将来性を分ける大きなポイントでしょう。
Aptosの購入方法
Aptosのネイティブトークンである「APT」は、現時点で国内仮想通貨取引所から購入することはできません。
一方で、海外仮想通貨取引所(Binanceなど)であれば取り扱っています。
そのため、APTをどうしても購入したいという場合は、各海外仮想通貨取引所で取引を行う必要があります。
ただし、海外仮想通貨取引所の利用は一定のリスクを伴うため(日本とは規制の状況などが大きく異なる)、予め押さえておきましょう。
Aptosについてまとめ
この記事では、Aptosについて解説しました。
Aptosは、Move系のプロジェクトとして最もはじめにメインネットをローンチしたプロジェクトになっていますが、まだまだ開発途上の印象が否めません。(周辺の開発なども含め)
しかし、大きな可能性を持っていることも確かなので、今後も注目したいプロジェクトの1つであると言えるでしょう。
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