仮想通貨Binance USD(BUSD)とは?特徴や今後の見通し・将来性を徹底解説
仮想通貨Binance USD(BUSD)とは?
Binance USDの概要は、以下の表の通りです。
名称 | バイナンスUSD(Binance USD/BUSD) |
価格(2022年9月現在) | $1.0001434 |
時価総額(2022年9月現在) | $20,520,343,808 |
発行上限 | −−− |
リリース | 2019年9月 |
開発者 | Binance、Paxos |
購入可能な主な取引所 | Binance |
公式サイト | https://www.binance.com/ |
Binance USD(以下、BUSD)は、Binance(バイナンス)と金融会社のPaxos(パクソス)が共同パートナーシップで開発した仮想通貨です。
仮想通貨は価格変動が激しいので、通貨として機能しにくい面があります。
たとえば「先月は1,000円でピザを10枚買えたのに、急な円安で今月は2枚しか買えない、ちなみに先々月は円高で200枚も買えた」ということが頻繁にあっては、日本円を通貨として使いたくはないでしょう。
仮想通貨は上記のように価格変動が激しいため、日常的に使う通貨としては使いにくいというデメリットがあります。そこで、価格変動の小さな仮想通貨を作れないかと開発されたのがBUSDです。
BUSDは「米ドルにペグされた(連動した)ステーブルコイン」と言われ、米ドルと1:1の価格を維持するよう設計されています。
また2022年9月現在では、400万人以上のユーザーと200億枚以上のBUSDが流通しており、全仮想通貨では6位、ステーブルコインでは3位の時価総額を有しています。
参考:Binance USD価格、 BUSDチャートと時価総額 | CoinMarketCap
仮想通貨Binance USD(BUSD)がよくわかる5つの特徴
BUSDの特徴は、以下の5つです。
- BSCの基軸通貨として扱われている
- いつでも米ドルと1:1で交換できる
- 準備金の公開がされていて、安全性が高い
- クレジットカードでも購入でき、手に入れやすい
- デジタル米ドルとして、受け入れられつつある
特徴1:BSCの基軸通貨として扱われている
BUSDは、BinanceのブロックチェーンであるBSC(Binance Smart Chain)の基軸通貨として取り扱われています。
BSCは「少額の取引手数料」と「高速のネットワーク」が特徴のブロックチェーンです。
また、Binanceは取引高・平均流動数ともに1位の仮想通貨取引所で、取り扱っている仮想通貨の数は350種類以上に及び、そのうち9割がBUSDと取引可能です。
参考:トップ仮想通貨スポット取引所|CoinMarketCap
そのためBUSDを持っていれば、手数料を抑えながら、数秒程度でさまざまな仮想通貨の取引ができます。
特徴2:いつでも米ドルと1:1で交換できる
Binanceでは、いつでもBUSDと米ドルを1:1で交換でき、$0.01から交換可能です。
BUSDは、アメリカの金融会社Paxosが発行しており、流通しているBUSDと同額の米ドルを準備金として保管しています。
実際に、流通している額と同じだけの米ドルを保管している「法定通貨担保型のステーブルコイン」だからこそ比較的安全性が高く、いつでも1:1で交換できるわけです。
特徴3:準備金の公開がされていて、安全性が高い
BUSDの準備金は、独立した監査会社Withumによって毎月監査されており、その監査レポートはBinance公式サイトにて誰でも見られます。
またPaxosも、BUSD保有レポートを毎月公開しているので、より高い透明性を提供しています。仮想通貨は、準備金の透明性や信憑性が重要です。
過去には、同じようなステーブルコインであるUSDT(テザー)の準備金が不透明であると問題になりました。
現在でも、テザー社が保有しているUSDTの準備金の詳細は公開されていません。また、独立した監査機関による検証も行われていません。
こうした事例もあるので、準備金とその監査結果を公開しているBUSDは、安全性の高い仮想通貨のひとつと言えるでしょう。
特徴4:クレジットカードでも購入でき、手に入れやすい
現時点では、BUSDを取り扱っている国内取引所はありません。
国内取引所で取り扱っていない仮想通貨の入手には、通常「国内取引所に日本円を入金、仮想通貨Aを購入、Aを海外取引所に送金、Aと目的の仮想通貨を交換」と手間がかかります。
しかしBUSDの場合、Binanceにてクレジットカードで日本円での購入が可能です。
Binanceは日本語対応もしているので、国内で取り扱いのない仮想通貨の中でも、BUSDは比較的入手しやすいことが特徴です。
特徴5:デジタル米ドルとして、受け入れられつつある
現在BUSDは、400万人以上のユーザーに利用され、30以上の取引所で取り扱いがあり、350以上の仮想通貨と取引が可能です。
BSCでの素早い取引やステーブルコインである安全性から、デジタル米ドルとして利用され、主に以下のような利用用途で、世界中で受け入れられつつあります。
- Binance Smart Chainでの素早い決済手段
- さまざまな仮想通貨を購入するための資金
- 最大8%の高利回りのセービング(投資)
- 流動性と安全性を確保した、資産の一時保管
仮想通貨Binance USD(BUSD)の今後の見通しと将来性
BUSDはステーブルコインとして安全性・透明性が確保されており、NYDFS(ニューヨーク州金融サービス局)により承認・規制されていることから信頼性もあります。
また2022年の5月に、米ドル担保型のステーブルコインLUNA(ルナ)が暴落した影響で、価格変動が起きましたが、すぐに1ドル価格に回復しています。
価格変動が起きても、すぐに回復するBUSDはステーブルコインとしての性能も優れています。
LUNAの影響でステーブルコインへの風当たりが強くなったときでも、ユーザー数を増やしているので、これからも安全性と透明性を武器にシェアを広げていくと考えられます。
さらに2022年9月にはBinanceが、取り扱っている3つのステーブルコイン「USDC(USDコイン)、USDP(パクソスコイン)、TUSD(トゥルーUSD)」を全てBUSDに変換すると発表しています。
ステーブルコイン名 | 時価総額ランキング | 時価総額 |
---|---|---|
BUSD | 3位 | $20,520,343,808 |
USDC | 2位 | $50,208,160,751 |
TUSD | 5位 | $1,076,639,485 |
USDP | 6位 | $944,892,428 |
Binanceでの取り扱いステーブルコインがBUSDのみになり、ランキング2位のUSDCを追い越すようにシェアを伸ばそうとしています。
この動きがステーブルコイン市場にどう影響するのか、注視していかなければいけません。
仮想通貨Binance USD(BUSD)のまとめ
Binanceと金融企業Paxosによって共同開発されたBUSDは、米ドルと連動したステーブルコインで、主にBinanceで取引され、その用途もさまざまです。
また、規制の厳しいNYDFSにより運用を認められ、独立した監査会社withumによる準備金の裏付けがされています。
さらに準備金の証明レポートは誰でも見ることができ、安全で透明性の高いステーブルコインのひとつです。
Binance Smart Chainの基軸通貨で、手数料を抑えながら300種以上の仮想通貨と取引可能です。
BUSDは、この「安全性・透明性が高いステーブルコイン」「手数料の安いブロックチェーンの基軸通貨」という特徴を活かして、今後もシェアを伸ばしていくと予想されます。
ぜひ気になった方、興味を持った方は動向をチェックしつつ、資産のひとつとしてBUSDの購入を検討してみるといいでしょう。
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